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雨の夜の指定席

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#映画感想文

FALL フォール

これはやられた!!!!!!!!!!!!! 低予算のCG祭りで取ってつけたような恐怖演出だろうと思いきや、次から次へと絶望が襲い来る!これだけ絶望を用意されてしまっては引きずり込まれないはずがない。そして巧な演出が後半に待っている、まさかの!衝撃の!いや、既出しまくっている演出ではあるがその使い方が上手い!ここでこんなもんぶっこむのか!と言う展開に鳥肌が立ち、『うわー!』と声が出た。 そこからのヒロインの強さに圧巻!応援している自分がいました。 まぁ『最初からそれやれよ』と

ちょっと今から仕事やめてくる

昔を思い出して涙が溢れ出た。 今でこそブラック企業と言う言葉がポピュラーになっているが、 当時はこれが働くと言う事、これが会社と言うもの そう思っていたから、必死で耐えて苦しんで、泣いて叫んで、 それでも朝が来る、朝が来なければいいなんて思ったりもした。 罵声怒声を浴び続け、嫌で嫌で怖くて怖くて不安で不安で 眠れない日々が続き、ついには身体を壊した。 味方なんかいない。 一人で戦った。 嫌なら辞めればいい、嫌な事からは逃げればいい そう思う反面、ここで逃げて良いのか? 負

整形水

アニメだからこそ、このテーマがびったしマッチしている気がします。実写版だとあまりに生々しくなってしまうし、この『整形水』による劇的な変化の違いを描き出せないんじゃないかなって思う。アニメだからこそ0から100へ変身を遂げても違和感なく見られる、そんな気がする。 リアルとアニメの狭間のような、妙な感覚を覚える動きも視覚的に素晴らしいのに気味が悪い、絵も画面も暗いのに嫌じゃない、その『妙な感覚』がグイグイと、そしてゆっくりと引きずり込んでくれる…人間が持つ闇の世界へと。 次々

キドラアローン 破壊の娘

カット割りやカメラワークがどうも馴染めなくて違和感を感じながら観る事になる作品。 アクションですが、カメラの性能?と言うかオプションで設定されているなんらかの補正機能を切り忘れたかのような画像で、もやもやぬめぬめした感じになっており、本番前の打ち合わせ練習のようにスピード感がなかった。 こうしたいんだ!って思いみたいなものは感じましたが、突き抜けた感じがなかったので、残念感が残りました。

南少林 詠春拳誕生

イップマン、ブルース・リーのルーツ“詠春拳”の誕生と闘いを描く、カンフー・アクション大作! こんなこと書くから怒られるんだよ。 アクションはあれど、ワイヤー多めなのでカンフーとは認めがたし。 ありきたりで、しかも地味で退屈でした。

シャイロックの子供たち

個人的にはちょっと消化不良感はあったものの、やっぱり池井戸さんの作品は面白くないわけがないと言わざるを得ない。 映画じゃなくて良い空気を感じるけれど。 若干コメディ色が強い気がするので、そういうノリが苦手なら避けるべき。

ゴジラ-1.0

時代背景とゴジラがとてもマッチしていて、素晴らしい仕上がりでした。あのBGMの使いどころも心が震える。 だが、人物の描き出し、人間関係の薄っぺらさが残念でした。 あと最後のゴジラのマークが出る所でビックリしました。 こんなにかっこいい映画なのに最後にダサっってなっちゃいましたね; それもあえての事なのなら凄い仕掛けです。 評価としては歴代のゴジラの中では最高傑作、文句なしのNO.1じゃないでしょうかね、個人的にはモノクロ版の方がわくわく感が高かったです。

コカイン・ベア

考える必要のないトンデモ映画。 コメディ色が強いクセにグロさはリアリティがあってなかなか激しい。クマの挙動もかなり怖いし、しっかりと丁寧に魅せてくれる。 個人的にはこの妙なお笑い要素を抜いてくれたらめちゃくちゃ怖いクマ映画になった気がするだけに、ちょっともったいないなぁと感じました。 コメディ色のお陰で観やすいと言う方が居るとは思いますが、私は逆にこのコメディさが邪魔で、何度も途中で止めようとさえしてしまいました。その度に丁度良くクマの激しいシーンが始まるので、なんとか持

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

うーん・・・・ よくできているけれど、犬神家の一族とか、あの手の作品を鬼太郎と言う題材で塗り替えたような感じでしたね、確かに古い鬼太郎映画のように、なんか強いのでたー!倒せ―!!!ではないと言う部分はとても映画として評価に値するし、低年齢層そっちのけなのも個人的に好感が持てる。 ただ・・・・そこにカッコイイ親父さんではなく、墓場鬼太郎のダークさを期待していた私としては随所に『媚び』を感じてしまった。若かりし目玉の親父さん、かっこいいでしょ?こういうの好きでしょ?的な。 でも

Winny

実話をもとにした作品なのに、とても丁寧に描かれてきちんと作られているのは珍しい。要らぬ着色や新解釈で事実を曲げたり変な展開を付け加えたり、ぶん投げのような終わり方をするものが多いのに。 地味な話しだが終始緊迫感があり、展開にも緩急があって見応えがある。キャラクターもしっかり生きていてシリアスなのに漫画の様なコミカルさもあり、とても観やすい。ハズレが多い裁判ものですが、これは良かった。

デッド寿司

井口監督全開作品で安心感。 武田梨奈さんのファンなので嬉しいしかないけれど、若干アクション少な目なのが残念、と言うより戦う相手との差があり過ぎるので、武田さんがちょっと押さえてる感じがしちゃってるんですよね。 井口監督作品のファンであれば問題なく観れますが、ちょとだけパワー不足感を感じましたけどね。

ストレンジ・ネイチャー

物語が動くまでがやたら長いのだけれど、その長さもそんなに気にならないほど興味を持てました。 いわゆる社会派とでも言うのでしょうか、環境汚染や寄生虫やで生態系がおかしなことに… 単なるパニックホラーと思いきや、人間の嫌な部分をしっかり描いていたりするのでしっかりと見れたのだと思います。クリーチャーも丁寧に作られていますね、ホラー全盛期のCGの無い時代を懐かしく思える感じです。 あぁそれだ、懐かしのホラー感が強いから楽しかったんだ。

ヘルレイザー ジャッジメント

んー…ビジュアルが強化されてリブートは嬉しいのですが、それだけって印象ですね、後半に向けてどんどん失速していく感じが見ていてしんどかったです。残酷描写も、おぉおお!!!と目を引くリアリティさもあって派手めなので、とても良いだけに残念な気持ちが残りました。 独特な世界観とグロ、拷問、そしてセンス、完璧なんだけどヘルレイザーファンでなければ観るのは辛い気がするのが勿体ない。

Fukushima 50

当時の地震を経験し、仕事にも大きく影響した出来事なので、全身に鳥肌が立つシーンもあった。映像技術としては低いが、経験した事なのでゾッとする。 東日本大震災が起こってすぐに福島原発へと話が進むので、『わかってるでしょ?』みたいな早すぎる展開に若干違和感が出る。もう少し始まる前に原発について教えるようなシーンがあっても良かった気がする。 ただ、実際はこのような現場だったと知れて良かったと感じました。目の前にある死、それを知っていながら食い止めようとする原発職員。家族にメールし