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VRをビジネスに(一連の流れを把握する)

VRとは?

VRの特徴は、他のメディアでは味わえない「没入感」にあり、高い体験価値を生み出すことにあります。

この高い体験価値は、利用者に強い印象を与えることができます。

また、VRコンテンツには、場所や施設の紹介に向いた実写と、実在しない空間やものを表現できるCGの2種類があります。

たとえば、後者の場合だと、まだ簡単にはできない宇宙旅行や世界一周が容易になります。

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VRのメカニズム

VRは、目に装着し3D映像を実現するVRゴーグルで実現されます。

このVRゴーグルで使用されるディスプレイパネルの、解像度や視野角などのスペックが、そのまま映像のクオリティとなります。

また、ハイエンド製品では、ユーザーの動きに映像がトラッキングできるよう、頭部の動きはゴーグル内のジャイロセンサーで検知されるのがポイントです。

体の上半身の動きを認識するために、ゴーグルとは別にトラッキング用カメラを設置する場合もあります。

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VRゴーグル

高性能なVRゴーグルとして、Oculus Rift、HTC VIVE、PlayStation VR、FOVE 0といったゴーグルが挙げられます。


Oculus Rift:VRブームを生み出したといえる高性能モデルです。


最大4台までのセンサーと組み合わせると、ユーザーはVR空間を歩き回ることができ、コントローラーを用いて武器の発射という動作をすることもできます。

ゲームなどのVRコンテンツが豊富という特徴もあります。

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Galaxy Gear VR:高性能モデルとエントリーモデルの特徴を併せ持ちます。


サムスンのスマホ専用モデル。

本格的な機能を備えながら、安価に複数台用意できるので、プロモーションイベントなどに向いています。


プランニング

VRコンテンツは、強烈な印象を与えるのが特徴です。

企画前にはあらかじめVRを使って、何を解決したいのか、何を実現したいのか明確に決める必要があります。

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イベントでは、一般的に1日にVR体験できるのは400人程度と言われており、


制作や運営に数千万円のコストがかかるのに、3日間のイベントでも1200人に体験してもらうのが限界です。


イベント用に制作したVRコンテンツを、YouTubeやFacebook, TwitterなどのSNS広告に転用するなど、費用対効果を高めていく必要があります。


コンテンツのプランニング

ⅰ「誰が」ⅱ「どこで」ⅲ「何を」ⅳ「何人」体験できるのか。

VRコンテンツの中身の組み立てにおいては、体験者の視点を設定する必要があります。

そうすることで、スケール感や空間の奥行き、CGがよいのか実写がよいのかなど、さまざまな要素が定まります。

コンテンツは90~120秒程度がデフォルトと言われています。


現場のプランニング

会場使用料以外に、ブースのデザイン料や機材のレンタル費用、オペレーター手配も必要となります。

イベント会場での行列の待ち時間の有効活用する方法も決めなければなりません。

協賛企業のPVを視聴してもらうなど、とにかく参加者を飽きさせない対策が必要です。

待ち時間にはVRゴーグルの装着方法や、操作方法の説明を行うと、回転率アップが見込めます。

イベント当日の大きな失敗を防ぐために、事前に何度もリハーサルをするとよいでしょう。

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VRの制作手順(概要)

①VRコンテンツ制作をプランナーに依頼


②プランナーは、フォトグラファー、CGクリエイター、映像編集者、エンジニアなどのスタッフを集める。


③全体構成を決め、ストーリーからコンテ作成


④映像制作に入り、CGで制作する場合、1分のコンテンツで1800枚の画像データが必要


⑤CGや実写の映像素材ができたら、映像編集者が編集をし、エンジニアがインタラクションを組み込むなど最終的な作業を行い、VRコンテンツが完成する。

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VRビジネスの事例

①プロモーション
シェービングのブランドによるVRでのシェービング体験など

イベントでVRゴーグルを装着すると、女性アイドルが至近距離でヒゲを剃ってくれるという体験を味わえるというもの


②エンターテインメント
絵本、戦艦大和、ホラーゲームをVRで実写化


③シミュレーション

電車運転、溶接といった専門技術の職業訓練はVRでやることで結果的にコスト削減につながります。

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参考資料:

『VR for BUSINESS 売り方、人の育て方、伝え方の常識が変わる』
株式会社アマナVRチーム (著)


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