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中国語を学ぶべき、2つの理由(令和加強版)

インターネット華やかなりし昨今(?)、ネット上には「中国語を学ぶべき、nつの理由」みたいな記事が無限に見つかります。そこにあるのはおおむね「キャリアアップにつながるから」「異文化を持つ人と交流できるから」などという、「別に中国語に限らないのでは?」というような当たり障りのない内容ばかりです。

いちおう実用レベルで中国語を使えるようになった人間としては、もうちょっと突っ込んだ内容を書きたいところです。

そんなわけで本日は「中国語を学ぶべき理由(令和加強版)」として、中国語を学ぶことによって得られるメリットなどについて述べてみたいと思います。

口頭でバリバリ話が進むのについていけるようになっておくべき

中国で働くことを考えた場合、まず大事なのは語学力ではなく専門性であるというのはよく言われることであり、僕もおおむねその意見に賛成です(僕は中国語も専門性もないまま中国に来て低迷・逼塞しました)。

しかし本格的に中国で働くのであれば、やはり中国語、特に会話の能力は必須だと思います。

なぜなら、中国ではメールや書面でのまどろっこしいやり取りは避けられる傾向にあり、口頭でいろいろなことが次々に決まっていくような場面も珍しくないからです。外国人であるということに手心を加えてくれるようなことも少なく、猛スピードで話が進みます。議事録なんて残されたりしません。

そのような時に最低限、周りの流れを大まかにだけでも把握し、きっちり反応するだけの中国語能力がなければどんどん取り残されてしまいます。気がついたら自分に不利な条件を飲まされていたり、話を聞いてもらえなくなってしまうこともあります。

通訳がいればいいじゃん、という考え方もありますが、よほどのプロ通訳者や大企業の経験豊富なベテランなどならまだしも、普通の企業付きの通訳さんのレベルはそれほど高くないことも多いです。社内・社外でのやりとりの際に、自分で違和感に気づけるようになっておくに越したことはないかと思います。

中国のサービスが快適に使えるようになる

中国で働くことを考えない場合でも、中国語を学ぶメリットはあります。

それは中国のサービスを利用する時に有利な点です。サービスをただ単に使うだけなら英語版があったり、なかったとしても漢字を頼りになんとなく操作することで一応使えはします。しかし、それらを「快適に」利用しようとすると中国語は必須になります。

なぜなら、近年の中国のWebサービスなどの多くにはチャット形式のカスタマーセンター(在线客服ということが多い)のようなものがついており、そこで簡単なやりとりができるだけでも大きく得られる成果が変わるからです。

中国最大のECサービスである淘宝を例にとっても、事前に商品について確認したり、届いたものにクレームをつけたり、返品を受け付けてもらったりするためにはこのカスタマーに連絡する必要があります。これができなければただ相手の言いなりになるしかなく、不良品が届いても泣き寝入りするしかないなど、損をしてしまうことが多くなります。

ちなみにこれは中国で生活する際だけでなく、日本に居ながらにしてこれらのサービスを上手に活用するためにも必要です。淘宝にはただ単に物を買うためのお店だけではなく、カスタムオーダーメイドの品を制作したり、イラストを書いてくれたりなどのサービスも充実しています。交渉と根気次第では日本よりはるかに安い値段で、良質なものを手に入れることができる場合もあります。

このあたりは日本在住ながら淘宝达人である藤佳あやらさんのnoteをご覧ください。

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以上、「いかがでしたか?」系サイトには書いてなさそうな中国語を学ぶメリット(というよりは避けられるデメリット)を書いてみました。

他にもあると思うので、思いつけばまた書いてみたいと思います。

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