ファンタジーの嘘
4月1日ですね。世の中は連日コロナの情報が更新されています。面白い嘘は大好きですが、品がない嘘は大嫌いなので、そんな嘘が蔓延しないといいなと思っています。
そんなこんなで(どんなこんな?)今日は物語(ファンタジー)の嘘について書こうと思います。
よく新人はファンタジー漫画を出版社に持って行って、「ファンタジーは意外と難しいんだよ」と突き返されます(こんな定型文しか返さない編集もどうかと思いますが)。
これにはどういう意味が籠もっているのでしょうか?
たぶんこの言葉の意味を探るには、ファンタジーの嘘にフィーチャーする必要があるんじゃないかと思います。
ファンタジーの嘘
私たちの世界にドラゴンは飛んでないし、魔法はありません。(いや、僕はあるかもしれないと思ってます!!だってないってことを説明するには〜)(#力説すな)
お月様は1つですし、エルフや魔王も聞いたことがない。
このようにファンタジーで綴られる物語というのは基本的に嘘でできています。
けどそんなファンタジーの嘘(ドラゴンや魔法、魔王やエルフ)はある種のお約束化をしているので作品に取り入れたって大丈夫なわけです。(ここで新人はファンタジーを“なんでもありだ”と勘違いする)
その世界の常識を提示しろ
ファンタジーは嘘でできているから、「この世界ではこうなんです」と言ってしまえばなんでもアリのように感じてしまいます。
でも本当にそうでしょうか?
答えは“NO”だと思います。というのもその世界の当たり前(リアル)を提示しないと、受取手はどこに驚けばいいかわからなくなるからです。
その世界ではドラゴンはペットのような存在なのか、はたまた驚異なのか。いやいや違う違う、ドラゴンは伝説の存在で我々世界と同じように普段目にすることはない存在だ。などなど、ドラゴンを出すにおいてもその世界のリアルをを描かないといけません。
ここがファンタジーモノの難しいところで、常識の再定義を求められるわけです。
僕らの世界を舞台にする場合、「学校があってスポーツがあってスマホがある」そういうことをわざわざ書く必要がないという強みがあります。
ファンタジーモノは“なんでもアリ”でやると物語として破綻するということです。
物語の中でついた嘘を目一杯の演出と構成であたかもその世界で本当であるかのよつに描くことがとても重要だということでした。
まとめます。
ファンタジーモノのはその世界の常識を再定義しなければいけないという点で難しい。ファンタジーモノはついた嘘をまるでリアルのように描く必要がある。
今日は仕事がおやすみなので作業を目一杯やってこうと思います!ではでは!
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