中根すあまの脳みその21

今年最後の金曜日だ。
なにかを継続することを苦手としてきたわたしが、それを克服するために勝手にはじめた毎週金曜日のこれも、なんとかここまで続けることができた。金曜日の夜は開放感があってテンションが上がる、これは全人類共通の認識だと思うが、そんな金曜日にわたしはわざわざ『ちょっとめんどくさいこと』をやることにした。無駄にストイックぶってそんなことを決めてしまった8月の自分の、その日の夕飯を抜きにしてやりたい。でもまあ、サボらず続けたことはわたしにとって重大な一歩である。
歳をとって、わたしが自分自身の人生について語るときがきたとしたら、2019年はとても重要な位置付けになるのではないかと思う。
ネガティブとボジティブの波を繰り返して、今の自分の実力を客観的に捉え、足りないところを明確にし、そこを補っていくための方法を自分なりに見つけることができた。
脚本を書いて舞台の演出を考えてみたり、いつもとは違うイメージを持って短編小説を書いてみたり、フリップネタに挑戦してみたり、いろいろな表現の仕方を模索してみてはじめて、自分の未熟さを痛感する日々だった。
たくさんの驚きがあった。
『そんなやり方があるのか!』『自分ってここがダメなのか!』『これってこんなに大事だったのか!』『これってこういう見方もできるのか!』出会った衝撃が、わたしに希望を与えてくれるときもあれば、絶望の淵に追いやってくるときもあった。それを息を切らしながらどうにかこうにか、自分なりの方法で消化していく日々は、大変だったけどとても有意義だったと思う。
ちなみに去年は、能天気にゆるーく生きていたが、それだけだったような気がする。
芸人としてのわたしを応援してくださってるみなさんからすると、出演するライブの数もかなり減り、『すあまちゃん、迷走してるな』と思わざるを得なかったと思う。それはとっても気がかりだったし、申し訳なく思った。おそらく、 『模索』しているときの人間は、傍から見れば『迷走』しているのだろう。おろおろおろおろしていたこの一年間が、後の自分の役に立てばいいなと思う。


私事だが、およそ17キロのダイエット成功から一年が経った。ちゃんと体重は維持出来ている。自分でも驚きだ。これからも気を抜かずに生きていきたい。痩せている方が生きやすいことにも気づけた一年だった。
とりあえず、お正月というゴジラ並みに巨大な敵と、死闘を繰り広げようと思う。


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