見出し画像

そんな未来もあったかもね

年をまたぎ、はや一ヶ月が経過しようとしている。一体一ヶ月何をしていたかとちょっと振り返ってみる。

正月休みは引きこもって、昼間から酒を飲みながら動画を見ていた記憶しかない。奮発して頼んだピザーラをまた食べたくなった。

休みが明け、仕事はじめは初っ端から夜勤だった。いうまでもなく、約一週間くらい自堕落な生活かつ日中生活をしていたおかげで、初日はなかなか切り替えがめんどくさかった。

目立ったミスや問題を起こすことなく、週末を迎えられそうだと安心していた金曜日の深夜の現場内で同僚からある一言があった。

「突然ですが、会社辞めます」

「え、まじで」

そんな感じに反応した。

年末に発表された異動によって、転職の噂がちらついていたのは知っていたが、こうも早いとは。とちょっと気遅れした。

若干の経緯や内容を聞いたところ、職種は現在のブルーカラーから営業になるらしい。もともと、知っているだけで住宅ローン、車のローン、子供二人の養育費、と聞いているだけで眠れなくなりそうな火の車状態だったところに異動による収入減。ざわ。。。ざわ。。。って感じである。

営業という職種がどれくらい稼げるのか私はよく知らないが、どうしても歩合制のイメージが先行する実力社会、弱肉強食、給料は見合ったものをもらうのではないかと勝手に思っている。

彼は、まだ若くコミュニケーション力も高いため多くの可能性を秘めているだろうから私がどうこう言う話ではないが、面接当日に採用を通知してくる会社にすぐ決めてしまったのはちょっと早計だったと思ってしまう。

彼の退職が決定した後、他の社員の関係で人事が変更となった。一時的かもしれないが彼が元の部署に戻る感じとなっていた。たぶん、本人にも早い段階で話が挙がっていたと思うが、どのように感じていたのだろうか。退職の挨拶的なことを丁寧に済ましている感じを見ると、やはり会社に残りたかったかもしれない。

思えば、辞めた会社の近くに家を建てることを決めた時点で、その会社で働いていく将来計画だったのだろう。

ここまで、長々と一同僚について書いてしまったのは、自分と同じくらいの時期に入社したからかもしれないのと同時に、私を含めた他の同僚も2月を皮切りに事実上解散する。

2月を待たず、会社からいなくなった人。

そのまま居座る人。

他の班になる人。

他の係になる人。

違う未来もあったのかもな、と思ったのは言うまでもない。(アニメ、げんしけんの「そんな未来もあったかもね」というセリフを聞いて使いたくなった)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?