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#週一文庫

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毎週1冊の文庫もしくは新書を読み、その本の中でじぶんが一番おもしろいと思ったところを引用しながら、「なぜおもしろいと思ったのか?」を踏み込んで解説。 いわゆる書評ともちょっと違う…
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2019年8月の記事一覧

科学の方法 (岩波新書 青版 313)中谷 宇吉郎

この本は、自然科学の本質的な考え方とは、どのようなものであるのか。またそれは、どのような方法を用いているのか。どんな限界があるのかを書き留めた一冊です。 可能な限りで再現性を追いかける一番おもしろかったのは、P80 五 解ける問題と解けない問題 しかし自然のほんとうの姿は、永久に分からないものであり、また自然界を支配している法則も、そういうものが外界のどこかに隠れていて、それを人間が掘り当てるというような性質のものではない、という立場をとれば、これがほんとうの自然の姿なの

日本の税金 第3版 (岩波新書)三木 義一

この本は、日本の税金入門書として書かれた本です。「税金のことはよくわからない」と、ブーたれて文句言い続けのでなく、まず現在の税制を理解できるようにとの想いで書いてくださったそうなのです。 前回、週一文庫で取り上げた本で、税金に興味を持って、もうちょっと深掘りしたいと思って手にとりました。買ってから気がついたのですが、著者同じの一冊ですね。 ▼前回の週一文庫はコチラ 消費税と派遣社員一番おもしろかったのは、P99第3章 消費税 多くの消費者は、「消費税」という名前からし