問いかけるコロナ禍2

STAY HOME

この言葉に、得も言われぬ違和感がある。

STAY HOME

おうちにいよう。

外出自粛。感染を防ぐために、人が動かないこと。
確かに、一番有効な感染拡大防止策の一つだ。

しかし、強烈な違和感がある。
その源泉を辿っていく。

簡単なことだった。

STAY HOME

それは、HOMEがあることを前提としている。

このことばには
HOMEがない人たちの存在が
その想像から欠落している

STAYするHOMEがない人たちがいる

HOME-LESS
ホームレス

彼らは一体どこにSTAYすればよいのか。

彼らの存在を知らない人はいない
いつも遊んでいた河川敷に張られたブルーシートを
いつも通っていた高架下に広げられた段ボールを
僕たちは知っているはずだ

彼らに言えるだろうか
STAY HOME

災害は耐えうる人を選ばない
疫病は配慮をしない

彼らの存在を知りながら
今は彼らを忘れてSTAY HOME

そのアンバランスは、僕たちの深刻な病ではないか

明日には自分がHOMEを失っているかもしれない
今日の世界はそのくらい不確実だ

貧しい想像力を働かせよう
壊れているものがある
失われているものがある
大切なものだ
ほんとうに大切なものだ

このことを考え続けること無しに
僕たちに「愛」を語る権利はないだろう

S.D.G (yus)

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