クイズを商業化するということについて(株式会社スアール代表取締役 矢内東紀)

皆さまお世話になっております。
株式会社スアール代表取締役の矢内です。

お陰様で、スアール池袋店開店から8ヶ月が過ぎました。たくさんの出会いと別れがありつつ、会社はまもなく設立一周年を迎えます。

私は基本的には黒子に徹する予定だったのですが、たまには「なぜスアールを作ったか」みたいなことを喋ってみても良いのかなと思い、眠れない夜にスマホに向かってみているわけです。

私はクイズ界にまったく縁がない状態で起業しました。理由は端的にいうと儲かりそうだからということになりますが、なぜ儲かると思ったか?を少し長めにお話ししたいと思います。

まず、クイズ界には儲けるのがあまりよくないという文化があると、初代店長の杉原さんから伺いました。それを裏付けるように、大会はほぼ手弁当で賄われ、参加者が少ないと赤字を出すこともあるという事実を知りました。また、その大会も、経費を抑えるために郊外の公民館などを借りて行なっているということも聞きました。

少し話は変わりますが、私は高田馬場でボードゲームカフェの経営もしております。それを通して知った知識ですが、ボードゲームという文化の10年前がちょうどそのような感じだったそうなのです。

ボードゲーム愛好家が郊外の公民館を借りて自分の持っているボードゲームを持ち寄り、場所代を割った金額を払い、終わったらボードゲームを持ち帰る。そういった文化だったようです。

この一見して牧歌的な文化は、ちょっと問題点をはらんでいます。まず、主催者が苦労のわりに報われていないことです。

主催者は、ボードゲームを用意して、場所取りをして、参加者を募り、集金をし、赤字のリスクを背負っているのに、一円も儲かりません。よって、ボードゲーム会の主催は趣味的なものになります。ですから、週一、週ニ開催されれば良い方で、ここにいけばボードゲームで遊べるという場はなかったのです。

ここで考えたのが、ジェリージェリーカフェを初めとするボードゲームカフェでした。ボードゲームと場を、都内のアクセス良い場所に作り、店員(主催者にあたる)もしっかり配置する。そのかわり、然るべき料金を設定し儲ける。そうすることで、ボードゲームを楽しみたい層はいつでもお金を払うだけでボードゲームが楽しめるようになり、主催者側は好きなボードゲームで生活ができる、という状態になるわけです。

私はクイズ界でこれがやりたいのです。

クイズは本当に面白い文化です。早押しクイズは4歳でもルールを理解できますし、テレビではクイズ番組ばかりやっています。しかし、その割にその多くは経済化されておらず、文化のよさを十分に伝えられていません。QuizKnock様などがテレビや大企業と連携して大きな経済を作っていらっしゃり、とても素晴らしいと思う一方で、誰でもクイズができる場所を全国に展開するという中規模な経済を進めることで、より相乗的にクイズ文化の発展を図れるものと確信しております。(麻雀でいえば、Mリーグがあるから雀荘が盛り上がり、雀荘が盛り上がるからMリーグも盛り上がる、みたいになると理想的ですね)

ということで、お力添えいただける企業の皆様、投資家の皆様、スタッフの皆様におかれましては、より大きな目標に向かって進んでくれる仲間は随時募集しておりますので、メッセージお待ちしております。
駆け出しで未熟な私ですが、どうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

矢内

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