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足下から考える仕事術

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世の中にはいろいろな仕事術があふれていますが、その実践のためには、まったく新しいことを始めるとか、なんらかのツールが必要になるというものも多いですよね。そうではなく、もっと身近な…
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#仕事術

仕事のペースをつくる(3): 休息する

昨日、一昨日と2回にわたって書いてきた「仕事のペースをつくる」シリーズの3回目にして最終回。 ・仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす ・仕事のペースをつくる(2): 計測する あまりゴチャゴチャしていても実践できないので、これくらいがちょうど良いでしょう。 その3回目は「休息する」ということ。 これは仕事を終えてきちんと十分な睡眠を取るということも含んでいるし、仕事中にも「疲れたら休む」という当たり前のことをできるようになるといいねということ。 仕事は成果の

仕事のペースをつくる(2): 計測する

昨日の「仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす」に続く2本目。 昨日の内容、特に内的中断についての対処ができるようになってくると、ひとまず、目の前のことに集中できるようになってくる。 そうやって集中できるようになってくると、どんな仕事でも終えられるんじゃないかという気になってくる。そうして1日の計画にあらゆるタスクを詰め込んでみるものの、夕方になって、まだ盛り盛りと残っているタスクリストを見て「こんなはずじゃ…」とため息をつく。 そうなってしまう原因は、見積もりが甘

仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす

なかなか落ち着かない日が続いていて、いつもとは違う環境で仕事をしなくてはいけない人も増えている。自分の周りでもそういう人が増えてきた。 かくいう自分は、会社勤めの頃から翻訳や執筆の仕事は会社ではやらず家でやるようにしていたし、自分の会社を始めてからは、一応オフィスは持っているものの、自宅で仕事をする機会がかなり多い。 そんなこともあって、自分の経験から、在宅勤務など慣れない環境で働くことを余儀なくされている人、そこまでいかなくても、今の仕事のやり方を見直してみたいと思って

「明確な意図を持った努力」が生み出すもの

NBAのロサンゼルス・レイカーズにコービー・ブライアントという名プレイヤーがいた。 バスケットボールに興味がない人には、その名プレイヤーぶりが伝わりにくいかもしれないが、NBAチャンピオン5回、ファイナルMVP2回などなど、彼が獲得した記録をあげればキリがないほど。 YouTubeなんかで彼のことを調べてみると、マイケル・ジョーダンと比較されている動画があったりすることからも、彼がどういう存在だったのかわかるかもしれない。(Wikipediaにも「コービーとジョーダン」と

自分の視点に自覚的になるためのストック

先日、あるお客さんとシナリオプランニングの導入の話しをしているとき、プロジェクトマネジメントの話しになった。 曰く、「シナリオプランニングの取り組みを上司に説明するというのを考えた時、彼は結構うるさい人なんですけど、いろいろ反論されたら、どうすれば良いですかね?」というものだった。 世の中にはそういう課題(厄介な上司対策)に対処するための本がたくさん出ている。だから、そういう状況に対処するためには、そういう本を手に取れば良い。 たしかにそれも一理ある。 ただ、せっかく

それは「作業」か。あるいは「仕事」か?

自分の会社を立ち上げてしばらく経った頃。 事前にクライアントもつかまえず、その前の会社でやっていた仕事をそのまま引き継ぐということもしないまま独立してしまったので、「さて、どうしたものか」と思いながら日々過ごしていた。 ちょっとした話しがあっても「自分はそういうことをやるために独立したわけじゃない」とか言って断りつつも、じゃあ、どうすれば、やろうと思っていることをできるようになるのか見当がつかなかった。 そんな時、以前に一度だけ会った人から連絡がきた。人を紹介してくれる

アイデアを出すコンテキストを見極める

仕事をしていると、他の人からアイデア(コメントや意見と置き換えてもいい)を出してくれと言われたことがあるだろう。 せっかく声をかけられたんだからと思い、いろいろと考え、意気揚々と自分のアイデアを伝えたところ、例えば仕事の場面だと「これは使えない」と一蹴された経験はあるだろうか? あるいは、お客さまから「新しいことに取り組みたいから、自由に提案してほしい」と言われ、想像力の限りを尽くして持っていった提案に対して、「いやぁ、こういうのじゃないんだよね…」と言われて気まずい空気