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センター街ですべらない話

19歳のとき、渋谷のセンター街でほっしゃん。に
似てる男性に声をかけられて、ひょんなことから
謎のビルに行った。
なんの理由でそうなったか覚えてないけど(笑)
かすかに覚えてるのは、バイトまで4時間空いてるし
なんかのネタになるかな、って若さ故のチャラさが
仇となっていた。

エレベーターの中で男性と2人になって
「あれ?着いた瞬間服脱がされてA◯撮影が始まるのか?」とか瞬時に思った。
焦ったけど、もうエレベーターは動いている。

扉が開いた瞬間、普通の事務所だった。
安心した。でも、この「安心」てのが罠だった。

しかも、ほっしゃん。似から千原ジュニア似の
男性に代わったもんだから「すべらんなぁ。」って
心の中でガッツポーズしてた。

結論から話すと高額の美顔器を買わされそうになった。
私の反応があまりにもいいもんだから
ジュニアがイケる!って思ったらしく、奥の部屋に
連れて行かれて、急にトランプマジックが始まった。
こいつ騙されてるのかっていう確認だったと思う。

「おぉーー!」って言う自分に、俯瞰で見てる自分が
「ウケる!」って思ってたな(笑)

大事な本題は美顔器30万円で買えるって言われたけど
「お金のことになると違います」って態度変えて
帰ろうとした。

ジュニアは逆手をとって「いいですよ、ではあなたの
肌はこれからどんどん老化していきます」
それでも頑なに買わないと伝えると、ようやく
解放された。(すでに3時間経過)

わたしがエレベーターに乗る前に挨拶しようと
ジュニアと女性の方を振り返ると
奥にいたわたしと同じようなカモの女子がいて
2人が身体で隠したんだよね。

このように、わたしは見た目がチビで童顔だから
ホイホイついていく、騙されそうな顔してるらしい。

人間は「理性」があって「伝える言語」が備わって
いるにも関わらず、自分の欲望のために
他人を陥れようとする心の闇が怖いとずっと感じていた。
対して、ホラー映画で題材にされる巨大生物や
海洋生物、クリーチャーが襲う不気味さもまた怖い。

これは「物理的な怖さ」と「精神的な怖さ」の
2つに分かれるが、ジャンルは違うし
どちらも「怖い」に値するから順位はつけられないと
思っている。

1人1人の「怖い」「楽しい」「悲しい」って
価値観が違うからニュアンスも変わるよね。

話は戻って、わたしは本当に信頼してる3人と
家族以外に期待をしない。

でもこんなに人間てめんどくさいのに、やっぱり
嫌いになれなくて分かりあいたいってどこかで
思ってる。

約1◯年越しに美顔器がネタになったから
よしとしますか。笑

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