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#16 のせさんにインタビューしてみた(2)

こんにちは。あっき~です。

このnoteでは身のまわりの音楽をやっている人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。

のせさんにインタビューしてみた(1)の続きです。


キャプチャ

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オリジナルパンクバンド、酔拳666

専門学校時代に一つ上の先輩たちにバンドに誘われたんですね。

ボーカルが僕の専門学校の先輩です。

その先輩と知り合って、いくつかのバンドを経て、酔拳666を結成するに至りました。

パンクの曲は今までに聴いてたかというと、聴いてはいましたが、めちゃくちゃ好きかと言われると、そうでもなくて。

ジャンルとしては、オイ!パンクに分類されるバンドでした。

イギリス発祥のジャンルでパンクの中でも、政治について歌うジャンルで、ザ・ブルーハーツより少し固めな雰囲気を想像してもらえれば。

酔拳666はオイ!パンクの音楽性と精神性を受け継ぎながら、政治色はあまりない感じでした。

なので、「ファッション」オイ!だったんですけどね。

パンクバンドだけに、モヒカンだったということはないですけど、ある日、いきなり金髪になったりしてました(笑)

僕が酔拳666を脱退した理由は、色々あるんですけど「飽きた」からですね。

月に1、2回ライブをしていたんですけど、評価としては一定だったし、伸びしろもなくて、僕自身ワクワクしなくなってきたので。

日本橋オタロードの路上で弾き語る

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ドラマーからフロントマンになりたくて、バンド形態から個人での活動をやってみたいと思って、弾き語りをはじめたんですよ。

路上演奏はエレキギターにアンプをつないでやってたんですけど、これじゃカッコ悪いと思って、エレアコを買って弾いてましたね。

ギター自体は作曲するために弾いてはいましたけれど、人前で弾くことは想定していませんでした。

弾き語りでしゃべり中心なのは昔からですね。

路上演奏ははじまりとおわりの明確な区別がないので、周りの状況を見ながら、歌ってる方が良いかなと思ったら歌うし、しゃべってる方が良いかなと思ったらしゃべるし、流れを見て切り替えていました。

なので、歌よりもしゃべってるときの比重は大きかったですね(笑)

僕が路上ライブをやってたのは金曜日の夜だったんですけど、やってるうちにお客さんから話かけられて。

「自分たちもここで路上ライブしても良いですか?」って聞かれるんですけど、僕は許可する人じゃないので(笑)

なので「金曜日は僕が演奏するので、他の曜日なら被らないから良いよ」って答えました。

そういう風にして、当時は月曜から金曜までの路上ライブを担当する人がいましたね。

路上ライブのときはCDを配布していました。

やっぱり、足を止めて聴いてくれたお客さんに「お土産」として渡したいなと思って。

当時、8トラックのMTRを持ってたんで、アニソンをアレンジして録音して作ったCDを無料配布していました。

「がまんくらべ」っていうタイトルで(笑)

「僕は痛いことをしています。あなたはどこまで我慢できますか?」っていう意味を込めて。

男オンリースリーピースバンド

スリーピースロックバンドが好きなんです。

間違いなく、Blankey Jet Cityの影響です。

スリーピースバンドは運営してても楽なんですよ。

スタジオ代は3人で割るので、少し高くなりますけど(笑)

スリーピースバンドは好きな音楽性にもマッチするし、アニソンバンドで男性だけのメンバーでっていうのはそれだけで特異点になるので、単純に目立つかな、と。

アニソンを「お題」にして、遊んでる感覚なので、あんまり完コピして再現するとか、演奏方面であまり執着はないんですよね。

それよりも「出し物」としていかに楽しんでもらえるかを考えています。

■2007年
・男オンリースリーピースのUNDER17コピーバンド「違法電波」のギタボとして出演する

僕、パンクスあがりなので、不勉強ながらUNDER17って知らなかったんですけども。

Anisonic Maniaの1回目に出演するのを誘ってくれた人から勧められて聴いてみると、これは良い曲だ、と。

それで男性メンバーで、スリーピースバンドでUNDER17のコピバンをやりたいなと思いました。

バンド名は「僕ら電波系だけど、何か違う電波だよね」っていう話で、「違法電波」というバンド名をつけました。

■2010年
・男オンリースリーピースのドラえもんオンリーカバーバンド「ジャイアンズ」のドラマーとして出演する

ギタボ、ベース、ドラムのメンバーなんですけど、本名が全員「たけし」なんですよ。

3人で話し合う中で、「何か一緒にやりたいね」、「全員名前がたけしだね」、「みんなジャイアンじゃん」っていう話になって、そこでコンセプトをひらめきまして。

それがドラえもんオンリーカバーバンドを組むきっかけになったエピソードです。

ドラえもんの歌モノの曲は、まぁまぁありましたよ。

ただ、マイナーな曲もあって、コンセプトが決まってからドラえもんの曲を探し回ったんですけど、「ドラえもんルンバ」って曲がカッコ良かったです。

スリーピースバンドで演奏するには曲をアレンジする必要があったんですけど、アレンジャーを担当してたのが僕だったんですね。

それで、アレンジする中で、自分の好きな曲をマッシュアップするようなこともやってました。

「ドラえもん音頭」っていう曲があるんですけど、

音頭だから「踊り」と夏だから「祭り」っていう連想で、Jitterin’ Jinnの「夏祭り」と、

ザ・ブルーハーツの「ダンスナンバー」っていう曲を音頭の中で掛け合わせてみたりして、楽しかったですね。

演奏メンバーの実力は間違いない人たちだったので、お客さんにどうやって楽しんでもらおうかを考えて曲をアレンジしたバンドでしたね。

■2013年
・男オンリースリーピースのラブライブ!コピーバンド「ノセライブ!」を始動する

ラブライブ全盛のころですね。

そこに男性3人で、良い歳のおっさん(僕)が歌うという。

流行ものに乗っかってみたかったんですね。

ただ、乗り方は僕なりというか。

でもカッコ良かったですよ(笑)

イベント主催者としての顔

主催をやる理由は、僕が根っからの仕切りたがりっていうのと、頼まれたら「NO」と言えない性格だからです。

イベントを主催する一方で主催を降りているのは、僕の中で「飽き」が来るんですよ。

結局のところ、僕は0を1にするのは好きなんですけど、1を10や100にするのはあまり好きじゃないと思うんです。

段々とワンパターンな運営に「飽き」がきて、今まで作り上げたフォーマットを崩してまで新しいことをはじめる気がないので、主催から降りるという感じですね。

■2007年
・Anisonic Mania Vol.3から中心主催者となる

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Anisonic Maniaは22時からはじまって、朝5時ごろに終わるオールナイトのイベントでしたね。

ステージを2つ設けて、1つはバンドステージ、もう1つはサブステージでアコースティックのライブができるようにしていました。

それで、バンドとアコースティックの交互に演奏をすることで、転換の時間を有効活用していましたね。

アコースティックのステージを設けたのは、オタロードの路上ライブをやってた人たちをライブハウスのステージに上げたかったのと、ライブのメリハリをつけたかったのと、ノルマの分担と一石三鳥くらいの効果がありました。

■2009年
・祇園SILVER WINGSでアニソンライブイベント「ダッシュ!」を開催する

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昔から付き合いのある友人が、当時SILVER WINGSでブッキングを担当していまして。

「うち(SILVER WINGS)でもアニソンイベントをやってくれませんか?」と声をかけられたのがきっかけです。

ダッシュ!は、なんとなくのコンセプトとして「オタクと非オタの融合」を考えていました。

アニソンをやってるバンドマンって、オタクが楽器が演奏してるか、オタっ気のあるミュージシャンかの二極化してるなと感じていて、その両方を合体させるイベントをやってみたいなと思いながらブッキングを考えていました。

オタクと非オタで音楽の取り組み方が違うんですね。

非オタのミュージシャンがオタクのライブを観ると、こんなことするの?!って衝撃を受けたりだとか。

逆に、オタクのミュージシャンがこんな選曲をするんや、と感心したりそういう双方の違いを楽しんでいましたね。

■2013年
・祇園SILVER WINGSでアニソンライブイベント「二次子二次雄」を開催する

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再び、SILVER WINGSさんからイベントをやりませんか?と誘われたのがきっかけです。

今度はコンセプチュアルなものではなく、とにかく気負わず、長続きするイベントにしたいなと思っていました。

弾き語りもあれば、大音量のバンドもいるという「何でもあり」のブッキングでイベントをパッケージする気持ちでやっていました。

一時はSILVER WINGSの箱持ちイベントとして継続していましたが、SILVER WINGSのボスは完全に非オタの人なので、アニソンのバンドを集めるのも苦労されていましたし、僕自身、ボスにずっとしんどい思いをさせるのもどうかな、と思って2019年に復帰することになります。

■2014年
・南堀江Knaveにてアニソンライブイベント「鳥獣ギガ」を開催する

鳥獣ギガのコンセプトは「(その時点で集められる)最強のバンドに出てもらう」ことでした。

僕が良いと思った、すごいと思った人たちに出てもらおうと。

なので出演者は公募せず、僕からオファーさせてもらうのが原則。

出演要望があれば、ライブの動画か音源を送ってもらうとか、審査して合格すれば出られるという形を取っていました。

ただ、すごい人たちが無尽蔵に増えるわけでもないので、何度もイベントに出てくれる人がいたり、偏りが出てしまうことはありましたね。

Anisonic Maniaのころから考えるとアニソンのバンドが増えてきて、演奏がすごく上手な人がいたり、ライブがめちゃめちゃ面白いバンドがいたりとかするので、ブッキングするときに何も考えずにバンドを選ぶと、品質にバラつきが出るな、と思ったんですね。

なので、あまりにもバラついてしまうとお客さんもどんな感じで観たら良いか分からないこともあったので、とにかくすごい、何かすごさを感じられる人たちを集めました。

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次回に続きます。


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