第二話 家計管理してみたい
「Pay Yourself First」 貯金しなさい
家計のお話をする前に、「バビロン大富豪の教え」という本の内容を少しご紹介します。古代バビロニアという、今でいうイラクの南部あたりに発展した都市の遺跡で見つかった記録をもとに、物語が描かれました。アメリカで発行されてから世界中で読み継がれており、日本では小説版や漫画版があります。
①収入の1/10を貯金せよ
収入から必要経費を引いて残りを貯金するのではなく、まず収入の一割を天引きして残りで生活しましょう、ということです。ポイントは「〇〇円」を貯金するのではなく、「〇〇%」貯金すること。割合が一定なので収入が少ないときは貯金に回す分が少なくなっても良いのです。
②欲望に優先順位をつけよ
1/10を貯金に回したら、残りの9/10で何をするか。欲望は全部は叶えられません。優先順位の上位から確保しましょう。たとえば私の場合は子供たちの体験や旅行にかかる費用が第一優先。ご家庭によってそこは変わってくるでしょう。
③蓄えたお金を働かせよ
これは投資の話です。何に投資するかは別のお話にします。
④危険や天敵からお金を守れ
知識をつけることで、せっかく貯めたお金を守りましょう。”ドケチになる”ことや”誰もが敵とみなす”ことではありませんよ。
⑤より良きところに住め
住居にかかる費用が高い方が良い、または安ければ安いほど良い?そういうわけではありません。住居は生活のモチベーションに密接に関わりますし、その人によって生活スタイルや落とし所が違います。決して見栄で決めることではありません。
⑥今日から未来に備えよ
備えといえば保険を思い浮かべるかもしれませんが、それだけではありません。仕事を長く続けられるように健康的な生活を送ったり、何かあった時にお互いに助け合えるように人間関係を構築しておいたり、できることはたくさんあります。
⑦自分こそ最大の資本とせよ
働いてお金を稼ぐのも自分であれば守るのも自分。そのためには一歩行動に踏み切りましょう。知っているだけでは何も変わりません。
以上、数千年も大先輩のバビロン大富豪の教えを心に刻んで、家計管理のお話に進んでいきましょう。
まずは家族共通の目標を一致させましょう。協力して達成する目標はありますか?
一般的なご家庭の三大必要資金は「教育資金」「住宅取得資金」「老後資金」と言われています。もちろん、家族構成によって必要のないものもあります。
それから、共通の目標以外にも個人の目標があるかもしれませんね。ぜひ両方とも達成できるやり方を考えていきましょう。たとえば、共通の目標が順調に進んでいるなら個人の方のお金を少し増やそうかな、とか、共通の目標のためだから、ガマンできるかな、とか。
おこづかいが足りないなーと感じているなら、バランスが取れていないのかもしれません。節約ばかり気にしすぎると心の豊かさに影響が出たり、肝心のお仕事に支障が出ることだってあるかもしれません。自己投資も必要です。
このコーヒー一杯ガマンしよう、などということではなく、毎月の固定費を見直してスリムにしていくんです。毎月かかるといえば、住居費。今の時点で最適かどうか。光熱費。今やいろんなプランがあって、複雑すぎて比較するのも吐きそう!だけど、毎月かかるものはバカにできません。心を決めて比較検討してみましょう。
車。維持費もバカ高いですよね。我が家のように仕事で使う方でなければカーシェアだっていいのでは?それから通信費。家族みんな1デバイスの時代。よっぽどのこだわりがなければ格安SIMなどを使うと月何千円も下がります。
保険。詳しくは保険の回を設けようと思いますが、人にも物にも大なり小なり保険をかけて毎月支払っている保険料、本当に必要な保険かどうか考えてみましょう。日本には世界に誇る社会保険制度があり、これまた手厚いのです!
それから、我が家のように安定しない、その日暮らしに近い個人事業の家庭は税金の知識なしには暮らしていけません。間違いなく家計を圧迫するもの代表なのです。そして、クレジットカードの支払いなどで毎月惰性で買っているものはありませんか?もしかして、それを買うのをやめても誰も困らないのでは?
固定費を下げることで、日々の満足度をそのままで基礎生活費を下げることができます。もちろん、節約が趣味の私にとってはその他の生活費を下げても何ら苦にならないのですけどね。
やることはシンプル。楽しくやってみよ〜!
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