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まだ知らない世界

『ベイベー、まだ知らない世界を、教えてよ』

このセリフは映画「何者」のワンシーン
僕が最も敬愛する俳優、菅田将暉扮する大学生が
卒業ライブで歌っている歌詞だ。

純粋で、何にも染まってなくて、何も持ってなくて
只知らない世界に触れてみたい

そんな時が確かにあったなと振り返って思う

僕の場合は、大体18歳〜20歳くらいだったかな
まだ23歳だからそんなにも昔のことじゃないんだけど。
でも、20代にとっての3年間ってデカくて。
もうそんな純粋な気持ちは、どこかに置いてきてしまったような気がする。


先日の出来事

Tシャツが多すぎるから整理してると、色褪せた青い無地のTシャツが出てきた。

昔観てたドラマ「好きな人がいること」の山崎賢人に憧れて、真似してよく着てたTシャツ。

今見ると
デザインはイマイチだし、丈は短いし
とてもじゃないけど着ようとは思えなかった。

そうして自分の変化に気づいた時
不意に悲しくなってしばらく動けなかった。


ぱっつぱつの青いTシャツを着なくなった俺は
あの頃から成長したと言えるんだろうか
何かを得たと言えるんだろうか

ダサかったかもしれないけど、あの頃の自分が大好きだったなと思う。

あの頃の自分にはもう戻れない。
あの頃の純粋さはもう持っていない。

そう感じたら言葉にならない寂しい気持ちになった。

これから人生を生きていくうちに
また同じように大事な何かを忘れていってしまうんだろうか。
今の自分は
「まだ知らない世界を教えてよ」
なんて本心からは思えない気がする。


何かを知って大人になったような気がして
それで大事なものを失くしてしまうのなら
もう何も知らなくても良いと思う

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