不妊治療に本腰をいれる

最初の病院で心が折れ通院を辞めた私は(前回)その後、転勤をきっかけにまた病院に通うことを決意。かくして、引越しの1ヶ月後、早速病院に通い始めた。

今度選んだのは、駅前にある婦人科。先生ひとりだけの小さな病院ながら体外受精まで対応していた。産科はないため妊婦さんはおらず、子供連れも禁止。不妊または婦人科系の病気の治療のみの病院だった。前の病院では妊婦さんや小さいお子さんに混じって待合室にいるから羨ましさがあって、これは気持ち的にすごく楽だった。

新しい病院では旦那さん連れの人もほとんどおらず、待合室いっぱいに女性たちが座っている。話すことはないけれど、みんな仲間なんだなぁといつも少し心強い気持ちでいた。

ここではまず看護師さんが話を聞いてくれて、「ガタガタなんですけど」と体温表を差し出すと「これだけ(低温と高温期が)分かれてれば大丈夫よぉ!」と力強く言ってくれたのがすごく嬉しかった。

検査はホルモン値に風疹の抗体、卵巣年齢、子宮癌検診。この時の結果で「子宮内膜症ぎみ」だと言われた。エコーでみる限りひどくはないから様子見ということで、他の結果については問題なく、次の検査に進むことになった。(とは言え後から自分で数値を見ると黄体ホルモンは下限ぎりぎりだった)

次の検査はフーナーテストと呼ばれるもので、前日の夜にセックスをして検査に行き、精子が子宮内にどれくらい到達しているかを調べるものだった。

ところが前の日の夜、夫は仕事で遅くなったか飲み会だったかでタイミングが取れず、朝5時ごろタイミングをとって、午後の診察に行ったような気がする。その事を告げると先生は問題ないですよ~と言って検査してくれたのだけれど、結果は「何らかの原因で精子が全く子宮に到達していない」というものだった。そういうわけで、人工授精へのステップを勧められた。

夫に結果を告げて、人工授精したいけどどう?と聞くと、人工授精には賛成したものの「俺に問題があるのかな」とちょっぴりショックを受けているみたいだった。
これ、以前に精液検査を渋ってたのも多分同じ原因で、夫にはちょっとした身体的特徴があって、その事を気にしてのことだったと思う。

でもまぁ、何が原因かはわからないし、人工授精をして子宮内まで精子を届ければ可能性があるかもしれないし、とにかくやってみようということになった。

この時は、もしかしたらこれでできるかもしれない!という期待感でいっぱいだったような気がする。

こうして私たちは人工授精に進んでいくのです。

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