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ご自愛なんかできない

午後1時過ぎ。お腹が空いてコンビニへ行き、直感で「食べたい」と思うものだけを買う。
焼きたらこおにぎり、カップヌードルシーフード味、GABAのミルク味。
これで1日持つかな、と考える。私の胃はあまり大きくない。

手に持ったものがあんまりにもジャンキーだと考えて、少し売り場を戻る。
サラダやお惣菜を一通り見て、サラダに300円も出せない、高い、と判断。

またもう少し戻ってドリンクが並ぶコーナーで野菜ジュースを眺める。
色々出ていてわからないけれど、ジュースっぽいのより野菜っぽいのが良い。管理栄養士監修っていうのにしよう。

野菜ジュースは気休めだけれど、あまり自分の健康を考えない私が簡単にできるご自愛でもある。

私は、自分を悪い方向に甘やかすことには得意だ。将来自分が困るだろうなと考えても、「ま、いいか」と後先考えず目先の欲ややりたいことを優先してしまう。それで成功するような天才でもないのに。

自分のために手の込んだ料理をしたり、自分の身体のためにバランスの良い食事を買ったり、そういうことをしている人を本当にすごいと思う。
お恥ずかしい話だけれど、毎日湯船に浸かって、髪を洗って乾かすことさえ私には難しい。(これは衛生観念の問題かもしれない)

美容院はギリ月1程度行っているけれど、マッサージもヨガもネイルも、発作のようにいっとき通い始めては、お金と時間が惜しくなってやめてしまう。

では、自分のためにお金を使っていないのか、と考えるとそうでもない。
コンビニではちょっと良いおにぎり(200円以上のやつ)も食べたかったら買うし、今月はマイナーゲームを大量購入して、1日3時間はプレイしている。

私はご自愛していないのではなく、健康的なご自愛や丁寧な暮らしができないだけなのかもしれない。
今はまだ、野菜ジュースを飲むだけのご自愛レベル。いつか私が自分のためだけに健康的な料理を作って、毎日湯船に浸かる日々は来るのだろうか。

きっとないな、と思いつつ、少しだけ未来に期待する。

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