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#週一文庫

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毎週1冊の文庫もしくは新書を読み、その本の中でじぶんが一番おもしろいと思ったところを引用しながら、「なぜおもしろいと思ったのか?」を踏み込んで解説。 いわゆる書評ともちょっと違う…
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#資本論

#週一文庫「賃労働と資本/賃金・価格・利潤 」マルクス(光文社古典新訳文庫)

一番面白かったのは、P200~204 賃金・価格・利潤 7.労働力 諸君はみな、自分たちが日々売っているものは自分の労働であると革新している。それゆえ、労働には価格があって、また商品の価格はその価値の貨幣表現にすぎないのだから、きっと労働力の価値なるものも存在するに違いないとおもっている。(中略)しかしながら、その言葉の通常受け入れられている意味では、労働の価値というものは存在しないのである。(中略) どうして市場において、土地、機械、原材料、生活手段--これらはみな、自

#週一文庫 ぐでたまの『資本論』

一番面白かったのはp94  「お給料は多すぎても少なすぎてもやる気がでない 『給料は多いほどいい』と思いがちだけど、高すぎる給料を手にすると、満足して向上心がなくなる。低すぎるとやる気なんて出るはずもない。『頑張れば、もう少し上がるかも!』。そんな現実的で絶妙な金額だと、モチベーションは一番上がる。 労働する者を勤勉にしうる唯一のものは、適度な労働賃金である。『1巻 23章 資本主義的蓄積の一般法則』(三)」 ”適度”がよいというのである。 今のじぶんはどうか? 基