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フランス ビザ取得に向けて
前回までのあらすじ
フランス留学を目指して受験や手続きに奮闘する私たち親子。次なる強敵はビザ取得です。条件が揃わなければ却下などということも…。
ビザの種類
フランスに90日以上滞在する場合は滞在を許可するビザを取得しなければなりません。渡航目的によって種類が違います。どんなビザがあるのでしょうか。
ビジタービザ
観光や個人的な訪問を目的とした長期滞在ビザで、最長1年間滞在でき、更新も可能です。
臨時労働者ビザ
就労ビザです。フランスの企業に雇用されているなど、対象者は限られています。
パスポート・タランビザ
フランスへの経済的貢献が期待される、芸術家などの才能を持つ人向けのビザです。
学生ビザ
高等教育機関で学ための長期学生ビザ、未成年の学生ビザ、受験するための学生試験ビザなど、色々な種類があります。
ワーキングホリデービザ
就労を含めた18歳〜30歳対象のビザで、延長なしの最長1年間滞在できます。
フランスのビザは種類も多くて条件も複雑。留学を目的としてはいるのですが、ディプロムや資格を取得する目的ではない留学の場合は学生ビザでは却下されることが多いそうなのです。私たちはビジタービザ申請をします。
ビザ申請
ビザを申請するには、まず駐日フランス大使館のビザセクションに予約をとり、必ず本人が手続きを行います。
私たちが渡航したいと思っている時期はみんなが渡航したいと思っている時期で、ビザセクションも繁忙期。6月に申請の予約をリクエストしても、申請日は8月5日になってしまいました。8月に渡航したいと思っているのに大丈夫なのでしょうか?
必要書類
パスポート
証明写真
ビザ申請書
滞在目的を説明する動機文書
フランス滞在中の日本における社会的立場を証明する書類
滞在費用を証明する書類
海外旅行保険加入証明書
戸籍謄本
住居証明
ビザ申請料
パスポート返送に必要なレターパックプラス
…と、こんな感じです。申請するビザの種類や渡航目的によっても違ってくると思いますが、書類の準備はなかなか大変です。
私たちの場合は卒業した学校や在籍している学校の証明書や、フランスで通う学校の書類を集めたり、自分で渡航目的や社会的立場を説明するレターを書いたりしました。
また、全ての書類をフランス語または英語の翻訳をしなくてはいけませんし、書類によっては法廷翻訳(アポスティーユ)を付けなくてはいけません。
アパート探し
ビザ申請に住居証明が必要ならば、すぐにアパートを探さなくてはいけません。パリ住宅事情は東京に比べて非常に厳しく、家賃が高くて狭い、建物は古いのでトラブルも多いとのこと。しかも良い条件の物件からすぐに決まっていってしまうので、なかなか見つけるのが大変なのです。
私たちの場合はピアノの練習をしたいのですが、フランスには日本のように楽器演奏可の物件などはありません。交渉をしてピアノを搬入させてもらい、練習もさせてもらわなくてはいけません。候補に上がった数件はやはり楽器搬入は許可できないとのことでした。
パリ近郊のアパートは基本的に分譲で、その部屋を貸し出す大家さんがいればそのお部屋が賃貸されるので、同じ建物でも分譲で購入した方、賃貸の方が混ざっています。そして、大家さんによって契約時の経済保証などが違ったり、外国人には貸さない場合もあります。
そんな厳しい条件の中、パリ市の端っこに位置する物件を契約することができました。私は実際には見ていませんが、物件のサポートをお願いしている方に内見に行ってもらい、撮った動画を見たところ、私たちには良すぎるくらいのお部屋。大家さんも良い方だとのことで、少し安心しました。
準備は少しずつ進んではいますが、まだビザ申請はこれから。予断を許さない状況は続いています。次回をお楽しみに!
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