おすすめのラノベの話 ~スパイ編~
こんにちは、S.Uです。
今回は何のひねりもないタイトルどおりのこのテーマです。
読書は好きな方なのでジャンル問わずいろいろな本を読んでいるのですが、今回はひとつ特集のような感じでフィーチャーしたい題材があります。
それは「スパイ小説」です!
スパイが暗躍するというようなテーマの本が好きなので紹介できればと思います。
1.『スパイ教室』
アニメ化が発表されましたね。ご存じの方も多いと思います。
現在('22/4/8)7巻まで発売されているスパイ小説の王道を行く物語で、スパイものならではの緊張感と駆け引きや裏切りなどの抜群のセンスが楽しめる作品です。
毎回必ず驚かせられるようなシーンがあり、読破後にはきれいな伏線回収によって爽快なカタルシスを感じることもできます。
特に1巻では読者すら巻き込んだスケールの大きい叙述トリックが仕掛けられていて、これは「あたり」の作品だと直観しました。
アクションシーンも多いのですが、どれも魅力的でハラハラする展開が楽しめます。
コードネームで呼び合うときのかっこよさがたまりません。
また、それぞれの謳い文句?決め台詞?のようなものがあって、相手が勝ちを確信した瞬間にそのことばが言われることで実はそこも織り込み済みなのでした。。。みたいな逆転の展開が本当に爽快です(語彙力の消失)。
日常パートのほのぼのとしたかわいい少女たちの生活と任務パートの凜々しく真剣モードのギャップも大きな魅力のひとつです。
もともとはスパイ養成学校の落ちこぼれが集まったチームが達成不可能と言われた任務に挑む姿は胸を打たれるものがあります。
TVアニメではどのように描かれるのか非常に楽しみな作品ですね。
2.『プリンセスギャンビット』
「ギャンビット」ということばはチェスでよく用いますね。関係あるのかは分かりませんが。
チェスでは同タイトルでドラマ化もされている「クイーンズギャンビット」という定跡や少し古風ですが後ほど紹介する「プリンセス・プリンシパル」にも登場した「キングズギャンビット」と呼ばれる定跡が存在します。
いずれも「肉を切らせて骨を断つ」ような「代償」といった意味合いになるでしょうか。
閑話休題。
現在は1巻だけしか刊行されてはいませんが、副題にもあるとおりスパイの物語です。
たまたま本屋で並べられていたのを表紙を見ただけで衝動買いしてしまいました。
イラストが完璧すぎたので。
金髪ロングにお嬢さま然としたこのポーズに惹かれました。
しかし、イラストもさることながら内容も本当にすばらしく、スパイ小説の真髄のような駆け引きが楽しめます。
副題にあるとおり、王座に座っている少女は奴隷階級の身分なのですが、次期王女を選定する【王位戦争】の出場資格があったため、自身が王女になって奴隷制が蔓延する国家の改革を図るというプロットの作品です。
この【王位戦争】は知性を試すためのゲームが数十種類用意されており、チェスよりもさらにコマが多くと盤面が広い<王盤>や擬似的戦争シミュレーションを行う<戦争>などが用意されています。
スパイという立場とゲームの駆け引きがスリリングな展開を演出してくれる作品です。
ゲームという点だけを見れば『ノーゲーム・ノーライフ』に近いかもしれませんね。
続編が出るかもしれないので今後も楽しみな作品です。
3.『プリンセス・プリンシパル』
スパイ作品のなかでの最高峰と言っても良いでしょう。
厳密にはこの作品は本ではなくTVアニメシリーズとそれに続く映画シリーズになります。
現在は全6章のうちの2章が放映されています。
何を語ってもネタバレになってしまいそうですが、とにかく必見のアニメだと思います。
<共和国>と<王国>の二大国の対立が主な鍵となっていて、表立っての戦争は終わりをむかえたもののスパイが暗躍する代理戦争によって影の戦争が始まった。。。という世界観です。
また、<ケーバーライト>、<Cボール>という科学技術が生み出されており、これによって空中浮遊などの離れ業が可能となっています。
「スパイ」というテーマを最大限に活かした作品で、細部まで考察が進んでおり、原作陣の手の込めようがうかがえます。
「プリンセス・プリンシパル 考察」で検索するともちろんネタバレを含みますがさまざまな考察がヒットし、一回見ただけでは気づかないような細かい部分の意味が分かってくるようになり、何度見ても面白い作品になっています。
一番の魅力はキャラのかわいさや作画の美麗さでしょうが、内容も一流で音響や効果音までひとときも目が離せない作品です。
通常は「プリプリ」と略されるようにタイトルで韻を踏んでいますが、サブタイトルもすべて韻を踏んでおり、物語全体を通しても瀟洒な印象を与えます。
とりあえずTVアニメ全13話だけでも見て欲しい作品です。
4.『ジョーカー・ゲーム』
こちらもラノベと言えるかは微妙ですが、「スパイ」をテーマにした作品です。
TVアニメ化もされています。
「D機関」と呼ばれるスパイ養成学校での厳しい訓練を耐え抜いたものたちがそれぞれにスパイとして活躍していく物語です。
さまざまな人物の視点からオムニバス形式で物語が語られ、個々の事案を解決していきます。
上記のスパイ小説よりは硬派な印象を受ける作品ですが、こちらもスパイという性質を見事に描いている素晴らしい作品だと思います。
短編、一話完結のため読み切りやすく、全体としてまとまった印象を受けます。
小説からではなくTVアニメから見てみるという方法でもアリだと思います。
5.まとめ
今回はおすすめのラノベ紹介という記事として「スパイ」にフィーチャーした4つの作品を紹介しました。
海外の作家ではスパイものといえば『寒い国から帰ってきたスパイ』でおなじみのジョン・ル・カレが有名ですね。
「スパイ」というテーマには、裏切り、駆け引き、ゲーム、アクションなどさまざま部分で惹かれるものがあります。
おすすめラノベ紹介は違う切り口から今後も続く予定です。
他にも紹介したい本がたくさんあるので。
それでは今回はこのあたりで~!
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