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1日1枚、怪しい日本語画像の投稿を1年間続けて見えた世界

僕は、中国に溢れる怪しい日本語を収集する通称ハオハンターとして一部(本当に一部)で有名です。

そんな僕ですが以前よりTwitterで、毎朝怪しい日本語の画像を投稿する活動を続けてきました。その活動が、このたび継続1年を迎えました。

どんなにしょうもないことでも、1年も継続すればいろいろなことが見えてくるものです。今日は、この1年間の活動の中であったことや感じたことを書いてみたいと思います。

たまに買う人がいる

基本的には珍奇な文字列が並んだ面白いものとして怪しい日本語画像を紹介しているつもりなのですが、中には「逆にアリ」なものも存在しており、僕がアップロードした画像の商品をわざわざ探して購入してくださる方が多数いらっしゃいました。怪しい日本語ファッション業界は、僕にいくばくかのロイヤリティを払うべきだと思います。

この「夏天(シャーテン)」Tシャツなどはなぜか欲しくなる人が複数現れ、中国在住者だけにとどまらず日本にいるのにAliExpressを通してわざわざ個人輸入する人までいたことを記憶しています。何がそんなに皆さんを突き動かしたのでしょうか。

あまりにも反応が多かったので、責任を感じて自分でも一着買ってしまいました。モデルはうちの長草くんにお願いしました。着心地がいいです。

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配信もやった

日々の地道な活動が伝わったのか、怪しい日本語ハンターのレジェンド的存在であるアジアITライターの山谷剛史さん、同じく怪しい日本語に造詣の深いフリーランスメイドの藤佳あやらさんにお誘いいただき、ツイキャスにて怪しい日本語を紹介する配信に参加させていただく機会もありました。アーカイブがあるのでぜひご覧ください。全身を猥雑に光る装備で固めた奇人が僕です。

通信のトラブルにより開始時間に間に合わないというトラブルはあったものの、なんとか時間内に予定した怪しい日本語を紹介することができました。ありがたいことに大いに笑っていただけたようで、大変良い思い出となりました。

なかでも好評だったこちらを貼っておきます。

怪しい日本語の絶対数は減っている

日々投稿するための画像を探していると気付くのですが、怪しい日本語をECサイトや街で見かける機会は日に日に減っています。やはり日本の経済が停滞し、以前よりも日本というブランドが持つ訴求力が弱まっている影響でしょうか。

こちらの記事に参加させていただいた時に「ゆうやと」という、偽日本っぽいパクリブランディングで成功したメイソウのそのまたパクリみたいなお店を紹介したのですが、この記事に参加した後にいくつかの店を訪れてみたところ怪しい日本語製品が一掃され、普通のおしゃれな雑貨屋みたいになっていました。大変ショックでした。「ゆうやとよ、お前もか」という気分です。

ECサイトなどにおいても、以前は検索さえすればすぐに出てきた怪しい日本語グッズも最近ではなかなか新作が出て来ず、探すのが難しくなってきています。検索ワードを工夫したりプラットフォームを変えたりして必死に探す日々です。

そういった現状もあり、また中国在住者としての地の利を生かすため、ECサイト以外にもなるべく外に出て怪しい日本語商品を探し、実物写真を撮って探すスタイルを中心にしています。ゆうやとはダメになってしまいましたが、ローカルスーパーや輸入雑貨店など、まだ狙い目のところはたくさんあります。たとえば先日Twitterで2万favを獲得したこれは、「香港から輸入」を謳う怪しい雑貨店でした。

いつも思うのですが、こういったものを探す努力を少しでも何か有意義なものに振り向けていれば今頃もうちょっと成功できていたような気がします。

今後の展開

さすがに一日に一枚、新しいものを投稿すると言うのはかなりキツくなってきたので、今後は過去のよりぬき怪しい日本語を毎朝投稿しつつ、インパクトの強いものが見つかれば別途つぶやいたり、noteで記事にしていきたいと思います。

最後に、僕のこの活動を象徴するような一言が書かれたTシャツの画像でお別れしましょう。これからも応援よろしくお願いいたします。


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