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10億人の個人情報が漏洩した例の件について

ちょっと大変なことになっているようです。

6月30日、ハッキングに関する情報フォーラムである「Breach Forum」に、何者かによってある投稿がされました。そこには、上海の警察機構から流出した個人情報のファイルを10ビットコイン、または20万米ドルで販売したい、とありました。

データは約24テラバイトにも及び、中には10億人分の個人情報と数十億の事件に関するデータがあり、またそこには個人の名前、住所、電話番号、身分証番号のほか、犯罪歴やそれぞれの事件に関する詳細が含まれるといいます。

同ページにアップされていた「サンプル」とされるファイルの内容から、どうやらこれは本物ではないかという声が上がり、3日ごろからTelegram上でこの件が大きく拡散されました。そこから大変な騒ぎが始まり、今に至ります。

日本語でもニュースが出始めています。こちらは朝日新聞。

そもそも本当に情報が本物かどうかもわからないし、10ビットコインないし20万米ドルの「言い値」でこれを買った人間が現状いるのかどうかもわかりません。

いっぽうで、もしこれが本当ならおそらく、人類史上最大級の個人情報漏洩事件ということになりそうな気がします。

以下、知り得た限りのこの件に関する中国国内での反応と、個人的な所感を書いておきます。

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内容が内容なだけに、この件に関しては中国国内でニュースとしてほとんど扱われていません。

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