日記#147 2022-12-06 冗長な日々と高密度の映画
本格的に冬になってきてしまった。冬になってきたので生活習慣が大崩壊してる。とくに継続する活動は壊滅で、日記は最後に更新したのがいつか分からないし、ラジオ体操は全然シール貼れてない。
とにかく起きるのが遅くなった。冬環境下だと「起きる」コマンドをうつのに必要なMPが夏の5倍ぐらいになる。起きるだけで全力出しちゃう感覚。
だからもう起きるのを考えるが億劫すぎて、「寝なければ起きる必要もないよね」みたいな考えでめっちゃ夜更かししてる。これがマジで破滅のファーストステップです。
そんな生活なので今日は朝7時就寝14時起床という最悪の7時間睡眠でした。
こんな生活習慣を送っているというだけで、何もしていないのに(何もしていないからこそ)憂鬱になる。
自己肯定感を得るためにも生活習慣ってものすごい大事。
最悪の起床をしてしまったために今日の過ごし方自体も終わっていて、理想としては外に出て書類を提出しにいったり、図書館で勉強したりしたかったのだけれども、布団からでるだけで15時になってたし、そのあとシャワー浴びる前にネットばかりしてて、そしたらもう夜になってた。爆☆殺!!
せめて完全な無は避けようと映画みました。人生初の北野映画で「HANA-BI」。邦画の名作を調べるとほぼ必ずリストインしているビートたけしだけど、自分は物心ついてからずっとバラエティーでしかビートたけしを見ていなかった。
映像と音楽の使い方がめっちゃ計算されてるし、ストーリーも簡単に説明できるエンタメ的なものではなく、人生を切り取っている文学的な(文学的って表現の上で逃げ道の言葉ですよね、ゆるしてください)ものだった。
万城目学さんがエッセイのなかで北野映画の「カット」の多さを評価していたけど、たしかに素人目でも理解できるほどに不必要なシーンを省いていた。
正直ストーリーの時系列はメイキングの解説でようやく理解できた。それは導入の部分がスピーディーに進めていたからで、最初は主人公は警官だったのだけど、辞めることを考えるシーンなどなしに気づいたら辞めていた。
あと好きだったのは場面切り替えの際に、共通点をつくっている点。
たとえば銃を発砲するシーンから絵画への切り替え。主人公がチンピラにむけ引き金を引く(これは空砲)。見てる側に数フレーム先の打たれた映像を想像させた上で、白いキャンバスに赤い絵の具がぶちまけられるシーン(流れた血液のように見える)に変える。みたいな。
こういうふうにつなげるとしたら無理やりなはずの場面同士を、うまいことつなぐことで時間経過や展開を圧縮させてるなと感じた。
ストーリー自体は時間がないので今は書きませんが、「男の論理」だな~っと思った。「ああいうふうには生きられない」と分かっていてもどこか憧れてしまう反社会的な人生。観た人の内面をゆっくりと発酵させるような菌だなと思った。
北野映画これからも見ていきたいです。「キッズリターン」「ソナチネ」あたりはマストかなという気がします。
あと1本で今年鑑賞映画の数が50本だ!キリ番間近!
ではまた次回ノシ
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