studio_pinoli

山野草が好き。 庭に咲く草花を少しずつ紹介していこうと思います。

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山野草が好き。 庭に咲く草花を少しずつ紹介していこうと思います。

最近の記事

ヒナソウとシコタンハコベ【雛草・色丹蘩蔞】

庭ではヒナソウの近くに、シコタンハコベも咲いています。 お互いに背丈が低くて目線も同じ。一年ぶりのご近所さんに、「あら、確かあなたは! お久しぶりですね〜」とあいさつを交わしているようで微笑ましいです。 #ヒナソウ #雛草 #トキワナズナ #常盤薺 #houstoniacaerulea #シコタンハコベ #色丹蘩蔞 #stellarianipponica #山野草 #野草 #花が好きな人と繋がりたい #flowers #wildflowers

    • マツバウンラン【松葉海蘭】

      とある野原の一角に、藤色に波打つ草むらがありまして。 やや離れたところにありましたが、虹の麓へ行ってみるような気持ちでてくてく歩いていくと、どうやら紫色の小花をつけた野草の群れのよう。ひょろひょろした茎に、ぽつぽつとついた小さな花。幻想的な風景を作っていたのは、地味めな花の集まりでした。少しがっかりしましたが、「せっかく、はるばる歩いたし」とさらに近づいてみると、紫色の小さな花や薄黄緑の丸いつぼみは、まったく地味なことはなく、やっぱりかわいかったのでした。 それ以来毎春、こ

      • トウチクラン【唐竹蘭】

        「トウチクラン、最後の1つが咲いたよ」と庭主が教えてくれたので、それがどんな花かも知らないまま行ってみると、細い竹のような植物が1つだけ花をつけていました。初対面、どうやら今年の新人さんのようです。なぜ花をつけていました。初対面、どうやら今年の新人さんのようですな。 最後の1つになってから呼ばれたのかは謎……間に合ってよかった。 名前に「蘭」とついていますが、ラン科ではなくイヌサフラン科の花で、親戚にチゴユリやホウチャクソウがいます。 葉の形が、中国南部や台湾に生える「唐竹

        • エゴノキ

          エゴノキといえば、クマバチ。熊のように大きい蜂なのでクマバチ。 この季節になると必ずやってくる、庭の常連さんです。 英名「Japanese snowbell」のとおり、エゴノキの純白の花は鐘のように下を向いて咲きます。その蜜を得るためには、アクロバティックにぶら下がらないといけません。それが苦手なチョウやハナアブは、どれだけ満開であってもエゴノキをスルーして他の花に止まります。 ところが、クマバチはエゴノキ一途。ひたすら逆さにぶら下がって、自分より小さいくらいの花から器用

        ヒナソウとシコタンハコベ【雛草・色丹蘩蔞】

          キバナノヤマオダマキ【 黄花山苧環 】

          以前の投稿で、「セイヨウオダマキはフランス人形に似ている」というようなことを書きました。セイヨウオダマキの萼が、フリル付きのボンネット( 帽子 )にそっくりだったためです。 オダマキ家のお嬢さんは、みなさん個性的な帽子をお召しなのです。セイヨウオダマキの萼が、フリル付きのボンネット( 帽子 )にそっくりだったためす。オダマキ家のお嬢さんは、みなさん個性的な帽子をお召しなのです。 キバナノヤマオダマキは、顔周りをふんわと覆うような萼に、これまで登場した姉妹に比べてツーンと高く

          キバナノヤマオダマキ【 黄花山苧環 】

          セイヨウオダマキ【西洋苧環】

          一重のオダマキが和風見返り美人なら、八重のオダマキはフランス人形。 後頭部のツンツンはなく、フリルのたくさんついた帽子をかぶっています 。 一重花よりもさらに俯き加減に咲くので、恥ずかしがり屋のお嬢さんといった感じです。 一重の美しさ、八重の愛らしさ。間に挟まれたら、どぎ まぎしてしまいそうです。

          セイヨウオダマキ【西洋苧環】

          ユキノシタ【 雪ノ下 】

          またまた、木陰で楽しそうに咲いている花を発見。 星がちかちかと瞬いているようにも、両手を広げて天女が舞っているよう にも見えます。先端になるほど太く放射状に広がる雄しべは、まるで後光 です。華やかな衣装で大勢集まって、初夏の宴を催しているのやもしれま せん。そう、ユキノシタを包む空気は平安の時代を思わせる、なんだか雅 な雰囲気なのです。 しかし、引いて眺めると雅ながら、花をクローズアップすると「嬉しくて 仕方ないんです!」という顔をしています。 仲間のダイモンジソウ(大文字

          ユキノシタ【 雪ノ下 】

          【ソライロヤブイチゲ(空色薮一花)】

          ソライロは空色でも、夕暮れ時のような淡い青紫色。 一花と書いて「イチゲ」、つまりは薮に咲く一輪の花のことなのです。  わらわらと集まって咲いているので、「ひとりぼっちで咲いてます」というわけではないのですけれども。 ふっくらと幅が広くて淡い青紫色の花びらと、雄しべのやわらかな黄色の組み合わせがこの方の魅力 ...... と思っていたのですが、何と花びらだと思っていたのは実はガク。 一輪草の類は花びらを持たないということを、今日初めて知ったのでした。

          【ソライロヤブイチゲ(空色薮一花)】

          ミヤコワスレ【 都忘れ 】

          「いかにして 契りおきけむ 白菊を 都忘れと 名づくるも憂し」 鎌倉時代、順徳院の詠んだこの歌が、ミヤコワスレの名の由来といわれます。 倒幕を図った承久の乱で敗れ、父・後鳥羽上皇は隠岐島へ、兄・土御 門院は土佐へ、そして順徳院は佐渡へ流刑になりました。  順徳院は、島で自ら育てた白菊を眺めることで、都を偲ぶ心を慰めたといいます。 また、白菊は後鳥羽上皇が愛した花でした(自らの印としても用い 、皇室紋章のルーツといわれる)。 想像するに、都忘れと名付けた菊は、むしろ都を思い

          ミヤコワスレ【 都忘れ 】

          ヒナソウ 【 雛草 】( トキワナズナ【 常盤薺 】)

          小指の先ほどの花が、いっぱいに集まって咲くヒナソウ。 庭では紫がかった青色のヒナソウと、純白の白いヒナソウが咲いています 。 ペタッと平たい4枚の花弁が十字形に開き、その中央に山吹色の花芯が鮮やかに映えて、まるで地面にたくさんの星が煌めいているようです。 実際 、花色が明るいためか、辺りが薄暗くなった黄昏時に見ると発光しているかのように、浮き上がって見えます( ワスレナグサも発光しているように見えるのですが......私だけでしょうか? )。 学名が「Houstonia

          ヒナソウ 【 雛草 】( トキワナズナ【 常盤薺 】)