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フランス ダブルコース試験結果

前回までのあらすじ:フランスの”ダブルコース”と言う制度を利用して留学を目指す私たち親子は、音楽院受験のためパリにへ渡航しました。長時間フライトの乗り継ぎや今までに泊まったことのないような宿に宿泊するなどの、なかなか過酷な旅になったものの、無事受験を終えて帰国。さて、結果はいかに。

試験結果は、CRR(パリ地方音楽院)のサイトに掲載されます。掲載される時刻は日本時間の夜中なので、朝になってから確認です。ドキドキ…”あっ!あった!”名前がちゃんとありました。合格です。

ところが、これで確定ではないのです。これは第一関門に過ぎず、審査はまだ続きます。今度は登録申請をしておいた中学校が受け入れてくれるかどうか。ダブルコースというのは、音楽院で音楽の勉強をしながら義務教育である中学校に並行して通うシステムで、中学校にも受け入れてもらう必要があります。

そもそも税金で賄う公立の学校はフランス在住の人たちのもの。本来、登録の申請にはパリに住所が必要なのです。フランスに居住していない私たちは、「外国からの音楽院受験のため、通学が確定したら居を移す」ことを別途ことわりを入れた上で申請しました。そして、これまでに提出した書類をアカデミーが審査し、決定します。

その結果が出るのは約1ヶ月後。その間にもう一つ、ソルフェージュのテストがあり、もう一度パリに出向かなくては行けません。これは合否を左右するものではないのですが、必ず受けなくてはいけません。

このテストがあることは前からわかっていたことなのですが、まず音楽院に合格しなければ受けることがないので、キャンセル可能な宿をあらかじめ押さえておきました。そして、合格を確認したらすぐに航空券の手配をしました。

これがまた怖い。同じフライトでも予約のタイミングが1日ずれるだけで10万円違ったりするのです。しかも期日が近づくほど高くなるとは一概に言えないのが難しいところですが、あらかじめ押さえておける座席もどんどん無くなるのですぐに予約しました。

あとはソルフェージュのテストに向けて準備したいところです。「ソルフェージュ」というのは、楽譜を読むことと演奏することを結びつける勉強のことで、日本でいうと、「視唱」(渡された譜面を見て歌うこと)や、「聴音」(演奏された音を聴いて譜面に音符を記す)、「楽典」(音楽理論)が主に挙げられます。

ただ、フランスの場合どうなのか、何が出るのか、どのように出題されるのか、全くわかりません。これもやはり今まで積み重ねてきたことを信じるしかありません。一夜漬けでどうにかなるものではありませんからね。

それでは、次回をお楽しみに!


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