オンライン授業の通信簿を公開します!

皆さん、こんにちは。
スタッタリングスタディ講師の阿部です!

今回は、"オンライン授業の通信簿"と題して、実際に私の授業を受けたお子さんと保護者さんに答えていただいたアンケートの結果をご紹介したいと思います。

「スタッタリングスタディのコンセプトや活動は分かったけど、実際どうなの?」と疑問や不安に思われている方に是非読んでいただきたい内容です。

紹介するアンケートの内容

今回紹介するのは、スタッタリングスタディをスタートさせる前に実施した、無料体験授業のアンケート結果です。

小学3年生と小学4年生の二人のお子さんに算数の授業を受けていただきました。

【オンライン無料体験授業の概要】
対象:小学3年生から6年生
教科:算数
授業時間:50分
方法:ZOOM
備考:ノートサイズのホワイトボードをあらかじめ送り、「話さなくてもいい」環境を用意

お子さんのアンケート結果

授業の内容やプリントにはとても満足いただき、勉強した内容を好きになってもらえたようです!

ただ、一人のお子さんから「あまり質問出来なかった」という意見をいただきました。

授業を振り返ってみると、授業を進めながら「今の説明で分かったかな?」「今勉強した中で分からない所や質問したい所はあったかな?」と細めに聞けていなかっと思います。

今後の授業では、私の方から細めに確認の質問をすることで、分からない所や説明が不足している所を言いやすい環境を作ります。

そしてフリーコメントではこのような意見をいただきました。

●先生の説明が分かりやすかった。
●面白く教えてくれた。
●カンペキでした。
●ホワイトボードは、たまに言いづらいときがあったら使いたい。普通は口で言う方がいい。

授業を楽しんでいただいた意見が多かった点は本当に嬉しいです!


そして注目したのはホワイトボードに関する意見です。

この授業を始める当初、吃音を持つお子さんは自分の意見を言いにくいために授業に対して前のめりになれない。と考えていました。

これは自分の体験からです。

しかし、授業中に私が何度も「言いにくい時はホワイトボードを使ってもいいよ!」と伝えていましたが、お子さんがホワイトボードを使うことはほぼありませんでした。

何故でしょうか。

そうです。

お子さんは"話したくない"のではなく、むしろ"話したい"のです。

話したいのに、学校の授業では周りの反応を気にして積極的には話せない。という点がハードルになっていたのですね。

そこで今後の授業では、吃音があっても積極的に話したくなる環境を作ることを心がけて参ります。

これは本当に大きな学びとなりました。

保護者の方のアンケート結果

では、お子さんが受講している姿を見守っていただいた保護者の方はどのように感じられたのでしょうか。
アンケート結果を見てみましょう。

とてもいいご評価をいただき心から感謝です。

しかし、お子さんからのご意見と同様に、ホワイトボードを使った"話さなくてもいい授業"に関しては検討の余地があります。


具体的に良かった点として、下記のようなご意見をいただきました。

●問題に入る前にイメージする時間を多くとり、答えるときもヒントや声かけもほとんどなく、じっと待ってくださった。
●全部分からなくてもOKのアナウンスは、ハードルが下がり安心材料の一つになったと思う。
●話さなくてもいいし、話してもいいという前提もよかった。
●自分で考える姿勢を尊重してもらえたことは、充実感や安心感につながっているのではないかと思います。
●分からなかった箇所を言えたのは良かった。言える環境であることが良かった。
●本人が楽しかったと話しているのでそれが一番良かったです。
●家にいながら学べるので、本人にとっても安心でき、私としても送り迎えが不要なのは助かります。
●吃音を持たない親の立場からすると、先生自身が①息子が吃音を持っていることを知ってくれている②吃音の理解がある③親が説明や前置きなどの介入をせずにいきなりお任せできるのは、保護者にとってもかなりの安心感です。

私の授業がお子さんにとって受け入れやすく、楽しく学んでいただいたことが保護者の方から見ても感じられたようです。

これは感激でした!

オンライン授業は保護者の方のサポートが必須になります。

まさに三位一体(お子さん×保護者の方×講師)となると楽しく効果的な授業になるわけですね。


そして、もう少しこうしたら良くなる点として、下記のようなご意見をいただきました。

●吃音を持つ方なら、自分が言葉に詰まっても安心して話せると本人が言っていました。どちらかと言えば、文字を書くほうが話すより手間どっていたようです。
●オンラインでは話しを聞いている時間、子どもは注意の向きどころが、定まらない可能性が、あるので(手遊びやモニターに写る自分の顔をみたり、相手の画像をみたり)手を動かして作業をする時間が合間合間にあったほうがメリハリがつくのかなあと思いました。
●あくまでもうちの子の話になりますが、人とお話ししたい気持ちが強いので全く話さない授業では嫌みたいです。話したければ話す、話したくなければホワイトボードで意思疎通ができる今回の様な形がベストみたいです。

保護者の方からもホワイトボードに関するご意見を頂きました。

今回の体験授業では、ホワイトボードを比較的メインツールに持って来ましたが、お子さんと講師との関係が築ければサブ的なツールで十分だと感じています。

大切なのは物理的に話す話さないではなく、どもっても話したくなるような環境を用意することであると学びました。



アンケート結果のご紹介は以上です。

このように、授業を行うごとに振り返りと改善を繰り返し、お子さんにとって安心して楽しく前のめりで学習出来る環境を目指します!


改めて、スタッタリングスタディは下記のコンセプトを大切にします。

スタッタリングスタディは、吃音があることで学校の授業に苦手意識を持つ子供達に寄り添い、安心出来る環境で学びを楽しむことを目指すオンライン学習塾です。


最後までお読みいただきありがとうございました。

以下にスタッタリングスタディの概要やお申し込み方法を記載させていただきます。

スタッタリングスタディのオンライン授業概要

【対象者】
吃音を持つ小学3年生から6年生

【教科】
算数

【実施方法】
ZOOM(PCやスマホでZOOMが使用できる環境が必要となります。)

【料金】
1つの授業につき、一律1,500円(税込)
※料金内訳:プリント印刷代・プリント送付代・諸経費。

申し込み方法について

下記Pass Marketより概要の確認とチケット(授業)のお申し込みが出来ます。


参考リンク

スタッタリングスタディ Twitter

吃音研修講師 阿部 Twitter

きつおん体験ブログ【どもれども どもれども】

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