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2月のマガジン運営報告とお礼

毎月末にここで天気の話をするのも苦しくなってきた昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか。僕の住む広東省は、なんかあったかくなってきたような気もしますが、油断して薄着で過ごすと気がつけば肌寒くなっている。そんな感じです。

今月は日本に行ったり、そこでトラブルが起きて急遽帰ってこなければならなくなったりとバッタバタな日々を過ごし、マガジンの更新にも結構な頻度で穴を開けてしまったことを大変申し訳なく思います。

そのような中でも購読を続けてくださったみなさま、スキ・シェア・オススメで支持の声を届けてくださったみなさまには、感謝しかありません。ここからまた立て直し、応援の声に恥じないものを改めて届けていくよう努力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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個人的な事情としては予定の半分もこなせず、尻すぼみに終わってしまった日本への一時帰国だったのですが、それでも感じ取れた日本の変化や、改めて際立って見えた日本の特徴のようなものを、今月はいくつかお届けしました。

なんだか生きづらさが前より強まっているような気がするなあという部分もありつつ、いっぽうで少しずつですが日本にも変化が起きつつあることを感じ取れたのはすごく良かったのかな、と思っています。特に若い人がおしなべて優秀そうで、かつ腐らずに仕事をしているように見えたことは、日本の希望のようにも思えました。

とっくに若くない僕の人生も、これからは若者のために何ができるか、あるいは若者から何を学ぶことができるかということを考えなければならない時期に来ています。そんな中で、健気に働く日本の若者の姿を見られたことは、一時帰国における大きな収穫だと思っています。

本当は、もっと日本のなかでも中国に絡む要素を拾って帰りたかったのですが……そこまでは手が回りませんでした。また次回、日本に行く時の課題としておきたいと思います。「日本のなかの中国」、これからきっと面白くなると思うんですよ。

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あと反響が大きかったのは、3年ぶりに訪れた香港について書いたこちらの文章です。

香港という土地がどう変わったかではなく、香港をどのように見るかという自分のマインドが変わってしまったことに感じた少しの自己嫌悪を中心に、自分の気持ちを余すことなく書きました。結果として、多くの人に読んでいただくことができました。おそらく有料化してからはもっとも読まれた記事になったように思います。

これからも、幾度となく香港を訪れることにはなると思います。そうなった時に、粗探しのように「変わってしまった香港」を見つけようとするのではなく、フラットにその場所で過ごそう。自分の中の思いを言葉にしたことで、むしろそのような決意をすることができました。

そういう意味で、自分としても印象深い記事になりました。

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さて、すでに中国に帰ってきた身として、いまからはしばし日本や香港という「ソト」のことではなく、中国の「ウチ」にがっつり向き合うモードにまた自分を変えていこうと思います。

いまの中国はコロナの反動で活気づいているように見えると同時に、迫り来る将来の不安定性との戦いをいよいよ本格化させていかなければならないタームに入ってきているように思います。

相変わらずサバイブするのが難しい国ですが、なんとかこの国を襲うビッグウェーブを乗り切りながら(あるいは波に飲まれてぐちゃぐちゃになりながら)、ここから見える景色の面白さを引き続きみなさまに伝えていければと思います。

また来月からも、よろしくお願いします。

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