第三級陸上特殊無線技士免許を取得した時の流れ('20/11月版)
5G/ローカル5Gに関する業務に従事するにあたり、第三級陸上特殊無線技士免許を取得しました。(2020年10月の試験にて免許取得)
少し前の話ではありますが、準備〜学習〜試験〜免許申請/取得、のざっくりした流れを記録しておきます。
試験そのもの情報、試験制度に関しては、変更される可能性もありますので、基本的に主催者の公式サイトを参照下さい(総務省、日本無線協会etc)。ググった方が早いのでリンクも貼りません。
■ざっくりした流れ
お手元に、無線従事者免許証が届くまでの流れは、概ね、1〜6です。
今回は、自分自身が実施した国家試験を受験するケースを記載します。
受験方法を選択する:国家試験を受けることにしました
試験を申し込む :申込要項に沿って申し込みました
学習する :テキストと、過去問で学習しました
試験を受ける :'20秋は会場受験のみ、合格
免許申請を行う :試験合格だけではダメ。免許申請を行います
免許証が届く :写真付きの免許証が届きます
1.受験方法を選択する
公益財団法人日本無線協会によると、無線従事者になるには総務大臣の許可を受ける必要があります。その方法は4つ。
下記のうち、1.国家試験 又は 2.養成課程受講 が主流と推測します。
私は養成課程を受講してないので、その内容は触れませんが、授業と試験が一体となっているようです。
国家試験を受験する:最も安価、自力で勉強、試験日程が少ない(3回/年)
養成課程を受講する:授業+試験、月に数回実施の所も。費用はそれなり
認定講習課程を受講する:一定の無線従事資格と業務経歴が必要
学校で無線通信に関する科目を修めて卒業する:特定の学校卒業が必要
免許を取得するだけであれば、1.国家試験を受験する、が安価かつ容易だと思います。業務事情でお急ぎの方は、2.養成課程受講、が手取り早いでしょう。
2.試験を申し込む
これは、申込要項に沿って申し込むだけです。
大切なのは、学習状況を気にせず、試験日を確定させること。
私はゴールが定まっていた方が学習ペースを作り易いタイプなので、えいやっと、申し込みを進めます。
3.学習する
国家試験の日程を確認し、試験日が決まったら学習します。
私は試験合格/免許取得だけが主な目的ではありませんでした。
法制度に則った通信設備を扱うにあたり、法律や電波について他、必要な知識を体系的に学びたかったので、テキストを購入して、学習しました。
※実際の学習では下記以外も参照してますが試験に直接関係ないので割愛
1.「やさしく学ぶ 第三級陸上特殊無線技士試験」
ISBN978-4-274-22028-9
適度に章区切り、練習問題と補足解説があり、分かりやすいと思います。
2.過去問題
日本無線協会のwebサイトに、過去3回分の問題と回答が掲載されてます。
ただし、解説はありません。(2022年6月時点)
受験前の練習として、3回分の過去問を何度か解いて、ほぼ100%回答できるように準備できると安心だと思います。
Q) 頻度高い質問として「どの程度の期間/時間の学習が必要か」があります。
A) 私の場合、テキストで学ぶ期間は1ヶ月程度でした。
私は試験合格はおまけとして学習していたので、前述のテキストの他にも、電波関連の本、webサイトを参照して学習。当然、仕事もしながらの状況ですので、主に土日中心です。
テキストの練習問題、過去問関連=試験対策は合計で3日程度+αでした。
厳密には、3日丸々問題を解いているわけではありません。学習記録に日付と、正答率をメモしており、それが3周分/3日でした。もちろん、試験直前に電車の中で見直したり、もあるので、実際にはもっと問題を解いて対策しました。一方で、72時間も時間はかけていません。
4.試験を受ける
2020年10月時点では、会場受験のみでした。
会場は、十分に距離をとって(3m間隔?くらい)の座席間隔です。
会場には、100-200人程度は来てたかも、という状況ですが、会場は十分に広く安心して受験できました。
練習問題と過去問をほぼ100%回答率で準備できたこともあり、1回の受験で無事、合格となりました。
合格発表は、インターネット発表かつ、お葉書が届きます。
5.免許申請を行う
試験に合格する=免許取得者、ではありません。
試験合格通知にも記載がありますが、通知受信後、1ヶ月以内を目安に免許取得申請を行なって、初めて免許が付与されます。
これも、申請要項に沿って申請しただけなので、詳細は省きます。収入印紙や免許証用の写真同封が必要でした。
6.免許証が届く
5.の免許申請を行なって1ヶ月程度(?)すると、免許証が届きます。車の免許証を持っている方はイメージし易いかもしれません。同じような感じです。
無線局の作業において、電波法施行規則 第三十八条「無線従事者は、その業務に従事している時は、免許証を携帯していなければならない」とあります。
免許証はとても大切なものです。大切に保管し、必要な時はいつでも携帯できるようにする必要があります。
おわりに
執筆時点(2022年6月13日)では、第三級陸上特殊無線技士免許は、一度、取得すれば更新は不要、生涯有効な資格です(ただし、免許無効処置がないことが条件)。
5G/ローカル5G、ドローン、などの作業に必須な資格です。
2020年代のDX時代において、地味だけど有効な資格だと思います。難易度や要する時間、費用を考慮しても取得し易く、機会があれば積極的に挑戦する価値がある資格だと思います。
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