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小学校の先生に読んでもらいたい本 Pt.2【吃音のある子どもと家族の支援】

皆さん、こんにちは。
スタッタリングスタディ講師の阿部です。

先日の記事で、小学校の先生に読んでもらいたい本として、『吃音の合理的配慮』をご紹介しました。

この本だけ読んでいただければ「吃音って何?」「吃音の子がいたらどうしてあげたらいいの?」という疑問はほぼほぼ解決出来ると思います。


ただ、小学校の先生方には是非もう1つ持っていただきたい視点があります。


それは、保護者の目線です。


吃音があるお子さんの保護者の方々は、吃音に関する不安や疑問を日々抱えながら生活しています。


その一部は先生方にも伝えることができますが、あくまでごく一部です。

先生に全てを打ち明けるのはなかなか難しい。
でも分かってもらいたい。

私も息子に吃音がある保護者としてこのように思っています。


そこで、そんな保護者の方々の気持ちを代弁し、吃音に関するあらゆる不安や疑問を解決してくれる本がこちらです!

『吃音のある子どもと家族の支援』
編著者:堅田 利明・菊池 良和、出版社:学苑社

言語聴覚士であり、吃音エキスパートの堅田先生と菊池先生が保護者に寄り添って吃音について解説する本になっています。


この本をオススメする3つのポイント

①Q&A形式で1つ1つ疑問を解消できる。
②保護者や当事者、言語聴覚士などのエピソードが多く掲載され、具体的イメージを持ちやすい。
③堅田先生と菊池先生のコメントや解説がとにかく優しい


さて、この本にはオススメしたいポイントが3つあります。


1つ目は、【Q&A形式で1つ1つ疑問を解消できる。】という点です。

例えば「私の子育てのどこが問題なのでしょうか?」「吃音が出たり出なかったりと日によって違いがあります。」など、吃音がある子供を持つ保護者であれば必ず持つ疑問が13個取り上げられ、その1つを言語聴覚士の先生方と一緒に考えていくような構成になっています。

私たち保護者が持つ疑問のほとんどをカバーしてくれていますので、読み終わった後に頭の中のモヤモヤがスッキリする感覚になれます。


2つ目は、【保護者や当事者、言語聴覚士などのエピソードが多く掲載され、具体的イメージを持ちやすい。】という点です。

吃音があるお子さんのお父さんやお母さん、言語聴覚士の先生、教師、保育士、吃音当事者である小学生や大学生など吃音に関わる方々の体験談やエピソードが12個も掲載されています。

何かを深く理解する際には具体的エピソードが最も効果的です。
しかも様々な視点から吃音を見ることが出来ますので、当事者の私からしても多くの学びがありました。


最後に3つ目のオススメしたいポイントですが、【堅田先生と菊池先生のコメントや解説がとにかく優しい】という点です。

言語聴覚士で吃音のエキスパートである堅田先生と菊池先生。

そのお二人が保護者の方々の疑問をあたたかく共感し、そっとアドバイスをしてくれます。

そこに上から目線感や強制感は全くなく、素直に「やってみよう!」と思えます。


学校の先生方に読んでいただけると本人も保護者も安心できる!

これまで紹介してきた通り、この本は吃音に関わる様々な方の思いを代弁し、吃音のエキスパートがあたたかく解決に導いてくれる本です。

もしこの本を自分の息子が通う先生方が読み、理解を示してくれるとしたら、これほど心強く安心できることはありません。

是非、手にとって見ていただけますと最高に嬉しいです!



スタッタリングスタディは、吃音があるお子さんに安心して学べる環境を提供し、学ぶって楽しい!を実感してもらうためのオンライン学習塾です。

学校の先生方のサポート役としての役割も担っていきたいと考えております。

スタッタリングスタディのオンライン授業概要

【対象者】
吃音を持つ小学3年生から6年生

【教科】
算数

【実施方法】
ZOOM(PCやスマホでZOOMが使用できる環境が必要となります。)

【料金】
1つの授業につき、一律1,500円(税込)
※料金内訳:プリント印刷代・プリント送付代・諸経費。

申し込み方法について

下記Pass Marketより概要の確認とチケット(授業)のお申し込みが出来ます。


参考リンク

スタッタリングスタディ Twitter

吃音研修講師 阿部 Twitter


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