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人生初の彼女と、人生初の〇局を経験・・・

2020年6月某日

2か月弱ぶりに彼女からLINEが来た。


彼女「今度の土日どっちか会えたりできるかな?」


当然、私も覚悟を決めた。

・・・・・・・・


3月下旬

コロナ騒動は結構深刻な事態になりつつあった。

そのころ、彼女と私との関係も微妙な空気感が漂うようになっていた。


私自身、彼女に対しては誠心誠意、一緒にいる時間を楽しんでもらいたい

そう思って接してきた。


しかし、いつしか、空回りしている自分がいるなぁと、

思うようにもなった。


2月~3月のどこかの時点からうすうす感じ始めていた。


原因はどこにあるのか。

一つは、彼女を信頼しきってしまい、

付き合い始めた頃より諸々について努力や意識を怠るようになったことは認識していた。

付き合うまで、付き合いたての頃は、

外見についても圧倒的に気を遣っていたし、

言葉も相当選んで使うようにしていた。


やはりムードを大事にしたいし、

意識して、あまり語りすぎない、けれど、

しっかりエンタメ要素を入れた演出はする。

そうしたことは意識して接していたと記憶している。


2月頃の自分は、まぁどうでも良いことをペラペラしゃべるし、

自分語りの割合も知らず知らずに増していたのかもしれない。


デートもサプライズ的要素のない、

近くのカフェへ出掛けるなど

変わり映えのしない日常的なものになっていた。


彼女との関係を今後どうしていきたいのかなど、

何にしても、あまり考えていなかったことは、

とかく反省すべき点なんだろうと思った。


一方で、私30歳、彼女28歳という年齢的なことを考えると、

この先もなぁなぁと彼氏・彼女の関係を続けていられる

年齢でもないことは紛れもない事実である。


自分は仕事面で自己実現したいこともあり、

結婚はまだ考えたことがない状態である。

彼女も、すぐすぐにはしたいとは思わないけど、いずれは、

と付き合いたての頃に話をしていた。


なので、私も結婚観の部分では、数年はこのままでも大丈夫かな、

そう考えてしまっていたが、

女性の言葉を真に受けてはいけないのだと思う。


彼女の仲良し友達6-7人組のうち、

彼女ともう一人以外はすでにみんな既婚。

私と交際している期間にも友人の結婚式に参加していた。


当然、ゆくゆくはと思っていた結婚を意識する動機付けには十分なりえる。


そんな中で、現状のパートナーを思い浮かべると、私。

30歳で博士課程の大学院生。

仕事も一応しているが、自営業の父の手伝いと、不安定な非常勤講師。


当然、彼女は親にも私との交際のことは隠しているとのことだった。

その気持ちは大いに理解ができる。


さて、話を戻す。

3月には数回デートをしたが、

これっといった思い出に残るデートもできずに過ぎ去った。


4月、コロナウイルスによる

緊急事態宣言発令。

彼女も実家に避難し、在宅ワーク。


当然、会うことなどできない。

4月下旬、しばらく彼女から連絡が来ないので、

LINEをして電話で話すことに。


実は4月に全然連絡がない時点で、

7割方は、あきらめモードに入っていた。


そこから、2か月が経ち、

5月終わりに緊急事態宣言も解除され

6月に、久しぶりに彼女から連絡が入った。


このまま自然消滅もありうるな、そう覚悟はしていた中だったので、

正直、彼女の方から連絡をもらえたのは嬉しかった。


9割方、お別れの話になることは読めていた。


それでも、最後くらいは男の意地をみせたかった。


日曜に会うことになり、軽くお茶でもしながら話そう、

ということになった。


そこで、その辺のカフェでお茶をするのでは

味気ないと思い、

ホテルのラウンジが大人のお茶デートには良いと考え、

都内の落ち着いて話ができそうなホテルラウンジを探した。


その結果、シェラトン都ホテル東京のラウンジは

ソファ席も充実しており、天井も高く、開放感があることが分かったので、

そこでお茶をすることに決めた。


当日、

車で彼女を迎えに行った。



自宅から彼女の家までの道中、

今日でこのルートを走ることも一旦おしまいになるのか。

そう思うと、ちょっと心が痛んだ。


混雑しがちな環七は思いのほか順調に走った。


いつもの場所で彼女を拾う。



久しぶりではあるが、

とくに違和感なく、会話を始めることができた。

話題は当然、コロナと仕事からだ。


お互いの近況を話す。


白金にあるシェラトンホテルまでは車で15分ほど。


あっという間に到着した。


予約はしていなかったので、満席だと嫌だなとよぎったが、

無事にすぐに席に通されることとなった。


席はすごく良く、窓際のソファー席に通された。


庭園が広がり、一面が緑で心安らぐ景色であった。

互いにケーキセットを頼む。


しかし、ケーキの名前が全て横文字の謎謎謎。

そこで、私は店員さんを呼び、

サンプルとしてケーキを持ってきてもらいとお願いした。

するとすぐにサンプルが運ばれスタッフがケーキの説明を加えてくれた。


悩んだ結果、彼女と私は違うケーキを選択。

コロナもあるので、ケーキをシェアするといったことはしなかったが、

違うケーキを食べてお互いに感想を言い合えたのは楽しかった。


ケーキも食べ終わり、

1時間くらい滞在した頃、

私から話を切り出そうか迷ったが、

なかなか切り出すことができなかった。


仕方ないので、私は彼女の家で、

しっかりと話あおうと腹をくくった。


彼女がお手洗いに出た間に会計を済ませた。

最後くらいはスマートに恰好をつけさせて欲しい。


もちろん、お礼は言ってくれる良い彼女だ。


再び、彼女を車に乗せ、家に送り届ける。


帰りの車は沈黙が続いた。


有名曲をランダム再生する私の携帯のブルートゥースからは、

髭男のPretenderが流れる。


なんというタイミングなんだ。

心の中でそう思った。


沈黙が続き、彼女の家まで5分の距離まで来たところで、

「少し家に上がらせてもらっても大丈夫かな?そんな長居はしないから」

私からそう言うと、

彼女は「うん」とうなずいた。


彼女の家に着いた。


彼女はいつものようにお茶を入れてくれた。


それから、いつものように、

仲良く二人掛けのソファに腰をかけた。


そこからの会話内容は正直覚えていない。


たわいもない会話を10分くらいしただろうか。


私から切り出した。



「俺って、〇〇のこと楽しませられているかな?」

(〇〇=彼女の名前)


すると、彼女もすかさず話し始めた。

「実は私も話したかったの、そのことについて・・・」


彼女は

・好きっていう気持ちが分からなくなったの

・付き合うって何なのだろうね


私は彼女の言葉をただ受け止めた。


この一連の話が終わろうとしたとき、

私からまとめようと声を発するが、

私「じゃー、今日で一旦...えーっと」

言葉に詰まってしまったところを、

彼女がやさしく「今日で一旦区切りにしよう!」

そうはっきり言ってくれました。



そこからはお互い、笑顔で談笑。

数分前までのシリアスな雰囲気はどこいった、という感じ。


そして、私が家をあとにするとき、

改めて「今まで本当にありがとうございました。」と伝えると、

彼女も同じ言葉を返してくれました。


玄関で最後のバイバイをして、

マンションから出ました。


すごく清々しい気分と、あーっまた独り身かーという切ない感情が入り乱れながら駐車場まで戻り、帰路につきました。


人生初の彼女で、人生初の破局を経験しました。


長い文章、お読みいただきありがとうございました。



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