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学生、もういいかな

   「なぜ、孫の手トラベルのFoodCampを推すか?」シリーズ9回目。学生生活後半、社会への関心が高まる中、ある出会いが。魚心あれば水心とはまさにこのこと。

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悩みに悩んだ就活の末路

 もし、孫の手トラベルのFoodCampの話を心待ちにされているとしたら、申し訳ないですが、まだまだ先になります。でも、私がFoodCampを推す理由は単純で、故郷・福島を好きにさせてくれたから。ただし、そこにたどり着くまでの出来事は、それなりに紆余曲折あって、故郷愛をこじらせていた私だからこそ、意味深いことなのです。そんな私とは、どんな私なのか。そのこじらせ振りと、今とのコントラストがより鮮明になるかと思い、懲りずに綴り続けます。

 さて、めでたくリクルートスーツ不問、理系文系不問の半導体商社から内定が来ました。会社説明会で社長の話に感動し、会社訪問した中で一番行きたい会社になっていましたから、その結果に飛び上がるほど嬉しかったのです。

 しかし、そこからが辛かった。

 時代は山一証券が倒産し、4大卒の女子など要らないといわれた超氷河期。就活期間は長期戦になることも半ば覚悟していました。そんな中、運よく内定をもらい、私の就活はあっさり終わるかのように見えましたが、ちょっとした問題発生。もう1社、準本命だった会社から内定が来て、悩みに悩んでしまったのです。

 その会社は、新宿に本社を構え、日本におけるリロケーション事業の草分け的存在の不動産会社でした。本当は、その半導体商社を知るまでは、働きた会社No.1でした。

社会から取り残されている?

 私は、大学2年が終わる頃には、もう大学生活も先が見えたと感じ、3年からは社会に出る準備を始めようと考えていました。その証拠に、大学3年になった初日、就職課へ行きその旨を相談したほどです。すると、対応してくれた職員さんは、ちょっと困惑した様子で、「素晴らしい心掛けだけど、来年来てくださいね」と、気の早い女子学生を優しく退けました。

 教育学を専攻し、小学校の教員免許も取ろうとしていましたが、教員になるつもりは、サラサラなかったです。当然ですが、周りは先生を目指す人ばかり。民間の企業へ就職するのは1割程度。みな学習指導要綱がなんだとか、学童保育がどうだとかそんな話ばかりで、民間企業の情報はほぼ皆無。ゆえに、社会から取り残されてはいまいかと、焦る気持ちが強かったのかもしれません。

 就職課では、相手にしてもらえなかったので、政経学部の友人に相談しました。すると、彼のゼミでちょうど企業と学生が語り合う機会が近々あるらしく、混ぜてもらうことにしました。

万が一の話は、ほぼゼロに

 そこで知り合った企業の方から、ニュービジネス協議会なるものを教えていただきました。「よかったら、活動発表会があるから見においで」と誘っていただき、企業話に飢えていた私は、飛びつきました。

 当時、企業が商品開発やマーケティングの分野で学生のアイデアでヒット商品が生まれ、ニュースになることがありました。そして、徐々に、そうした取り組みが巷でも始まりつつありました。とはいえ、ニュービジネス協議会の会合に学生は、ほんの一握りでしたた。

 その会場で、ある人に声を掛けられました。私よりも少し年上そうでしたが社会人ではなく、大学院生でした。話を聞けば、学生起業家を育てる団体を立ち上げようとしているとのことでした。起業なんて全く考えたことはなかったですが、社会を知るいい機会になるかもしれないと、翌週に開催されるキャリアデザインのセミナーに参加することにしました。

 そうそう、民間企業で働くと決めていたのに、教職を取ったのは、万が一、福島に戻ったときのことを考えてのこと。勿論、それが第一動機ではないです。本当は哲学科に進みたかったのですが、社会学、教育学と広げ、収まったのが教育学でした。単純に人に興味があり、教育学もその一環でした。

 しかし、この後、その”万が一”の気持ちは、限りなくゼロに近づくだけでした。

(つづく)


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 とうとう、クラウドファンディング最終日まで2週間を切りました。チームメンバーも通常の業務がある中で、奮闘しています。そんな折、2/20〜2/22まで新しくなった代々木の国立競技場で開かれるRoomsというイベントに孫の手トラベルのFoodCampが出展します。マルシェバッグも実物が見れますよ。また、チームメンバーにも会えるかも。是非、良かったら足を運んでください。

■クリエイティブの祭典 Rooms40 

(2/20~22)@新国立競技場

そして、孫の手トラベル クラウドファンディングの詳細はこちら。   https://motion-gallery.net/projects/magonotetravel



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