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4月のお礼とマガジン運営報告

4月末になりました。日本はゴールデンウィーク、中国は労働節休暇ですね。相変わらず時間の流れが早過ぎて、もうそんな時期かと驚くばかりです。

もしnoteで毎日、自分の考えたことや感じたことを形に残す営みをしていなければ、僕はもっと漫然と日々を過ごし、時の流れに完全に取り残されていたことでしょう。本当に、noteをやっていてよかったと思います。

今月も、たくさんの人に読んでいただくことができました。みなさんからのスキ・シェア・コメント・オススメにいつも元気をもらっております。また、購読していただく方が少しずつ増えるたび、自分はこれをやっていていいんだと言ってもらえているような気がして、もっともっと頑張らなければという気持ちになります。

このままやっていけば、目標の1400000000人も夢ではありません。どうか皆様、これからもよろしくお願いします。

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今月は上海のロックダウンを中心に、中国のコロナ対策にかかるリスクというか、そのしんどさについて書くことが多かったように思います。上海は、観察している限りでは以前ほど大きな問題がでたり、ヒステリックな反応が起きたりすることは少なくなってきたように見えるものの、やはりいまだ明確な終わりが見えておらず、じわじわと苦しさが常態化しているようにも見えます。みんな、良くも悪くも慣れてしまったというか。

しかし、長引けば長引くほど経済への影響は大きくなりますし、なんにせよ一刻も早く状況が良くなることを祈るばかりです。

上海ではないですが、僕自身も先日嫁と省をまたいで移動した時に、中国のコロナ対策で大変な思いをしました。この不確実性というか「一律でなさ」は、中国で暮らすにあたって非常に大きな意味を持ちます。特に外国人にとっては、理不尽なことを言われたり、訳のわからないことで消耗する原因となりうるものです。

それでもなんとか正気を保ち、前向きに戦えているのは、やはりこうやって毎日それを言葉にして、形の見えるものにする努力をしているからではないかと思います。

しんどい思いをした分だけ、noteを書くことが僕の中国での生活にとって本当に欠かせないものになっていることを、改めて実感できました。

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また今月は、中国を特徴づけるような事柄を言語化するという試みを続けながら、さらにそれを日本や他の国への言及性をもつものとして捉えることを意識しました。具体的には、「そういうお前はどうなんだ? 人のことが言えるのか?」という形で、それらの「中国の特徴」をあえて特別なものとみなさず、他の国にも当てはめて考えるようにしてきました。

なにかと極端な中国ですが、そのいいところも悪いところも「中国は特殊だから」ということで片付けてしまっては、ただの思考停止です。それを避けるために、中国を壁で区切られた異質の存在ではなく、同一のグラデーションの延長線のなかの存在として捉えていく試みを、これからも続けていこうと思っています。

その先に待つのは結局、「やはり中国はわからない」ということなのかもしれませんが、数々の思索を経由し、矛盾を解きほぐそうとしてたどり着いた「わからない」のほうが、ただ拒否するように相手を「わからない」の中に押し込めることよりも、いくぶん意味のあるものになっているのではないかと信じています。

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来月はどんな月になっていくんでしょうか。相変わらず上海の封鎖が続く中、同じくコロナ対策で北京が少し不穏な動きになっていたりするのが観測できていますが、何事もないことを祈るばかりです。

なんにせよ僕はこの場で毎日言葉を紡ぎながら、中国という対象を少しずつ目に見えるものにする営みを続けていきたいと思います。

来月もまた、お読みいただければ幸いです。

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