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マレーシアの空手試合ってどんな様子

マレーシアで空手を始めて2年半。
6回ほどの試合に参加しました。
マレーシアの空手人口、結構多いのです。

ルールが違う?

日本で子どもが参加していた試合は、全日本空手連盟のルールで行われていました。

マレーシアは世界空手連盟のルールです。

防具も同様。

ということで、赤、青の防具をリュックに入れ、tatamiに行きます。
日本だとコートと呼ぶけど、タタミなんですね。
どこからきたんだろうか。この呼び名。

世界空手連盟のルールなので、気軽にオープン試合(海外からの参加)ができちゃいます。
逆に遠征でオープンにも参加できます。

朝早い

なんとなく、日本の常識だと開始は9時というイメージだと思います。
暗黙のルールみたいな雰囲気ありませんか?
オリンピックの年だけサマータイムを作る、みたいな記事を見ましたが、(これには別の意図があるのかも知れないけど)マレーシアのマラソンなんて朝5時スタートが当たり前なのです。
遅くなると暑くて危ないですからね。

そんな訳で空手も朝7時、8時スタートが常。
もっと早いこともあります。

必ず時間がおす

時間のよみがなんて甘いんだろう、と毎度思うけど、これは国民性なのかな。
全体的にキビキビ動いてる感じはあまりないです。
理由の1つだと思われるのが、場所の借方。
日本だと多くは体育館を借りて行うのですが、公共の会館料金は3部制。

午後は5時までで、それを過ぎると夜間料金を払わなければなりません。
お手伝いでコートに降りている時も、おしてるので巻いてください、てな事はよく聞きました。

比較対象が違いますが、マレーシアでバンケットルームを借りると、10時ごろまで使っていても大丈夫なんです。
会は9時に終わっても、そのままダラダラいて良いんですよ。

おそらく、終わり時間の厳しい決まりがないのではないかと思います。

今まてまに参加した試合は、公共体育館、学校体育館、ショッピングモール。
え、ショッピングモール?

そうなのです。ショッピングモールのど真ん中で買い物客が見えるところで行うんですよ。
PRにはもってこいですけどね。
初めはビックリしましたが、お弁当を作らなくても飲食店がある。
エアコンが効いていて涼しい利点もあります。

さて、どのくらい時間がおすか、というと、2時間は当たり前。
1番酷い試合は4時間押しでした。
ショッピングモールが開店する前の朝7時、通用門から入り、閉店後の11時に通用門から出てきました。
トイレも電気が消されて真っ暗です。

救急車待機

外には救急車がきちんと待機しています。
救護班もいて、起き上がれなかったり、一本取られて頭を蹴られた時などは素早くタタミに出動。
チェックや応急処置を行います。

個人的にはスネにつけるプロテクターより、頭にかぶるメンホーの方が必要ではないかと思いますが。
KLで行われたオープン戦はメンホー使用でした。ただ、旧式のね。
ニューメンホー高いですしね。
息子いはく、メンホーしてる方が痛いこともある、のだそうです。

屋台が並ぶ

大きな試合になるとからなず現れるのが、マイロトラック。
マイロとはMILOのことです。
サバではマイロと呼びます。マレーシア全土でそうかと思っていましたが、マイロが通じない地域もありました。
ミロが作るミロですから、濃厚で美味しいのです。
マイロトラックは無料提供ですよ。
さすがですね!

そして、ある試合で見つけたのがこちら。

たこやき屋台

6個入りでRM5という安さで売られていました。
夜市に出る場所もありますが、普通RM8程度します。
粉を薄めたのか、中はとろっとしてました。
そして、気付いてしまったのです。
2日目はカマボコを入れていたことを、、、
「たこやきじゃないじゃないか!」
日本人ならそう怒ります。
でも、作ってる人も買ってる人も「たこ」が何なのか知りません。
なるほど。なにが入っててもいいってことなんですね。
1日目に買ったたこやきはイカが入ってました。

鰹節はあります。青のりはありません。
一度、別の屋台で青のりかけてといったら、え?これかけるの?と聞き返されました。
しかし、青のりの代りに、彼らはBBQチキンとかスパイシーとかチーズ味の粉末をかけるんですよ。
青のりの方が絶対美味しいのに。

先週のスタンバイ

エントリーは、基本、年齢+体重になります。
10歳以下なら25kg未満、以上。11歳なら35kg未満、以上ってな感じです。
そして、スタッフから呼び出されると先週控えの場所に防具を持って移動します。

ショッピングモールは催事場スペースが使えますが、体育館ではそんなのありません。
てことで、外です。

暑い中、小一時間ほどここで待ちます。

ショッピングモールでの試合の時、3時半に呼ばれ長男はスタンバイしました。
そして、試合は8時半過ぎ、、、
「防具背負ったまま座って寝ちゃった。」そうです。
メンタルも強くないとやっていけません。

VIPが最優先

どんな時もVIPが最優先です。
スポンサーですからね。この人がいなかったら試合ができません。
上の写真はなにをしているかというと、VIPのお誕生会です。

ちなみに、タタミCでは、形の決勝が行われていました。
もちろん真剣です。
そんな中、ハッピバースデートゥユー♫と大合唱が始まり、蝋燭を吹き消してました。
何があっても動じない。
ここで、歌やケーキに気を取られたら優勝できませんからね。

日本の試合を見てきて、マレーシアの試合を体験すると、え?え?えええ?と思う事が多々あります。
でも、みんな一生懸命空手をやってる人たちです。

武道の道が学べてるのかってな疑問はありますが、自国のスポーツを海を超えた地でやってくれる人がいるというのは嬉しいですね。


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