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3年ぶりの日本を振り返って。しんどさと、それでも感じた希望

実はすでに中国に戻ってきております。

本当はもうちょっと日本にいるつもりだったのですが、緊急の用事ができてしまい、早めの中国戻りとなってしまいました。

日本に滞在中もその急用の処理に追われていたり、そのせいで気持ちが落ち着かなかったりで存分に日本を満喫することができず、帰国中の予定ややりたかったことをほとんど消化できない結果となってしまいました(会う約束をしていたのにドタキャンしてしまったみなさま、本当に申し訳ありません……)。

そんなドタバタの中ではありましたが、今日はそんな中で体験した3年ぶりの日本に感じたことについて、軽くまとめてみようと思います。

労働者の大変さが消費者に漏れ出している

今回、いろいろなところに行って思ったのは、公共・民間かかわらず日本のサービス提供者は本当に大変なことになっているな、ということです。前々から日本のサービス業は大変だという話はありましたが、僕がいなかった3年間でよりその傾向が強くなったのではないか? と思いました。

いろんなことを事前に説明しなきゃならないし、配慮が必要な人に気を遣いながら、わがままなお客さんの要望にも応えなきゃならない。常に気を張っていなければ仕事は間に合わないし、サボっているとみなされてSNSで晒されるかもしれない。いろんなプレッシャーと戦いながら働かないといけないので、本当に大変そうだなと思って見ていました。

で、そういう労働者の苦労が、消費者の側に「世界最高のおもてなし」的なサービスとして享受されているのであればいいのですが……どうもそうではないような気がする、というのがいまの日本に感じた違和感です。

たとえばあらゆることを事前に説明してお客さんの了解を得ると言うやり方は、消費者の利便性というよりはクレーム・トラブル回避のために行われている側面が強そうに思いました。それ自体は仕方のないことだと思うし、消費者が最後までストレスなくサービスを享受できるための配慮という面もあると思うので、あまりケチはつけたくありません。

ただ、結果として消費者・サービス享受者の側は大量の説明を受けとめなければならず、それにかかる時間と労力を余計に払わないといけなくなっている部分も大きいように思いました。普通なら「そんなことまで説明してもらわなくても……」と思うようなことまでいちいち言葉にして見せて・聞かせてくれるので、むしろめんどくさくなっているのです。

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