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「10代の夢」を勉強する

ひとまわり大きくなって、かつての自分と再会する。ありがたいことに30歳を超えてから、そんな機会が続いています。文学部だったのにほとんど文学に触れなかった大学時代の答え合わせをするかのように、30代後半で人文学部に教員としてお世話になることになったり。

故スティーブ・ジョブスの有名な「コネクティング・ドット」とも重なりますが、当時はよく意味もわからずに、好奇心の赴くままに、あっちこっちにフラフラしていた経験が、やがて意外なかたちで実を結んだりすることもあるのかもしれません。

そうして私たちは、いつか原点に還る日のために、至るところに確かな"情熱の痕跡"を残し続けているのです


10代の夢は、ざっくりすぎた?

ひとつひとつの点が、星座のように結ばれていく。それが可能になるのも、私たちが日々、いわゆるスパイラルアップを繰り返しているからでしょう。

同じところをぐるぐるしているように見えて、実は少しずつスキルやリソースといった"できること"が増えていたりします(もちろん、"できないこと"も)。それらを自覚できたとき、いつか憧れた景色もちょっと違って見えてくると思うのです。ぼやけた理想的なものから、いい意味で地に足ついた現実的なものへ。


例えば、10代の頃、映画が好きすぎて映画監督に憧れるも、力不足で諦めた人がいるとします。その10年後、20代後半に再び原点としての「映画」をふと思い出したとき、これまでのキャリアを経て、配給だったり、グラフィックデザインだったり、衣装だったり、音楽だったり、映画"監督"だけではない映画とのたくさんの関わり方があることを知ります。

その視点から、改めて「映画を通じて本当にやってみたいこと」を思い描いてみたとき、それを実現するために具体的に相談できそうな人が、すでに身近なところにいる可能性もあるのです。


実際、10代のときに描いた夢の多くのは、単なる憧れにすぎなかったり、ただ周りに流されていただけなのかもしれません。社会的な知識も十分ではなく、それほど多くない選択肢の中から選んだものであり、今の自分とつながりがないと感じている人もいるでしょう。とはいえ、そうであればこそ、アタマでっかちではない、心からの純粋なる情熱の発露だったかもしれないのです。

ひとまわり大きくなったいま、そんな10代のときの夢はあなたにどんなメッセージを与えてくれるでしょうか。

そこで「いますぐ勉強したい30のこと」の一回目としてご紹介するのが、「10代の夢」を勉強するです。こちらは「study for being("本来の自分"を思い出すための勉強)」のひとつということで、「本来はどんな人?」という問いと向き合うものでもあります。




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●勉強レシピ
【1】質問に答える 例:「Q.10代の頃の夢は?」「A.ファッションデザイナー」
【2】「わたし「○○史」を思い出す 例:わたしのファッション史
【3】もっと知りたいトピックを選ぶ 例:パジャマ
【4】問いを絞る 例:気取れる
パジャマとは?
【5】シラバスをつくる 例:気取れるパジャマ(for men)
概論

Q. 本来はどんな人?
A. 人とは違うこと、気取ることが好き




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【1】質問に答える 
 例:「Q.10代の頃の夢は?」「A.ファッションデザイナー」


"10代の頃の夢"と聞いて、どんなことを思い出しますか? まずは、その質問に答えてみてください。


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僕にとっての高校生の頃の夢はファッションデザイナーでした。ファッション業界で働くためにまずはフランス語だという、今ではあっているのかさえわからない単純な理由で、大学のフランス語学科を志望したので、僕にとっては思い出しやすいテーマでしたが、みなさんはいかがでしょうか?

高校生のときの具体的なものでも、小学校のときの漠然としたものでもかまいません。おぼろげながらですが、小学校の卒業文集で総理大臣になる、みたいなことを書いたように思いますが、それも「政治家を目指すかどうか」というよりも、当時から何らかの問題意識を抱きつづけているという意味で今とつながっているような気もします。

多感だったあの頃に心が動かされたものは何だったのか、かつての自分と対話をしてみてください。


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【2】「わたしの○○史」を思い出す
例:わたしのファッション史


テーマが決まったら、「わたしの○○史」を振り返ります。僕の場合は「わたしのファッション史」ですね。

布石で思い出すとき、これまでの区分を8つに分けてみます。僕の場合、①0歳〜15歳(中学校まで)、②13歳〜18歳(高校)、③19歳〜22歳(大学)、④23歳〜26歳(就職からフリーランスまで)、⑤26歳〜33歳(父親になるまで)、⑥33歳〜39歳(現在まで)と分けてみました。(⑦と⑧は未来にとっておきます)

また、ひとつひとつ思い出すだけでもよいのですが、各区分ごとに本の章立てのようなタイトルをつけていくと、点が星座のようにみるみるつながって、一本の筋道が見えてくる感じがするのでオススメです(参考:ライフヒストリー曼荼羅)。


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僕のファッションにまつわるエピソードを、布石風に並べてみたものが上の図です。本当は10代以降もたくさんありそうですが、今回は10代がメインテーマなので特に厚めにしてみました。


わたしの「ファッション」史

〈0歳〜14歳〉ナルシストの誕生
12歳 右サイドに円形脱毛症(今もある)ができ、母親のメイク道具を使って隠す
14歳 思春期でナルシストに?

右サイドの円形脱毛症は、もはや勉強家の勲章といえるかも。この頃から、鏡をよく見るようになった気がする。


〈16歳〜18歳〉ファッションとの出会い
16歳 私服の学校に通うが、敢えて制服を着て行く
16歳 お年玉の使いみちはほぼ服(半分は仙台への交通費)
17歳 初めて美容室に行き、見たことのなかった雑誌(cut)を読む
17歳 髪型をシド・ヴィシャス風にする
17歳 初めて彼女ができる。ミネソタ州で古着を買いまくる、ペイズリー+極緑パンツでパーティーアニマル
17歳 フジ27時間TVフリースロー大会の秋田県代表に 白いブーツカットで田舎コンプレックス丸出し
18歳 父親の作業着をリメイクして遊ぶ
18歳 服の専門学校に行くか大学に行くかで悩む

振り返ってみると、初めて行った美容室で読んだ雑誌「Cut」や映画『トレインスポッティング』の影響が大きい。シド・ヴィシャスに憧れて髪をツンツンにしてみたり、お年玉をもらったら仙台に服を買いに行ったり。


〈19歳〜22歳〉ウェブデザインとの出会い
19歳 
初めてのパソコンでPhotoshopとCADにはまる。やがてウェブデザインに出会う
20歳 whynotnotice.com を始める/ウェブデザインのバイトで稼ぐ/青山ブックセンターに行きまくる/美大生へのコンプレックス丸出し
22歳 ウェブデザイナーとして就職、TDW、TDBみたいなデザインイベントに行きまくる

デザイン=ファッションだと思っていたので、グラフィックデザインやウェブデザインという分野があることにまず驚き、気軽に始めたウェブデザインがその後の道を決定づけることに。


〈23歳〜26歳〉ファッションとの再会
23歳
 当時の彼女が青山のセレクトショップでアルバイト
23?歳 高校生のときに読んでいた雑誌によく出ていたモデルの方がMCを務めるラジオ番組のウェブサイトをデザイン
25?歳 「シアタープロダクツ」のウェブサイトを手伝う
25?歳 友人の紹介でお気に入りの美容室を見つける 髪型が自由になる
25?歳 ファッション業界で働く友人とルームメイトに
2?歳 ルームメイトのパートナーがファッションブランドを始める

高校生や大学生のときに憧れていた存在と、リアルに出会えったり、一緒に仕事をしたりミラクルな展開がつづく。同時にファッション業界のいろんな一面を知ることができた時期。


〈27歳〜33歳〉パジャマとの出会い
2?歳
 パスカル・ドンキーノ「寝ぐせのエレガンス」にぐっとくる
3?歳 パジャマブランドnowhawにドキドキする
3?歳 勉強家としての髪型のスタイルが確立する

30歳で髪をちょいゴールドにして以降は、黒い髪&シアバターみたいに、ナチュラルな感じの気分に。その延長線上で、なんだかパジャマがいいなあと思い始める。


〈33歳〜39歳〉ファッションとの再会AGAIN
33歳
 父親としてのファッションというキーワードが急に立ち上がる
36歳 京都精華大学に着任(美大生へのコンプレックス回収!?)
36歳 ワコールさんと出会う
37歳 白シャツ+短パン+ビビッドなスニーカーというスタイルが確立する
38歳 postalcoにはまる

ファッションコースがある大学に赴任して、かつての夢を思い出す。こう振り返ると、つねにファッションというテーマが言ったり来たりしている。男性向けのパジャマが気になり、アンケートをとったりもした。


ここまでの章のタイトルを並べるとこんな感じです。

ナルシストの誕生 → ファッションとの出会い → ウェブデザインとの出会い → ファッションとの再会 → パジャマとの出会い → ファッションとの再会AGAIN

結局のところ、ファッションと何度も再会していることに改めて気付かされます。そして、人とは違うことがしたい、嫌味にならない程度に気取っていたい、そんなずっと変わらない自分の軸を思い出すことができました。


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【3】もっと知りたいトピックを選ぶ
例:パジャマ


自分史を振り返り、自分のなかのストーリーを再構築できたら、未来を描いていきます。僕の場合の"ファッション"のような大テーマの中から、いまの僕がもっと知りたいと思う、より小さなテーマ(ここではトピックと呼ぶことにします)を選んでいきます。

まずは自分史のなかから5つくらい自分にとって重要そうなエピソードをピックアップし、それぞれに3つずつ問いをメモしていきます。(5×3=15個の問いをつくります)。問いは「そもそも?」「どうすれば?」「なせ?」「いつ?」「どこで?」といったオープン・クエスチョンにします。


トピック候補と問い

【候補1】14歳 思春期でナルシストに?
問い:ナルシストってどうしてなるんだろう? 
問い:歴史上の人物でナルシストってどんな人がいるのかな?
問い:ナルシストにふさわしい仕事って?
【候補2】16歳 私服の学校に通うが、敢えて制服を着て行く
問い:制服はなぜ生まれたの? 
問い:私服の学校ってどれくらいあるの?
問い:高校生は私服をどう選んでいるの?
【候補3】25?歳 友人の紹介でお気に入りの美容室を見つける
問い:みんなどんな基準で美容師を選んでいるの?
問い:本当に自分らしい髪型ってどう見つかるんだろう?
問い:40歳以降、どんな髪型にしよう?
【候補4】3?歳 パジャマブランドnowhawにドキドキする ★トピック!
問い:みんなどんなパジャマきてるのかな?
問い:パジャマの歴史って?
問い:いいパジャマの条件って?
【候補5】38歳 postalcoにはまる
問い:postalcoが人気の理由は?
問い:みんな文房具にどれくらいお金かけているのかな?
問い:勉強家にぴったりの文房具って?

似ているものを組み合わせたり、取捨したりして、特に深めたい、ひとつを選んでみてください。


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僕は「・3?歳 パジャマブランドnowhawにドキドキする」のエピソードで浮かんできた問いがいちばん気になったので、トピックは「パジャマ」にしました。


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【4】探求したい問いを絞る
例:
家着でもあり外着でもあるパジャマとは?


ここまで「ファッションデザイナー」という10代の夢をヒントに、「ファッション」という大テーマを掘り下げ、「パジャマ」というもっと知りたいトピックを見つけることができました。

とはいえ、「パジャマ」といってもまだまだ切り口は広そうなので、もう少し「何を知りたいのか」「何を明らかにしたいのか」を掘り下げていきます。


「○○の歴史」で基礎知識を広げる

まずは、魔法のキーワード「○○の歴史」で基礎知識を広げていきます。僕の場合は、「パジャマの歴史」ですね。パジャマという響きが何だか可愛らしくて新鮮な感じがしたのは、ペルシャ語に由来していたからでした。

パジャマの語源はヒンディー語・ウルドゥー語のパージャーマーである。ただし、これは民族服のズボンのみを指す。その語源はさらに遡り、脚用の衣服を意味するペルシア語のPayjamaから来ている。インドに駐留していたイギリス人が寝巻として使用したことで、世界中に広まったといわれている[要出典]。


次にこちらのサイトでは、日本におけるパジャマの歴史が触れられていました。普段着のまま寝ていたんですね...!

日本では、鎌倉時代に庶民は着物のまま、身分が上の人は白小袖という下着姿で眠っていて、パジャマのような就寝時のみに着る衣服は存在していませんでした。しかし、江戸時代の末期になると銭湯が普及するようになり、湯上がりに着用されていた浴衣が吸汗性に優れていて柔らかく、肌にもよく馴染んだためパジャマとして進化していったとされています。


書籍名&論文タイトルを参考に問いを絞る

次にヒントとするのが、書籍名や論文のタイトルです。

普段何気なくみている書籍名ですが、それは本の魅力が最大限に伝わるように、最小限に情報を要約しようとする著者や編集者の試行錯誤の痕跡があります。また、論文も、これまでにない新たな切り口であることを明示する必然性があるため、本来とてもユニークなものです。それらをヒントに、知りたいことの切り口を明確にしてゆきます。

てはじめに書籍検索からいきましょう。Amazonなどはノイズが入るので、書籍だけなら以下のものがオススメです。とはいえ、UIが慣れているみたいなこともあるので、ご自身の使いやすいサービスでやってみください。

上記サイトで"パジャマ"と検索すると、170件ヒットしました(さっそくちょっぴりHなものも混じっていて焦っています)。

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関係なさそうなのも多いので、ななめ読みという感じで、パッパッとみていきます。すると「入院」「睡眠習慣」「愛犬ウェア」「パジャまくら体操」などが出てきました。

そこから発展して「入院生活でのパジャマがQOLにどう影響するのか?」「いいパジャマといい睡眠の関係は?」「ペットのためのパジャマとは?」といった問いが出てきますね。他にも「パジャマトーク」からは「パジャマと普段着でトークイベントの中身はどう変わるのか?」という気づきも。

とはいえ、まだ「これ!」という感じがしません。


そこで論文検索に移ります。

すると「生体反応から捉えたパジャマ素材による着心地について」など、いきなりディープな感じです。他にも「アトピー性皮膚炎 (AD) の夜間の掻破に対する防護パジャマ」 「上海 パジャマ外出禁止令」など知らなかったキーワードがたくさん出てきました。

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そうこうするうちに、僕が引っかかったのはどうしてパジャマで外に行ってはいけないの?という特集でした。

働き方改革ということで、家からオンライン会議ももはや当たり前となってきていますが、そのときに家なのに外というこれまでなかったTPOが生まれています。中には上半身は白シャツだけど、下半身はゆったりルームウェアという方もいるのではないでしょうか?(僕もたまにやってしまいます)

そんな日頃の考え事と重なって、「くつろぎながらもピリっとできる、家着でも外着でもいけるような、"気取れる"パジャマもありえるのでは?」という問いが初めて浮かんできました。といっても、なぜか女性用には興味はなく、男性用に限定して考えてみたいと思っています。


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「いつか男性向けのパジャマブランドを立ち上げたい!」という気持ちがないわけではありませんが、とにかくまずは自分自身の暮らしのヒントとして調べてみたいと思ったのです。


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【5】シラバスをつくる
例:気取れるパジャマ
(for men)概論


探求したい問いが明確になったら、あとは動き出すのみ。最後に、どんなふうに勉強をすすめていくか、大まかな計画(シラバス)を組み立ててみます。

授業名を付ける

まずは、授業名を決めます。そもそも基礎がわかっていない場合は「○○概論」がオススメです。基礎的な知識がすでにあって、あとはそれをいかす段階ということであれば「○○演習」としてもOKですし、いっそ「○○論」や「○○学」と広げてみてもいいかもしれません。とにかく自分にとって「この授業名なら絶対受けたい!!」という気持ちが上がりそうなものを妄想してみてください。

ここで僕は「パジャマ文化概論」や「パジャマ学」などと悩みましたが、最終的に「パジャマ for men 概論」としてみました。


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授業計画を立てる

つづいて、1コマ100分×4回を目安に、授業計画を立てます。各回に次のような授業の内容(モジュール)を配置していきます。大学の授業のように、最後の20分ほどは、今日の学びをnoteで500字程度で書くなど、コメントシート的な時間としてあらかじめ用意しておくのもオススメです。

●インプット系
・関連するウェブサイトを調べる
・関連する文献・論文を調べる
・関連する動画・映画を見る
・関連する展示を見る/お店に行く
・アンケートを取る
・インタビューする
●スループット系
・アイデアを考える
●アウトプット系
・プレゼンテーションをつくる
・レポートを書く

例えば、「気取れるパジャマ(for men)概論」の授業計画はこんな感じです。パジャマを試着しにいく、が楽しみすぎます...!

また、このつづきとして「気取れるパジャマ(for men)概論②」をもしやる余裕があるなら、身近な男性の友人たちに「どんなパジャマをきていますか?」「パジャマを選ぶ基準はなんですか?」「どんなパジャマだったらほしいですか?」といったアンケートをとってみたいなと目論んでいます。

「気取れるパジャマ(for men)概論」授業計画
第1回 インプット:パジャマの歴史について調べる(ウェブサイトなど)
第2回 インプット:ブランドごとのパジャマについて調べる(ウェブサイトなど)
第3回 インプット:
パジャマを試着しにいく
第4回 アウトプット:調べたことをまとめてレポートを書く
「気取れるパジャマ(for men)概論②」授業計画
第1回 インプット:アンケートをつくる、送る
第2回 インプット:
アンケートを回収して、分析
第3回 インプット:
何人かにメールインタビュー
第4回 アウトプット:調べたことをまとめてレポートを書く


スケジュールを決める

最後に、4回を週間や隔週のように定期的に続けるか、土日などの集中講義として取り組むかを決めます。

例えば、夜が都合付きそうなら毎週火曜日19:20〜21:00×4回(1ヶ月)とか、幼稚園の準備がはじまる前の朝がいいとすれば毎週火曜日と木曜日5:00〜6:40×4回(1ヶ月)とか、土日しか無理ということであれば土曜日だけで①9:30〜10:50、②11:00〜12:40、③13:40〜15:20、15:30〜17:10の4回など、それぞれの暮らしのリズムで時間を確保してみてください。



ということで、「10代の夢を勉強する」の結果として、僕の場合はファッションデザイナーを入り口に、最終的に「気取れるパジャマ(for men)概論」という授業が完成しました。またそのプロセスの中で、人とは違うことがしたい、嫌味にならない程度に気取っていたい、という自分のあり方(being)を思い出すことができました。

いまのところ"実際に取り組んでみたい度"は5段階で「4」くらいでしょうか。

もちろん時間は有限なので、30のことをすべて勉強する必要はありません。10代の夢にあまりワクワクしなかったという方もどうぞお気になさらず。これから紹介していくほかの切り口のうちひとつでも、みなさんの心に引っかかるものがあれば嬉しいです◎

はじめまして、勉強家の兼松佳宏です。現在は京都精華大学人文学部で特任講師をしながら、"ワークショップができる哲学者"を目指して、「beの肩書き」や「スタディホール」といった手法を開発しています。今後ともどうぞ、よろしくおねがいいたします◎