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#週一文庫

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毎週1冊の文庫もしくは新書を読み、その本の中でじぶんが一番おもしろいと思ったところを引用しながら、「なぜおもしろいと思ったのか?」を踏み込んで解説。 いわゆる書評ともちょっと違う…
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#生き方

ぼくのマンガ人生 (岩波新書)手塚 治虫

この本は、みなさんご存知のマンガ家「手塚治虫」が、幼少期にマンガと出会い、マンガに助けられ、そしてマンガを描き続けてきた自身の人生について、改めて振り返りながら、自分がどのようにして「マンガ」、ひいてはマンガを通じて「人」と、向き合ってきたかを書き記した一冊です。 「好きだから」で選べるか一番おもしろかったのは、P72 「生命の尊厳」がぼくのテーマ より ぼくは医者になれたらいいなとも考えていましたし、マンガも描きたいと思っていました。そしていよいよ進路を決めなければなら

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書) 大鐘 良一, 小原 健右

この本は、2008年に日本で実際に行われた宇宙飛行士選抜試験の様子を、つぶさに記録したドキュメンタリーです。帯にも書かれている通り、宇宙兄弟を観たり、読んだりしている方には絶対オススメしたい一冊です。 NHKが取材を行ったものであり、ドキュメンタリー番組自体は今も観ることができます。 なぜ、今ここにいるのか?一番おもしろかったのは、P200-203 第4章 NASAで試される"覚悟" まず声をかけたのが、リンゼー氏だった。 「ノリ、アオイ? NASAへようこそ。私の名前

ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く (PHP新書)岡田 斗司夫

この本は、岡田斗司夫氏が、ニコ生で話した内容をベースにまとめられているものです。これからの未来に起こることの予想とその未来が訪れた先の、生き抜き方が書かれています。 ぼくらは、これからどう生きるのか。一番おもしろかったのは、P210 終章 未来の幸福論 最低限の生活が保障されているんだから、未来は面白がった者勝ちですよ。 「どうすれば損か得か?」なんていうのは、正解があると思っている人の発想です。これからはあらゆるものが崩れていって、予測はできない。だから、面白い。 結末