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第3回Virtual World Tour 実施レポート

“おうちから世界を見よう、つながろう”をテーマに、
世界で活躍するIDCJの社員から仕事やリアルな現地事情について
聞くプログラムです。
第3回目となる今回のセミナーのレポートをお送りします。

<セミナー概要>

開催日時:2020年7月12日(土)11:00~11:50
講師:IDCJ研究員 玉懸 光枝
テーマ:国際協力を“伝える”仕事に出会うまで

第3回を迎えたVirtual World Tour。今回も中高大学生、英語教室の先生を中心に多くの方にご参加頂きました。講師の玉懸研究員の本音トークを交えた大変興味深い話に、参加者から積極的な質問も飛び出し、大いに盛り上がったセミナーでした。

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●写真:取材を通して出会った人たち(祖国の障がい者支援に携わるミャンマーの人々)

玉懸研究員は前職で「国際開発ジャーナル社」に勤め、国際協力について広く取材し、発信してきました。中でも、民主化を受けて日本の支援が本格再開されたミャンマーについては、2013年から定点取材を行い、現地で奮闘する日本人の様子や、祖国を変えようと挑戦する地元の人々について伝えてきました。取材を通して出会う人々の関わりは普段の生活では得ることのない貴重な人脈であり、彼らを取材し自分の感動を記事で伝えたり、世間にインパクトを与えたりすることができるのは、何よりの喜びや醍醐味だと話します。

現在は、ミャンマー取材の傍ら、現地から見た「世界の姿」を知るニュースサイトの運営など、数々の「伝える」仕事で活躍しています。

dot.world(ドットワールド)https://dotworld.press/

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●写真:カンボジアの大規模インフラプロジェクト関連

国際協力に興味を持つようになったきっかけは、幼少期より東南アジアの留学生が身近にいる環境だったことや海外滞在経験。その後、専門性を持つことの重要性を知り、教育社会学を専攻しながら、研究者の道を進むかフィールドに出ていくか葛藤もあったそう。

博士課程を休学して飛び込んだカンボジアでは、大規模インフラプロジェクトの影にある様々な立場の人々の対立や、時に「正しくない情報」をも伝える現地メディアとの戦いを経験し、「正しい」情報を発信して知らせる重要性を実感。「私が伝えよう」と決意し、現在のキャリアを歩んできたそうです。

「伝える」仕事は、喜びだけではなく苦しさや辛さも内包しているものの、自分の信念をもって、体当たりで取り組んできた玉懸研究員。

世界で活躍したい皆さんに、マニュアルも王道もない国際協力や国際援助の道で、常にアンテナを張って興味のあることを追求し、専門性を持つことが重要、と力強く話を締めくくりました。

もっとお話が聞きたい!と思われた方も多く、質問コーナーもこれまで以上に活発でした。

ご参加の皆様、ありがとうございました!


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