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多様性を否定する国が、多様な国を包摂する時代
中国大陸を除いた中国語圏のネットでは、こんなことが話題になっています。
雲南省にあるモスクが、当局によって解体されようとしているニュースです。
これまでにも中国国内においてはモスクの「中国化」が進められてきており、相当数のモスクからあの特徴的な玉ねぎ型の屋根を持つ塔(ミナレット)が撤去されるなどしていました。
ただし今回は中国でも最大級のモスクに手がつけられようとしているということや、地元少数民族(回族)からの激しい抵抗があることなどから大きな話題を呼んでいます。警官隊との衝突なども起きているようです。反面、中国国内においては情報が統制されており、この件について検索しようとしてもロクな情報が出てきません。
ムスリムとしての回族は、宗教への風当たりが強い中国においても近年は大きな反発や衝突をすることなく、温和に中国社会と共存してきました。それこそモスクの「中国化」に対しても、これまで粛々と従ってきた現状があります(それは共存というより、「中国化」に抵抗したあとの結果を恐れてのことだと容易に想像できますが)。
しかし、そんなムスリムともついに大きな軋轢を生んでしまうような強硬的なやり方で同化が進んでいることに、大きな嘆きや怒りの声が上がっています。
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中国の当局はなぜここまでするのだろうか、なぜムスリム風の建築の存在すら許さないのか……と考えた時に、思い当たるのは中国は多様性を否定することで成り立っている部分があるということです。
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