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世界遺産の町、マレーシアのレンゴン渓谷でのカンポン生活

世界文化遺産があるマレーシアのレンゴン。
2012年に世界文化遺産として登録されましたが、まだその名は広く知られてはいないようです。
歴史が覆るような大発見があった遺跡があるんですよ。

考古学博物館がリノベーション中で入れませんでしたが、石器や人骨が見つかった洞窟と、2泊3日のカンポン生活を体験してきました。

レンゴン遺跡って何?

緑豊かなレンゴン渓谷に位置し、2百万年近くにわたる初期人類の生活を伝える考古遺跡です。同一の地域に人類が居住していた記録として最も長い遺跡のひとつであり、またアフリカ大陸以外で最も古い初期人類遺跡といわれています。野外や洞窟の遺跡は旧石器時代に人類が道具を使った証拠を示唆し、いくつかの遺跡からは旧石器、石器、金属器時代の文化的影響を受けた、比較的大きな規模の半定住型の集落があったと考えられています。

日本アセアンセンターHPより引用

なんと旧石器時代から鉄器時代にかけての4つの遺跡が確認されているのです。
「Perak Man(ペラ・マン)」呼ばれる人骨は、東南アジアで最も完全な状態で見つかった全身白骨なんですよ。
発掘された石器やペラ・マンは考古学博物館に展示されています。

レンゴンってどこにあるの?

マレーシアのペラ州、クアラカンサーから30分足らずの場所にあります。
まだまだ交通の便は悪く、イポーか、クアラカンサーからバスで行くしかありません。
1800年頃まで、レンゴンはタイ王国だったそうです。
マレー語も方言があるんです。

観光客が行きにくい地なので、町は昔ながらのマレー系民族が多く暮らす町。
お土産屋もないし、遺跡をPRするようなものもありませんでした。
町の人の中には遺跡の価値を知らない人も多くいるようです。
そんな素朴な町。
山と山の間にある小さな町はまさに渓谷で、丘に登ると一目瞭然です。

カンポンハウスにスティ

日本のビジネス専門学校を卒業し、ホテルマンとして働いていた、Nashさんという方のおうちにお邪魔しました。
何年も日本語は話していないというものの、流暢な日本語で説明してくれましたよ。
もちろん英語、マレー語、簡単な中国語もいけます。

泊まるのはNashさんの生家。
今は奥様と二人暮らしのおうちにお邪魔します。

泊まれる部屋は2階に2部屋あり、それぞれダブルベッドが1台ずつ。
最大4名の受け入れで、Nashさんの車で出かけます。
バスルームは手狭ですが、2階にゲスト専用の共有が1つ。
洋式の水洗トイレでした。

guest用のsurauも完備!
※surauとはムスリムのお祈りする部屋

Tour1.welcome tea

家に着くと、正装でお出迎え。
まず、お米のデザートと蒼いお花のお茶を頂きます。

お米は発酵させる手前で、サバのクエ・タラムに似た感じでした。
お酒がついたお餅って感じです。
お茶は、庭に咲いているお花。これは、代表的なマレー料理「ナシ・クラブ」に使われるお花です。

部屋に荷物を置いたらランチにお出かけです。

Tour2.川沿いでランチ

Datukの称号をもつ元ポリスの方が運営するキャンプ場に到着。
川沿いに降りると、バンブーの小屋でランチタイムです。

Datukとはスルタン(国王)からもらえる称号です。
日本でいうと天皇からもらった勲章ってなところでしょうか。
サバの警察トップを務めていたこともあるそうで、親近感を持ってくれました。

マレー料理を食べ、川で遊びます。
まったりゆったり、マレーシアタイムでした。

Tour3.レンゴン郷土料理

夜はNashさん宅でレンゴン料理をいただきます。
部屋に用意されているサロンを巻いて。

Nashさんの奥様は、ウィグル近くの中国人なので、レンゴン料理は作れません。
コミュニティを使って村の人たちの力を借ります。
その品数の多いこと!
やはり、かなり辛いものもありましたが、食べられないことはありません。
山と山に囲まれた渓谷ですが、魚料理が多いことに驚きました。

ブラウンライスに漬けた魚、グリーンカレーのスープ魚、そして、保存用にすり身にした魚もありました。
昔ながらの知恵ですね。

Tour4.レンゴン遺跡

朝はkedaiで好きなものを注文です。
外国人なんていないこの村では注目の的。
マレーシアの国民食、ナシ・レマを頼みましたが、ご飯はココナッツミルクではなく白飯。なかなか美味しいナシ・レマに出会えません。

そして、遺跡です!
今でも農作業をしていると石器が出てくることがあるようで、人が暮らす集落も含めてユネスコ登録地となっていました。
村を走り抜けると洞窟に到着です。
フェンスはあるものの、ゲートは誰もおらず、自分で開けます 笑
これはガイドをつけないと自力ではちょっと怖いかも知れないですね。
とにかく誰もいなかったので、何かあっても助けが呼べません。

現在公開されている洞窟は4つ。
歩道はありますが、まだ全て完成してないようで、途中からはぬかるみを歩きます。

必須なものは
・ヘッドライト
・長ズボン
・靴下
・歩きやすい靴
・水

靴下は長めのものを用意しておくといいですよ。
というのも、ヒルがいます。
短い靴下の隙間からヒルが登ってくるので、ズボンの上から靴下でカバーするといいでしょう。
我が子も気づいたら膝のあたりが血だらけになってました。

石器は全て博物館なので、一見ただの洞窟ではありますが、白骨が見つかった場所や貴重な石器が見つかった場所など説明してもらいました。

下の写真の場所から、2体見つかっていますが、それぞれ違う深さから発掘されています。
年代が違うこと、長い期間ここで人が生活していたことが分かります。

とにかく時間が経ち過ぎているので、まだまだ分からないことだらけでしょうね。
こちらはこうもりが住まう洞窟。

洞窟を出た後は、少し離れた石器を作っていたと思われる場所。
以前はここにペラ川が流れていたそうです。

Tour5.カンポンでお昼ご飯

遺跡から30分ほど走った小さな集落のお宅にお邪魔します。
ここで村の人と一緒にお昼ごはんです。

写真の場所でごはんを食べますが、家ではありません。
家の裏手に田んぼが一面に広がっており、休憩場所のようなもの。
ここでお茶を飲んだりごはんを食べたりするのでしょうね。

anti(おばちゃん)がサンバル作りから見せてくれました。
サンバルは料理につけるチリソースみたいなもの。
魚ベースのサンバルと、ココナッツのサンバル。
ココナッツのはめちゃくちゃ辛かったですね。

ココナッツを削って、チリなどの調味料と混ぜるのです。
このココナッツ削りをやらせてもらいましたが、なかなか難しい。

ここの料理が1番辛かったですが、デザートのチェンドルはめちゃくちゃ美味しかったです。
普通、チェンドルというと緑色を想像するでしょう?

果物の実をこねて茹でて作ったスペシャルチェンドルなのだそうです。
手間暇かかるので市場には出ません。家族で家族のために作るものだそうで、一般家庭にお邪魔しないと食べられないそうです。

マレーシアの遊び、チョンカーや、カゴ網も教えてもらいました。

チョンカーはコタキナバル日本人学校でやっていた遊びで、長女はやけに強いんです。
低学年は遊びの時間があるから、そこで腕を磨いたのでしょうか?

それから、ココナッツの木の皮で芝スキー
斜面がないので引っ張りますが、これなかなり頑丈で驚きました。
こんなのが家の周りに落ちていて遊べるなんて最高ですね。

そして飼い猿のココナッツ取り。

高い木にスイスイ登って熟れている実を探しては下に落とします。
この目利きがスゴイ。
猿のご褒美はチェンドルでした。
お猿のとってくれたココナッツです。
おいしい。

Tour6.魚の加工をみる

川沿いにいくつかある漁村に、魚を加工しているおうちがありました。
大量の魚は食べきれないので、日持ちするようにするのです。

Tour7.魚釣り

この村の漁師は、夕方船を出します。
小型ボートでペラ川を走っていきます。
夕方網を貼り、翌朝取りに行くのだそうですよ。

その網を貼りに行くボートに乗せてもらいました。
途中、ピラティア養殖場付近で釣り。
この日は漁師のおじちゃんが釣ってくれましたが、頼めばやらせてもらえると思います。

名前は分からないけど魚が1匹とエビが1匹釣れました!
エビはマレーシアでも高値が付きます。

すごいのは、あちこち曲がる川を走り、迷わず家に帰ること。
川をかなり散策しましたが、途中、水が少なくて抜けられない場所がありました。
迂回して走りましたが、全く現在地が分かりません。
おそらくgoogle mapも使えませんからね。

Tour8.釣った魚を調理して夕食

釣りに連れて行ってくれたおじちゃん宅で調理してくれます。
川から戻るとテーブルに料理が並んでいました。
魚料理にチキン、いつも食べ切らないほどのご馳走です。
そして、どこに行ってもパンダンジュースですが、お茶もありました。
砂糖入っていて甘いですけどね。
マレー系の料理でお茶というのもはないので、珍しいんですよ。

毎日お腹いっぱいで就寝です。

Tour9.ピクニック

この辺のアレンジはゲストによって変わるのだと思いますが、小さな子どものことを考えて、田んぼの側でピクニックにしてくれました。
市場近くのkedaiでごはんとクエ(お菓子)を買って出発です。

テーブルセッティングをしてもらい、霧のかかる山を見ながら朝ごはん。
ところがナシ・ゴレンもミー・ゴレンもチリがたっぷりで、、、辛かった。
チャイニーズタウンに住んでいるとうっかり忘れますね。

この渓谷には2種の猿がいたそうです。
が、ケンカをして領土を分けたと言われてるのだとか。
東の山と西の山、西の山に暮らすのがギボンという種類の猿です。
耳を澄ますとギボンの鳴き声が聞こえるんですよ。
もちろん、そこら中の電線にも猿はたくさんいますけど。

Tour10.化粧水づくり

Nashさんの家に戻りAntiが来るのを待ちます。
このおばあちゃんにマレーシアの化粧水の作り方を教えてもらうのです。
発酵させたお米で作るのですが、上の写真のものは、1年間寝かせたものなのだそうです。
ドロドロの状態になった米を、バティックの上にホイップします。
ホイップするものはバナナの葉で、バティックを使うのは水を弾くからなのだそうです。

大き過ぎるものは乾きが悪くなるので戻し、サロンの上で少し乾燥させます。
これにパンダンの葉とジャスミンの花を混ぜていい香りにするんです。

塊を手に取り霧吹きなどで水をかけ、それを顔に塗ります。
こんなようなのがバリ島にもありました。
シミ取りと聞いた記憶がありますが、大きさも色も違います。

お土産に欲しいと頼み、タッパに入れて持ち帰りました。
まだ乾燥が必要だったので数日ザルにのせて放置。
本当は太陽の下がいいのですが、あいにくの雨季で曇り空だったんです。

これでNashさんのツアーはおしまい。

まだまだアレンジを加えて改善していくと思います。
レンゴンを知って欲しい、カンポンのコミュニティを使って村全体を豊かにしたい、そんな純粋な思いがあるツアーでした。

マレーカンポンの家と言っても、Nashさん宅のように昔の作りのものは稀ですよ。
興味があったらぜひ足を運んでみてください。

Heritage Stay Rumah Tiang 16
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★3D2N (Max 4)
2020年12月31日までの料金
RM900/single adult
RM1300/2 adults
RM2200/4 adultsRM200/child (5-12yo) - accompanied by minimum one Adult.
Child below 5yo is Free.
Rate includes:
1) 1 night accommodation (sharing basis 2 to a room).
2) 1 breakfast + 1 lunch + 1 dinner
3) private guided tour (English /basic Japanese / basic Mandarin)
4) local transportation ( by a Sedan for 1-4 persons)
5) all related tour and activity fees
6) application to access the UNESCO sites

※料金は変更となることがあります。事前にご確認下さい。

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