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ウルトラマンアーク発表!アークと辻本監督の印象

4/5(金)、特に前触れもなくウルトラマン最新作:ウルトラマンアークが発表された。

とはいえネタバレを一切絶っている自分ですら商標登録?を観測して名前は知っていたし、根源悪のインスタのおすすめで画像が流出していた。
記憶だとデザインが全く違うのでおそらくデマだろうが。

辛うじて自衛できるTwitterXやYoutubeと違いインスタのおすすめは本当に機能しないので達が悪い…最近だとファイズのパラダイス・リゲインドの映像が転載されていた。…最後まで見てないよ?(震え声


初出トレーラーを見る限り言うまでもなく自分の大好きな帰ってきたウルトラマンをこれでもかと匂わせている。

安直な関係性オタクは息子説を掲げ始めた。
…いや、安置すぎるて…これだからTwitterXのキッズにこどおじワラワラ底辺特撮オタクは…

構えが同じことから少なくとも帰ってきたウルトラマンと関連性があると思い、せめてかつて遭遇して感銘を受けたとかその辺りなのかなと予想していた。

主演の団さんが亡くなられたから追悼として…という予想も見られたがそもそも辻本監督が昭和二期のウルトラシリーズを好む方なので疑わしい。或いはだからこそ辻本監督がメインを務めるのか…


ところがメイン監督を務める辻本監督底辺特撮オタクのあまりの過熱ぶりに難を示したのか発信する。

これを見る限りでは帰ってきたウルトラマンとは特に関係がなく無意識に寄せてしまった、という…そんなことある?笑


昨年ブレーザーのトレーラーが公開された際も「ネクサスっぽい作品!」という勝手な先入観が異常なほど膨れ上がり、やはりメイン監督の田口監督否定したもののそれでも2話が放送されるまでネクサスっぽいという煩わしい妄想が多かった。




ちょっと脱線。

個人的にクリエイターとして崇拝している桜井政博さんも話していたが、人間は新しいものを伝える為に既存のもの・類似のもので例える性質があるという。

動画内では未知のゲームを制作するにあたって情報を共有する手段として分かりやすさを挙げると同時に、他社へプレゼンする際の難しさや世代間の認識の違い等を例に挙げているが勿論「ゲーム」という分野に限らずありとあらゆる場面でもその傾向はある。

それこそ特撮という歴史ある分野のシリーズとして半世紀以上続いているウルトラマン。ライダーや戦隊でも長年の積み重ねがあるからこそ〇〇のような〜は避けられないだろう。


ただメイン監督が否定したブレーザーのネクサスっぽいを意固地になって主張したり既存の作品たちで何もかも語ろうとするのは無粋だろうし、何より未知のものを頭空っぽにして楽しめずいちいち類似性を掲げなければ観れない楽しみ方は可哀想だな、と同情してしまう。


とはいえ自分が卒業したMCUだとか何ならウルトラでは直近のトリガー、デッカーまで見られた大して想いがこもっていない安置なパロディによるエモ売り、足元見てくる小ネタを制作側がばら撒いてくるのだから嘆かわしいのだが…

その点では作品の、ひいてはシリーズの質の低下をブレーザーはせきとめてくれたな、とは思う。
裏のテーマに留めていたニュージェネガイアを真っ当にやらず本当に良かった。



長ったるい前置きを経て

ウルトラマンアークの印象

上記で類似性を掲げる虚しさを長々述べたが、あくまで類似性に依存し凝り固まった作品に対しての苦言であり、アークのデザインについて触れるなら類似性を挙げなければ難しいのでご理解を。


無意識に監督がやったようにやはり昭和のウルトラマンを想起するシンプルさ…ではあるがあくまでも胴体の話。首から上はまんまタイガっぽい目だとか近年のニュージェネを思わせる。のでつぎはぎのような違和感。
何というかその辺の一般人が自主制作したヒーローデザインみたいな。

この印象はもしかしたらニュージェネ以降のウルトラマンをデザインしている後藤さんに対しての侮辱かもしれない。

しかし現段階で公開されているアークの前情報で

・「想像の力」を解き放つことで変身
・幼い頃に主人公:ユウマが描いた「さいきょうのヒーロー」のスケッチとそっくり


とあることからも意図的につぎはぎのような印象を持たせたようにも思ってしまう。
感想を漁ると子どもの落書き、と例えているのがありまさにその感じ。


変身アイテムのアークアライザーはギミックが面白いし言われてみればジュウオウジャーを連想させる。
ただ前作のブレーザーで登壇者自身が上手く変身出来なかったように前後左右で分かりづらくないか?と…制作発表会がある意味で楽しみ。いやらしい。

一瞬だけ見れる新怪獣は同じ1話怪獣でいかにもやばそうなヘルベロスゲネガーグに比べたらものすごい可愛げがある。
どことなくウルトラマンナイスに出そうだなと思った。



辻本監督の印象

次いで辻本監督の印象。
アークで初のメイン監督な訳だが、改めて過去携わった作品と話数をざっくり。

ウルトラマンX
6話「星の記憶を持つ男」
7話「星を越えた誓い」
…ルディアン&ガーゴルゴンの前後編

17話「ともだちは怪獣」
…ピグモンとキングゲスラ

18話「ワタルの恋」
…まさかのムー再登場、回想のドラコ


ウルトラマンR/B
8話「世界中がオレを待っている」
9話「ウルトラマンの名のもとに」
…衝撃のオーブダークノワールブラックシュバルツ

16話「この瞬間が絆」?
…ネロンガ

17話「みんなが友だち」
…大御所様ブースカ復活

ウルトラマンタイガ
11話「星の魔法が消えた午後」
12話「それでも宇宙は夢を見る」
…ギマイラ復活!フォトンアース初登場

18話「新しき世界のために」
…クラシックゼットン

19話「雷撃を跳ね返せ!」
…ゴロサンダー初登場

22話「タッコングは謎だ」
…帰ってきたウルトラマンオマージュ

23話「激突!ウルトラビッグマッチ!」
…ゼロ&ベリアル10周年記念の客演回

ウルトラマンZ
4話「二号ロボ起動計画」
…ウインダム始動、エリマキテレスドン

5話「ファースト・ジャグリング」
…ジャグジャグ

18話「2020年の再挑戦」
…ウルトラQオマージュ

19話「最後の勇者」
…バラバ復活!エースの客演名作


ウルトラマントリガー
9話「あの日の翼」
…ガッツウイング大活躍、ガーゴルゴン引退

10話「揺れるココロ」?
…ザラガス?

20話「青いアイツは電撃と共に」?
…バリガイラー

21話「悪魔がふたたび」
…アボラス&バニラのタッグマッチ

22話「ラストゲーム」?
…メカムサシン?


ウルトラマンデッカー
4話「破壊獣覚醒」
…モンスアーガー復活

5話「湖の食いしん坊」?
…エレキング

6話「地底怪獣現わる!現わる!」
…地底怪獣大盤振る舞い、グドン引退?

22話「衰亡のバズド」?
…空飛ぶチャンドラー…

23話「絶望の空」?
…スフィア合成獣?


ウルトラマンブレーザー
4話「エミ、かく戦えり」
…レヴィーラ

5話「山が吠える」
…ドルゴ

6話「侵略のオーロラ」
…カナン星人復活、アースガロン暴走

16話「恐怖は地底より」
…モグージョン

17話「さすらいのザンギル」
…ザンギル

こうしてみるとやはりエックス、タイガとゼットに直近のブレーザーが印象的。

?マークは話の内容や怪獣がどう活躍したか覚えていない、うろ覚えの回。
やっぱり既存の怪獣達を使い回す弊害だよなと思う。


まず勝手な持論で特撮の監督・脚本家には旬や絶不調があると思っている。
スポンサーのクソッタレな意向だとか予算の制約、それぞれ監督と脚本家の相性もあるだろうが。

本編未視聴の視聴者が多いだろうにエース兄さんの人気を爆上げした名作の客演回やタッコングにケムール人とオマージュ、いわゆる「エモい」演出が上手い監督だと思っている。先に挙げた足元見てくる陳腐なパロディではなくノイズにならず良い塩梅。

それにデッカーの地底怪獣回ではスーツが現存しないツインテールをソフビ人形を使って撮影したりレヴィーラの液体演出など絵作りのアイディアに富んでいる印象がある。



他にもゴロサンダーやザンギル、個人的にデザインと能力全て大好きなモグージョンなんとデザインも担当。素晴らしい才能だと思う。

やはり昭和二期の作品に思い入れがあるのだろう。ニュージェネでは初期のウルトラシリーズの怪獣・星人たちが復活する機会が本当に多くて贔屓を感じることもなくはない。そんな中リスペクトや拘りが多々見られるのもあり好印象ではある。

あとわんちゃんがかわいいから何らかでもっと出してほしい。出演者と戯れる円盤特典くれ…



反面、発作なのか知らないが唐突にお出しする演出にどうも首を掲げてしまう。

ウルトラにはあまり聞き馴染み無くこれでもかと強調したタイガの魔法。
グドンの光線に空飛ぶチャンドラーと思いつきでやっている節があり特撮ファン同士の論争に火を注いだりもしている。

グドンについては地底怪獣なので目からX線を放って視野を確保するという設定が存在している。メトロイドのXレイスコープみたい。
なので超振動波を放つゴモラのような特殊個体…という考えもできるが言及はなし。詳細不明。


グドンはまだ可能性はあるが特に荒れたのが空飛ぶチャンドラー。
デッカー本編の脚本都合の代役とも思える謎の扱いもあるがやはり飛行能力。
初代マンで登場したチャンドラーは空を飛ぶことができずパワード版も同様だったはず。
加えて類似しているペギラの亜種という設定も諸説あるので、ペンギンのように翼はあるが飛行能力は退化した怪獣というのがそれまでの共通認識だった。これは自分の主観ではなく確実にそうだったはずだ。

しかしデッカーで飛ばしたことでたまたま過去作のチャンドラーは飛べない個体だった、或いはアガムスが弄ったことから後天的に飛行能力を得たという解釈が生まれた。
さすがに半世紀の共通認識を覆す前者はあり得ないので、個人的には後者のアガムスが弄ったから説だと思い込んでいるがやはり言及はなく詳細は不明…

怪獣の再解釈は珍しいことではなく、特にエックスでのバードンやテレスドン等は驚きながらも生態的に違和感がない。
むしろ生態を掘り下げる良い後付けで個人的には好印象だったがそういったツッコミ潰しの練り込みもないのが不安だったりする。



以上がざっくりした印象。

勝手ながら田口監督と坂本監督の次ぐらいに有力なのに未だメイン監督の作品がない、という先入観があったのでようやく来たかとまずは嬉しかった。

デッカーでの不思議な描写もあるが直近のブレーザーではまあ突っ込み所は少ないので楽しみな部分が強い。
反面先のアークに対する発信がちょっとだけ不安で、練り込み不足でまた勢いだけでふんわりした要素ぶち込んだりしないよな…と杞憂したりする。

とはいえメタルヒーロー程ではないものの、ニュージェネは2クールなのもあり総じて長所短所が明確なシリーズだと思っている。
何にせよ質の高い作品で満足できますように…


それと帰ってきたウルトラマンことジャックがこれだけ注目されるのは滅多にないことではあるが、もし上っ面の知識だけで帰ってきたウルトラマンに似てる!と騒いでるのなら是非ツブイマで本編を観てほしい。
ある意味ニュージェネの礎ともいえるウルトラマンなので是非、是非…


アークと関連性がないにせよどのみちニュージェネにおいてジャック単体の目立つ客演回がまぁないので勝手に期待したいところ…

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