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トウチクラン【唐竹蘭】

「トウチクラン、最後の1つが咲いたよ」と庭主が教えてくれたので、それがどんな花かも知らないまま行ってみると、細い竹のような植物が1つだけ花をつけていました。初対面、どうやら今年の新人さんのようです。なぜ花をつけていました。初対面、どうやら今年の新人さんのようですな。
最後の1つになってから呼ばれたのかは謎……間に合ってよかった。

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名前に「蘭」とついていますが、ラン科ではなくイヌサフラン科の花で、親戚にチゴユリやホウチャクソウがいます。
葉の形が、中国南部や台湾に生える「唐竹」に似るためこの 名がついたそう。「チャバナホウチャクソウ( 茶花宝鐸草 )」という別名もあるようです。茶道の茶花としても生けるそうなので、色が茶色っぽいから茶花なのか、お茶の花だから茶花なのか分かりませんが。
宝鐸は、寺院の堂塔で四隅の軒に吊るす大きな風鈴のことです。この花に名付けたころには、もうお寺があったのですね。

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「イチジクみたいな匂いがする」というので近寄って嗅いみましたが、そばで咲いているラベンダーの香りが強くて全く分かりません。鼻が花にくっつくくらい近づけたところで、あっ、確かに! 確かにイチジクの匂いがする!
 そういえば、花色もなんだかイチジクに似ています。 「すごいすごい、本当にイチジクだわ~」と感動しきりでスンスン匂いを嗅いでいたら、蚊に手を刺されました。

トウチクランという響き、つい「と~ぉち~くらん~っ♪」と、某日本酒のCMのメロディで歌ってしまいます。

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