〇〇〇にファンをつける
先日の記事で「ストーリー(のギミック)にファンがつく瞬間というのは、ジャンルが生まれる瞬間だ」という話をしたんですが、『100日後に死ぬワニ』っていう最高の例があったのに忘れていました…。
『100日後に死ぬワニ』がバズった後、様々なパクr…、様々なオマージュ作品が出てきましたが、今ではもうあの形式はジャンルになっています。
キャラクターに力を入れて作り上げる。キャラクター至上主義はキャラクターにファンが付くことを狙っています。
で、今日はひとまずキャラクターのことは置いておこうと思います。(また別の機会に「キャラクターにファンをつける」という類の記事は描こうと思いますが)
〇〇〇にファンをつける
〇〇の結論からいうと、「世界観にファンをつける」です。
世界観、あるいは舞台です。
どんな生物が生きてどんな民族が住んでいるのか。そこではどんな常識があって、どんな生活が営まれているのだろうか。
ここを作り込む。
キャラクターの場合は、どんなやつで、どんな時に怒ってどんな時に笑うのか。じゃあなぜ、そいつはそこで悲しんでいるのか?そういうところを作り込んでいきます。
魅力的なキャラクターにはファンがつくように、魅力的な世界観にもファンはつくのではないでしょか??
世界観(舞台)にファンがつく
Aさんはその作品の世界観がとても大好きになりました。大好きになったAさんは次にどこへ向かうでしょうか?
それはその作品の世界観で語られる別の物語でしょう。ファンになったAさんはその世界にお金を落とすと思います。
このシステム構造がよく起こるのはゲーム作品が多いような気がします。プレイヤーがその世界観でプレイするスタイル。
例えば、『モンスターハンター』なども、舞台にファンがついているんじゃないでしょうか?あれはノベライズやコミカライズなどの二次展開がなされて、その都度その都度キャラクターは変わります。(キャラクターにファンがついている場合は、キャラクターを変えることは悪手ですが)
世界観の弱点
世界観(舞台)を売りにする二次展開ってなんだろう?ということを考えます。
まずはスピンオフだと思います。その世界線で生きる別のキャラクターについて物語を作る…ということになると思うんですが、
これ結構難しくて、同じ作者が書くならいいのですが、別の人間が同じ世界観を介して別の物語を書く場合、明確なルール設定と相互理解が必要になってきます。
ここが崩れると売りである世界観を壊すことになるので、世界観の共有が困難になります。
例えば二次創作などではこの明確なルールに則って書いてもらうなんてことは、とてもハードルが高い。
あともう一つ。世界観をカメラで追う映像(たまにドローン撮影された街や国、山の様子をただただ流している動画みたいなの)をやりたいならいいのですが、
世界観は結局のところ舞台であって、そこにはキャラクターを乗せないとストーリーは綴ることができない。
ゴールドシップ理論
大学の時ゴールドシップ理論という言葉を作りました。理論とか言っちゃってますが、ただ僕がその方がカッコいいと思って作った言葉です。
(『ハンター×ハンター』の冨樫先生も『ヘタッピマンガ研究所R』で元々ある理論などをあたかも自分で考えたかのように名前をつけるって言ってましたし。笑)
で、ゴールドシップ理論ってのは、イメージの話なんですが、
船が世界観で乗組員がキャラクター、次の島がキャラクターの目的で、次の島に行く過程がストーリーとなるという考え方です。
こういうイメージをしとくと、どこを強くした時にどう影響が出るのかってのがわかりやすいと思います。
例えば、世界観に強度を与えると大きな荒波も超えられる。大きな荒波も超えられるわけですから、行きたい目的の島ももっと遠くのまだ見ぬ島に設定できる。
キャラクター至上主義をこの理論に乗っけるとわかりやすいんですが、乗組員がいないと船は前に進まないということなんです。だからキャラクターが重要であるわけです。
ちなみにキャラクター至上主義で世界観はどうなるかって話なんですが、キャラクターがいる以上舞台はあるわけです。そこが学校なのかファミレスなのかわかりませんが、そこには船(世界観)があります。それが小舟なのか客船なのかの違いで、前に進む推進力はある。つまりストーリーがそこには生み出される。
キャラクター至上主義はこういった面でも、理にかなっているなぁと思いました。
ではではこの週末は久しぶりに休みなので、仕事頑張りまーす!
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