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家庭菜園はサンチュから

なぜサンチュから?

わたしたちが常食する野菜の多くはアブラナ科です。キャベツ、水菜、小松菜、ほうれん草、ワサビ、カラシナ、ダイコン、ブロッコリー、カリフラワー、カブ、白菜、菜花などはすべてアブラナ科です。畑は、自然界との比較でアブラナ科の植物の比率が高くなります。

アブラナ科の植物に共通する害虫は、モンシロチョウが産む青虫です。このモンシロチョウを遠ざけてくれるのがキク科のレタス類です。レタス類の中でもとくに忌避効果が強いのはサニーレタスや、サンチュです。だから畑のあちこちにサンチュを植えます。サニーレタスでも構いません。

アブラナ科の植物はサンチュの近くの草を抜いて植えます。今はサンチュしか生えていません。

サンチュの種は年中播けますが、適期は春と夏の終わりです。春に播種すると、数日で発芽します。その後はゆっくりと成長します。なかなか大きくなりませんが、夜の気温が高くなると急成長を始めます。GWの少し前ぐらいです。

サンチュは大きくなった葉から順に収穫します。6~7株もあれば一日の収穫量はこのくらいです。毎日続きます。
サンチュは、肥料の量さえ間違わなければ無農薬で育ちます。軽く洗っただけで食べられます。

夏至をすぎると董立ちします。やがてキク科らしい黄色い花を咲かせます。葉は苦くなるので、収穫を諦めます。他の作物が日陰になるようなら切り倒し、刻んで畑に敷きます。種を採る株の花を観賞しましょう。そして8月の終わりごろ実を付けます。

サンチュの種です。風に飛ばされて畑のあちこちに広がっていきます。

種はどこに飛ぶか分かりませんが、少し飛んだら採種します。

採種したサンチュの種です。
ニンジンの畝に飛んで発芽したようです。この大きさになったら都合のいい場所に植え替えます。余ったらベビーリーフとして食べてしまいます。
シソも毎年こぼれ種で発芽します。シソも植え替えが必要になります。サンチュとシソは一緒に食べると良い風味です。サンチュとシソで肉や揚げ物を包むとさっぱりします。
こんな感じに植え替えて育てます。普通なら出荷を始めているサイズです。
外葉をかいて収穫するので、サンチュの背はどんどん高くなり、玉レタスとはまったく違う姿になります。

真冬は寒さで葉が傷むので収穫を中止します。ビニールハウスやトンネルがあれば収穫は可能です。春になると成長を再開します。春まきよりも越冬させたサンチュのほうが成長が早いので、収穫量も多くなります。夏至をすぎると董立ちして、また花を咲かせます。

食べ方は普通のレタスのようにサラダが手軽です。
焼き肉用のレタスとしても有名です。
行楽に持ち出していろんなものを包みます。葉の凹凸のおかげで熱いものを包んでも手が熱くなりません。ここがサニーレタスとの違いです。

2024年には食糧危機が来ます。サンチュから始める理由は、畑のアブラナ科の野菜をモンシロチョウから守るため、という消極的な理由であったとしても、サンチュほど用途の広いレタスはありません。収穫量はとんでもなく多く、季節になれば収穫は毎日です。家族の人数×2株もあったら家族全員、レタスに飽きてしまうかもしれません。

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