見出し画像

#34 フミヤさんにインタビューしてみた(1)

こんにちは。あっき~です。
このnoteでは身のまわりの音楽をやっているバンドマンやシンガーや音楽に携わる人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。

今回はフミヤさんにインタビューをさせてもらいました。
関西で海賊版戦隊セイクリッドヘキサゴンというバンドに参加していたり、クラウドファンディングを運営するCAMPFIREで働いたこともあるフミヤさんに、仕事や音楽の話を聞かせてもらいました。

【フミヤさんのスポットライト】
直近のライブ情報はこちら。

+ + +

あっき~
フミヤさんからマシュマロをもらって、今回のインタビューが実現したんですよね。

インタビューを依頼するときのお手本のような文面

フミヤ
去年から「ナンバーナイン」という会社でライターみたいなことをはじめたんですよ。
インタビューを『する』側ではなく『される』側になってみたらどんな気持ちなのかな、というのを実際に受ける側の立場に立って勉強したくて、依頼しました。

あっき~
フミヤさんについてはバンドをやってる人、ベーシストっていう捉え方もあるけど、エンタメ業界に携わってる人っていうレアな側面もあるかと思いますので、色々と話を聞かせてもらいたいです。

フミヤ
よろしくお願いします。

社会人生活のはじまり

あっき~
先に仕事の話になってしまうんですけど、新卒で就職したときはどういう理由でその仕事を選んだんですか?

フミヤ
当時はその仕事しか選択肢がなかったんですよ。
リーマンショックってあったじゃないですか。
ちょうどあの時に大学4年で就職活動してたんですよ。
僕も内定取り消しを受けてしまって、とにかく「どこでも良いから就職しないと」と思い、なんとか就職できたっていう感じでした。

あっき~
そうだったんですか。

フミヤ
営業の仕事だったんですけど毎回(営業成績が)下位で、めちゃくちゃ向いてないな、と思いました。

あっき~
CAMPFIREに入る前に、bambooさんと交流があったんですよね。

フミヤ
2014年ごろにbambooさんが関西にソロで歌いに来たとき、バックバンドで演奏させてもらう機会があったんですよ。

あっき~
そうなんですか。

フミヤ
何年か経って、bambooさんが「クラウドファンディングでサブカル周りのコンテンツを手伝ってくれる人がほしい」っていうことを話してるのをたまたま知って、「何か面白いことがしたい」と思って手を挙げたんですよ。
そしたら、bambooさんから「手伝ってくれるならこっち(東京)においで」っていう話になって、「思い切っていってみるか…」と東京に生活軸を変えました。

CAMPFIREの中の人

あっき~
CAMPFIREの話もするだろうな、と思って、予習したんですよ。
普通にフミヤさんの名前が載ってましたね。

あっき~
クラウドファンディングってどんな仕組みなのか、っていうのは理解できたんですけど、キュレーターって役割の人はどんなことをしてくれるのかな、と思って。

フミヤ
基本的には(クラウドファンディングを)やりたい人と、(クラウドファンディングができる)プラットフォームの仕組みとの間に入ってる人というとわかりやすいかな。
クラウドファンディングを成功させるために、行動することに対して、サポートやアドバイスしてあげる人というか。

コンサルティングっていうと仰々しいけど(クラウドファンディングの)実現に向けて、「こういうことができる、できない」とか、過去の経験から「こういうことをした方が良いかもしれません」とかアドバイスしてました。

あっき~
クラウドファンディングのプラットフォームを利用するための手続きとか、アドバイスをする立ち位置っていう感じなんですね。

フミヤ
転職エージェントってあるじゃないですか。
転職するために活動するのはその人だけど、転職活動がうまくいくようにサポートするみたいな感じですかね。
僕自身転職エージェントって使ったことがないので、イメージが合っているかは少し不安ですが。

あっき~
なるほど。
その例えはすごくしっくり来ました。

フミヤ
勘違いされることもあるんですけど、キュレーターの人がクラウドファンディングを成功させるために直接何かしてくれるってわけじゃないんですよね。

あっき~
キュレーターの人が何かやってくれるって思う人もいるのかもですね。
でも、(クラウドファンディングを)やりたい人が行動しないとはじまらないっていうのは、当然だと思います。

フミヤ
クラウドファンディングって日本に入ってきてまだ10年くらいの仕組みなんですよ。
ここ数年で知名度は上がったけど、使い方を含めて在り方やイメージがより多様になったと思います。
多様になったからこそ、クラウドファンディングを使いたい人に、ベストな使い方や提案を含めたサポートするのがキュレーターの役割でもあるかな、と思います。

CAMPFIRE時代
エンタメ関係以外にも地方創生など広く学んでいた頃の一枚

あっき~
今もCAMPFIREの仕事も一部、されてるんですよね。

フミヤ
そうですね。
CAMPFIREの仕事と並行で、冒頭に出たナンバーナインでの仕事やミュージシャンとして活動したり、具体的なアーティスト名や社名は出せないのですが、エンタメ関係の仕事で、企画とかマネジメントとかをやってます。

あっき~
いつ寝てるんやろう…

フミヤ
いや、ちゃんと寝てますよ(笑)

クラウドファンディングの先へ

あっき~
CAMPFIREを辞めたのは何でやったんですか?

フミヤ
コロナの影響もあって、意図せずな部分はありますが、クラウドファンディングの知名度が爆発的に上がったじゃないですか。
一時期はめちゃめちゃ忙しかったんですけど、ある程度落ち着いたころに、自分の中でやり切った感がどこかにあったんですよ。

あっき~
ほう。

フミヤ
元々なんでCAMPFIREに入ったかを考え直したとき(クラウドファンディングが)まだ認知されていない仕組みだから、そういう仕組みをアーティストとして活動する人に知ってもらって、メインの活動に役立ててほしいと思ってたんですよ。

あっき~
アーティスト活動は資金調達も必要ですもんね。

フミヤ
クラウドファンディングの認知向上を目的としてやってたんですけど、冷静に考えたら「それってもう達成してるんじゃね?」ってことに気づいたんですよ。
そう考えたときに、CAMPFIREで上(の役割)を目指すのか、別のことをはじめるか悩んだんですけど、これからより一層エンタメに関わる仕事をやっていくなら、CAMPFIREの仕事を一旦整理した方が良いなと思いました。
「じゃあなんで今も関わっているの」と問われると、明確にやるべき事のベクトルが違う部分を求めてお世話になっています。

あっき~
なるほど。

フミヤ
今後僕自身がどんなスタンスで仕事していくかは模索中なんですけど、将来的にはプロデュースとかマネジメントができるようになりたいと思っています。

あっき~
プロデュースとかマネジメントに携わりたいって話だったけど、自分もステージに立って、前に出ていきたいっていう気持ちはないんですか?

フミヤ
当然その気持ちもゼロじゃないですけど、今の若い世代を見ると圧倒的に、敵わないなと思う部分も多いんですよね。
インターネット世代で演奏スキルも高いし、配信の仕方も上手だし。
人それぞれだとは思いますが、僕は同じ土俵で競うのは違うような気がします。
それよりも、自分を必要としてくれる方々や仲間とステージに立つ機会があれば、そこでベストを尽くして良いものを届ける事に振り切る事が良いかな、と感じています。
本来の演奏活動の本質的な楽しさの部分は大事にしたいです。

山本紗江さんワンマンライブより
桑田研究会バンド ディナーショーより

あっき~
そうなんですね。

フミヤ
(演奏スキルの)向上心っていうのはありますけど、バンドやソロで活動して頑張りたい!というより、自己プロデュース力のある人たちをサポートしてあげられるようになれたら良いなと思っています。

あっき~
演奏だけフォーカスすると、自分よりも上手な人ってたくさんいると思うんですけど、演奏スキルに加えて、例えば、ライブだったらブッキングだったり、集客だったり、演奏以外の調整ごとを含めてできる人となると、貴重なんじゃないかな、という気がします。

フミヤ
そうですね。
演奏以外のところを含めて自分のできることをやりたいな、って思います。
クラウドファンディングの仕事の話に戻るんですけど、ひとりで活動して頑張ってるけど、金銭面で辞めざるを得ない人がたくさんいたんですよ。
活動する上で金銭面は絶対ついてまわる問題ですが、そういう理由で辞めてしまうのは嫌だなと思っていて。
直接解決してあげることは中々できないけど、クラウドファンディングで解決できることがあるんだったら、手伝いたいと感じてるんですよ。

そう考えていくにつれて、プロデュースやマネジメントとか「売っていくために」どうするとか、金銭面でもどうやりくりすれば良いかとか、みたいなことも考えられるようにならないといけないな、と思って。
今までは、クラウドファンディングっていう仕組みを利用してサポートしてきた「点」と、新しく学んだ「点」を「線」にして、より幅広くサポートできるような仕事を心がけています。

あっき~
アーティストが好きなことを仕事にするといっても、仕事であれば、お金のことだったり、活動を続けるために必要なことは色々あるわけで。
アーティスト活動外の必要なことも含めて、サポートできる立ち位置になりたいってことなんだな、と思いました。

単にプロデュースができるようになりたい、って聞くと「なんで?」って思ってたんですけど、アーティストが活動するために必要なことを調整してサポートしたいから、プロデュースしたいっていう理由はすごく腑に落ちました。

+ + +

次回に続きます。

記事を更新するモチベーションにつながるので、もしよければ感想をいただけると嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?