バックボーンの質がキャラの強度
世間のご事情でひっさしぶりに連休ができて、ここだとばかりに本気で作業してます。松野です。
このコロナ関連から自宅に留まるタイミングを見て、出版各社はマンガの無料公開を積極的に行っているようです(読んでもらう機会と踏んでのことでしょう)
その中に『ONE PIECE』の60巻分無料公開もありました。
この機会に最初から読んでまして(ちゃんと作業もしてるよ!)、改めてヤバいなと思いました(語彙力消滅)。
ヤバいなってとこは本当にいっぱい語り尽くせないほどあるんですが、今回フィーチャーしたいのが「カッコいい」です。
前を歩くカッコいい背中
とにかく『ONE PIECE』はキャラクターがいいのですが、特に僕は「前を進む者たち」のカッコよさにベタ惚れです。
ルフィにとってのシャンクス。
ゾロにとってのミホーク。
サンジにとってのゼフ。
ナミにとってベルメール。
チョッパーにとってのヒルルク。
などなど、彼らが見せる背中の大きさに圧倒される。メインキャラにはだいたいこういった追うべき背中があって、至ってシンプルに最高の人間たちなんです。
別に能力がどうのじゃない。ヒルルクなんかは医者として(能力的に)はポンコツです。でも、彼は何より人を救った。誰より人を救おうとした。最高の医者だった。
名言は彼の生き様を物語っています。
ルフィというキャラクターを形作ったのもシャンクスという偉大な漢の存在あってこそでしょう。『ONE PIECE』の1話はそういう意味で、本当に最高の1話です。
最初「海賊になるんだ!」と口走るルフィ。それはまだ本当の意味で“海賊”というモノを理解していない、抽象的な憧れ。(酒をぶっかけられようが笑ってるシャンクスに「なんで立ち向かわないんだ!」と怒るルフィ。本質的な強さを理解していない状態)
そこにシャンクスという漢の本当の強さを知っていくことで、本当の意味で海賊に憧れを抱くようになるわけです。
あと、特に好きなのが「サンジとゼフ」のエピソード。
ゼフは自分と同じ夢を抱く少年(サンジ)のため、“赫足のゼフ”に象徴される自分の足を犠牲にした。(ここには戦うことよりコックであることを選んだというゼフのキャラ性も含まれている)
(読んでない人は全くわからないと思うので、57話58話を読んでください)(#ONE PIECEは教養)
バックボーンの質がキャラの強度
魅力的なキャラクターにはだいたい質の高いバックボーン(そのキャラが背負ってる背景。精神的支柱)があります。
上で書いたように『ONE PIECE』には各キャラクターにきっちりとした、そのキャラがそのキャラであるが故のバックボーンを用意しています。
それは彼らに人間的や能力的な目標を持たせるような、最高のキャラクターとの出会いというお膳立てをしてです。
決してキャラクター性というのは「肉を食べまくる」とかそういう類の表面的なものだけではできていない。
ちなみにサンジの「女には目がない」という特性は表面的ではありますが、彼がどんな時にでも(例え敵でも)「女には手を出さない」となった瞬間、ドラマが生まれ彼のカッコよさが立つので、そういう作り方をすれば表面性のキャラクター性も意味を出してくると思います。
その設定が光るシチュエーションをお膳立てすることが最適解なのだと思います。
『ONE PIECE』の話からキャラクター性の話にぶっ飛んでしまいましたが、『ONE PIECE』がとにかく面白いのが悪いと思います!!(突然のキレる人)
ではでは皆さんも今は自宅に篭ることも多いと思うので、漫画読みましょう。
↑ぜひこちらも読んでね!(突然の宣伝)
では、引き続き作業頑張ってまいりまーす!
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