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フランス渡航目前 まさかの…

前回までのあらすじ

フランス留学の準備を進める私たち親子。
ここまでは本当に物事がスムーズに進み、順風満帆に見えました。
ところが…。

”仕送りなし”宣言

フランスでの生活費は日本よりだいぶ高めになると予想できます。現地ではすぐに銀行口座を開設して、日本のネット銀行に入金したお金をwiseアカウント経由で現地の口座に送金すれば、手数料やレートを安く抑えることができるはずです。

ところが、「ここに毎月の入金をお願いね」と夫に口座番号を伝えると、衝撃的な答えが帰ってきました。

「ないよ。」 …ん?何がないのかな?

「毎月マイナスなんだから、仕送りなんてできない。」

えええーーーー!?どういうこと?

それから1時間くらい、お金がない理由をキレ気味に説明されました。聞けば、過去のギャンブルによる借金、適当に申告した税金の追徴課税、カードなどの支払いなどで毎月数十万円も支払っているのだそう。それを私は知らなかったんです。

いやいやいや、ついこの前、車を買い替えてましたよね。しかも新車。買い替えについてどう思うか相談されたときに、私が「秋からの出費(私たちの渡航)に影響がないんだったら、いいんじゃないの?」と言ったのは、聞いていなかったのかな?っていうか、フランスに行くって準備していたのは見ていなかったのかな?

借金地獄・・・・。お金を返すために借りる、まさに地獄状態。信じられない…。
そしてまさかの”仕送りできない”いや、”仕送りするために頑張る気もない”宣言。どうやら自分が知らんふりすることは、全て無かったことになる仕組みだと思っているご様子。

ずっとほったらかしにした私が悪いのです。25年間、家計の管理をさせてもらえないまま、子供達と私にかかるお金は私が出してしまいました。そりゃダメですよ。みなさん、こんなことにならないためにも、夫婦で協力して家計管理をしましょうね。

いやいや、そんな”火の車”状態なのにつらーっとしている夫が逆にすごい。やれ、お芝居観にいってくる、人との集まりにいってくる、自己投資だのでご自分の出費は厭(いと)わないわけですから。

そのくせ、なんとかならないか一緒に考えようと持ち掛けても、家族のために一生懸命働いているのになぜそんなひどいことを言えるんだ、と泣き始める始末。あ〜あ、人のせいか。

そんなこと言っても後の祭り。これだけ準備して、行けることにもなって、航空券も用意して、もうすぐ出発なわけですから。気持ちを切り替えるしかないのです。


どうやって生活費を工面するか考える

では、どうやって生活していけば良いのか。私が取得したビジタービザでは、フランスで就労することができません。

まずは家賃が払えないと滞在することはできません。家賃の一年分を、私の預金から分けておくことにします。ただ、そうすると2年目に滞在するために証明しなければならない残高を確保できません。つまり、もう預金なし。

そのほか、電気代、ピアノレンタル代、食費など、もちろん生活費がかかります。

海外在住で、その国からの収入を得なくても稼げる方法はないか、調べてみました。そうすると色々なサイトやYouTube動画などでよく目にするのが”webライター”という文字。国や仕事場所を選ばずに仕事を受けることができ、日本のクラウドソーシングサイトからの収入ということになれば、就労不可の国でも稼ぐことができる!

ライター? 私、ものを書くのが好き! もしかして私でもできる?

早速クラウドソーシングサイトに登録。いくつかの案件に応募してみました。なになに?積極的に自分を売り込めば必ずお仕事をGETできる?

よーっし、こい!・・・あれ?反応はなしのつぶて。そういうものなのか!

ようやく一件、採用をいただくことができました。それはyoutube動画の台本のリライトのお仕事です。

ん〜、筆が進まないなあ。困ったなあ。と要領を得ないまま納品。そしてクライアントさんからのメッセージは、

”文章力はありませんね。検収どころか、全て書き直しレヴェル。仕事の依頼は今回限りとさせていただきます。”

ダメかー! なんの経験も実績もないのですから、当たり前ですよね。諦めずに、少しは書けるように努力します。

とはいえ、このままでは全く仕事になりません。色々試行錯誤しながら方法を見つけなくては。

この記事を読者の皆様、気持ちだけ前向きな私を雇ってもいいと思ってくださる物好きな野心のある方、ぜひ、お仕事をください!


兎にも角にも

時間は非情にも待ってはくれません。まもなく出発です。

どうやら台風が近づいてきているということで、フライトに影響がないことを祈りながら荷物をパックします。

大抵のことには驚かない私ですが、今回ばかりは過去一のサプライズでした。流石に冷や汗をかきましたが、落ち込んでもいられない。死ぬと決まったわけでもない。前向きに、スキップでいきましょー!

どうなることやら、次回もお楽しみに!

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