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情報処理試験 受験に向けて モチベーションをアップしよう(令和6年 秋版)

こんにちは。本記事は情報処理試験合格を目指して始動される方向けに書いています。

受験を申し込むのはよいが、長い勉強期間にモチベーションを持ち続けられるか不安に思っていませんか?

本記事は情報処理試験の受験を申し込んだエンジニア、社会人、学生の方向けにモチベーションを喚起、または継続するために、

  • 資格を取得するとどんなメリットがあるのか

  • どうやって勉強を続ければよいのか

  • どんな人が合格するのか・どんな仲間がいるのか

といった疑問に答えたいと思います。




資格を取得するメリットについて

情報処理試験は業界唯一の国家資格であり、スキルの保有証明に適格です。
なぜならIT業界は変化のスピードが速く、知識の陳腐化も速いためです。

ベンダー資格とは異なり業界横断型の試験を展開している情報処理試験は、時代の推移の影響を受けづらいと言えます。

より具体的に資格のメリットを知るために、試験センターであるIPAサイトを覗いてみましょう。


情報処理技術者試験の活用事例としては、

IPAは次の4つに分けて紹介しています。

  1. 企業における活用事例

  2. 大学・高等学校等における活用事例

  3. 官公庁・自治体等における活用事例

  4. 大学における活用事例

順に確認してみましょう。


1. 企業における活用事例

事例1. インタビュー(SCSK株式会社)

IT業界の雄、SCSK株式会社では次のようにインタビューに答えています。

情報処理試験のメリットとしては、業界全体で認知されている国家試験であると同時に、ほとんどの業務領域に連動しているため、客観的なスキル判断の尺度となるからです。当社では、人材育成の重要な一翼を担っています。

このように、資格自体が人材計画に組み込まれている会社が存在します。

社内での有望なプロジェクトに手を挙げたり、異動の交渉などに有利に働くことが考えられると思います。


事例2. インタビュー(株式会社日立ソリューションズ)

同じくIT業界の雄と言える日立系のSI会社でのインタビューでは女性役員がこのようなことを話しています。

人生85年と考えれば、仕事をする期間は40年くらいで、子育てはたったの10年程度。意外に短いのです。そう考えれば、今しかやれないことを思い切りやって、その後にたくさんの選択肢を残してあげたほうが、未来の自分がずっと幸せになれます。IT業界は知識と意欲があれば、ブランク後の復帰もしやすい業界です。

人材のダイバーシティが騒がれて久しいですが、女性の出産・育児休暇からの復帰は人材マネジメントとしても課題です。

情報処理試験を取得しておくことで、復帰する際の意欲や能力の証明とすれば、障壁なく職場に復帰することができると考えられます。


2. 大学・高等学校等における活用事例

事例1. 東京情報大学

東京情報大学では20年以上にわたって情報処理技術者試験を活用しています。
大学のシラバスと試験を連動することで大学の学びの質が高まるとしています。
試験の合格によって、一部単位の試験免除をする制度もあるようです。


3. 官公庁・自治体等における活用事例

事例1. 農林水産省

行政に関わるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するにあたり、情報処理技術者試験を重視したとのことです。

DXを推進するチームにおいてシステム・業務・戦略・運用などさまざまな観点でのコミュニケーション上の用語統一を図るために試験を推奨しています。


4. 大学における活用事例

多くの大学で情報処理技術者試験が活用されています。

入試優遇・単位認定・シラバス参考授業・対策講座・受験推奨の観点で、全国300校近くの大学が活用をしています。



また、各高度試験区分の取得メリットについては以下の記事にまとめていますので合わせてご参照ください。



どうやって勉強を続ければよいのか

効果的なのは試験当日までの勉強計画を立てることです。

短期的な目標・中期的な目標・最終目標を定めて勉強することにより、「何を今日は勉強しようか」という迷いを取り払うことができるからです。

具体的には人それぞれ最適な計画が存在するはずですが、ここでは筆者からおススメの勉強計画の例を挙げておきます。


■勉強計画の例■

初期(試験日3か月以上前):参考書を手に取り知識を補充する。業務に直結する内容や興味のある内容からでよい。自分が面白いと感じる内容は掘り下げてみる。

中期(試験日2か月前):過去問を解いて傾向を知り対策を立てる。必要に応じて参考書を買い足す。

後期(試験1か月前):これまでの勉強の振り返りを行い、残り時間を改めて可視化する。過去問は複数回取り組み、記述式や論述式それぞれの形式に応じた対策を立てる

直前(試験1週間前):最後に集中して取り組む形式の勉強や知識範囲を絞り込む。


本noteでは具体的な勉強方法についても発信しています。

勉強計画や期間に応じた記事もアップしていますので過去記事をチェックしてみてください。



どんな仲間が受験するのか

受験者や合格者の平均年齢は公開されています。

  • 基本情報は26歳くらい。

  • 高度区分は30代後半から40歳くらい。

基本情報は腕試し的な位置付けで若手あるいは学生のうちに受験し、高度区分は業務で体系的知識を身に付けるため学び直すマインドで取得する人が多いと思われます。

1回の応募者数は全体で20万人超。

合格率の統計も公開されています。平成21年度~現在までのデータですと、

  • 基本情報で25~30%

  • 応用情報で20%前半

  • 高度区分で10%台

といったところです。

参考:応募者・受験者・合格者の試験区分別平均年齢

ところが申し込んだのに受験しないという割合が3割にのぼるというデータもあります。

受験しなければ合格はおろか、次につながる自分の中の気付きも発生しないことになるので、申込んで受験しないというのは絶対に無いようにしましょう。



私の場合

ところで私の場合ですが、新人の頃から情報処理試験のコンプリートを目指してきました。

しかし仕事の先輩や上司の中にも、試験など業務に無意味とばかり頭から見下す方もいました。

それでも体系的な知識の収集・補充ができることから勉強は続けました。

その結果、多くの現場においても経験を積むことができ応用を利かせやすい人材になれたように思います。


無料サポートの活用もご検討ください

いかがでしたでしょうか?

情報処理試験の合格に向けたモチベーションを喚起する情報となっていれば幸いです。

また、以下のツイートにあるように、無料での相談サービスも立ち上げています。

論文添削や相談にご興味のある方、ぜひ活用してみてください。

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— スタディルーム by rolerole (@twitrolerole) 2024年5月11日


近い未来、晴れて合格証を手にしているあなたを信じています。

ではそれまで。

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