【BMW】BMW M5をM3と一緒に考える会w
本日BMWBLOGにてBMW MのTOPであるフランクVM氏が
次世代のM3は完全電気自動車であるiM3/ZAo(仮名)と
通常の内燃機エンジン搭載のG84の二種類になるであろうと答えた。
そのG84にはM5やXMで搭載したハイブリッドは搭載させずに
もっと軽量なマイルドハイブリッドを搭載させるであろうと語っていた。
その一番の理由は車重が大幅に増加してしまうからと記載しており
ここで本日の長文に至る決意をしました。
じゃあM5は重くていいのか?
Mは最新の技術で車重の重さをも克服したと発表したばかりではないのか?
これを考察するにあたり、もう一度一からM5とM3の歴史
そして関連性を紐解いていきたいと思います。
長くなりますよ。
トイレは大丈夫ですか?(^_^;)
全てはここから始まりました。
市販のBMWにM専用のSエンジン(Mもある)を搭載し
シャーシも大幅に強化したM MODEL
今につながる全ての始まりはこの1984年に発表された
初代BMW M5(E28型)からSTARTします。
ちなみにその前に出ているM1とXMだけがM専用のボディを持った車種
M1に搭載していたM88型エンジンを改良し当時としては圧巻な
286PSを誇りながら、外観からはほとんど通常の5seriesと
見分ける事が難しい、まさに羊の皮を被った狼の登場でした。
もちろんミッションもマニュアルミッションONLYです。
で、続くことその3年後に歴史的な一台である
みんな大好き(笑)な初代M3(E30型)が発売になります。
このクルマについて詳しく書こうとすると3日掛かっても書ききれないのでw
割愛致しますが、M5の6気筒に対してこのM3は4気筒
M5がほとんどノーマル5seriesと見分けが難しいのに
このM3は前後に大迫力のブリスターフェンダーを備え
リアにも大型のリアウイングがそびえ立ち、いかにもな外観であった事は
二車のキャラクターを大きく分けたポイントでもあると思います。
続いてその2年後に
二台目M5であるE34型M5が登場します。
E28同様ストレートビッグシックス搭載しておりましたが
こちらはS38というエンジンで3.5L→3.8Lと進化し、
最終的には315PSというビッグパワーを放ちました。
初代E28型同様外観でノーマルの5seriesとの見極めは困難で
キープコンセプトな一台でした。
こちらももちろんマニュアル車のみの設定です。
未だに超ウルトラマニアな方の中には何十台、何百台
BMWを乗ってきたが、このE34型M5がバランスは最高だった!
と言われる方が数多くいらっしゃるほど名車中の名車でした。
M5ツーリングもありました。
そこから少し間をあけた1993年
M5に続いてM3も二世代目を発表します。
それがみんな大好き(笑)E36型M3ですね。
Studie AGは丁度この頃に創業致しました。(どうでもいいですかねw)
E30で魅せた派手なオーバーフェンダーは装備せず
リップスポイラーとグリルこそ違えど、フロントバンパーは
Mスポーツと同じバンパーで過去一番簡単にリーズナブルに
M3LOOKが出来たのが懐かしいです(^_^;)
そんな事より大きなTOPICとしてはエンジンが6気筒になりました。
E34M5よりは小さな3.0L(後期で3.2L)のスモールシックスでしたが
地味な外観も相まって、最もM5とM3の距離が近かったかもしれません。
それと後期モデルでATではないですが、クラッチのない
2ペダルなSMGシーケンシャルギアが追加になり
M MODEL初の2ペダル車にもなりました。
そして、それから5年の年月が経ち
第三世代のM5、E39型の登場となります。
何よりも一番の特徴はBMW M初めてのV8エンジン。
しかも排気量は4941CC(ほぼ5L)もあり
外観こそほぼノーマルと変わらないキープコンセプトでしたが
キャラクター的にはハイウェイツアラー側に少し振れた印象になりましたが
つくばサーキットでも十分速かったので、あくまで印象ですwww
こちらはまだまだ漢のマニュアルギアボックスのみでした。
それに遅れる事2年。ミレニアムな2000年
三代目みんな大好き(笑)E46型M3が登場します!
このクルマも特に説明はいらないですね。
でも初代E30型以来のオーバーフェンダーが復活し
M5が大排気量V8マシンになった事もあり、ここでまた大きく
M5とM3のキャラクターは違う道を辿っていた時代となります。
こちらもE36M3後期モデルから引き継いだSMGとマニュアルの二択でしたが
SMGが大きく進化した事により、かなりの数のユーザーが
SMGに移行したのをよく覚えています。
そして、その4年後に
4代目となるE60型M5がナントV10エンジンにて登場致します。
このクルマはホントに凄かった!!!
ノーマルのリミッターカットだけでアウトバーンで楽々と300km/hをオーバーし
またその管楽器の様に奏でられるエキゾーストノートは痺れました。
日本とドイツは2ペダルなSMGのみが設定されましたが
アメリカのみ3ペダルなマニュアルミッションが搭載され
どういうわけかこのMT車は物凄く燃費が良いんです。
日本未導入でしたが本国にはM5ツーリングもありました。
この頃の時代背景の影響が大きいと思いますが、このM5は本当に
モンスターマシンでM3とのキャラは一切被りませんでしたね。
でも、それに対するBMW Mの回答が3年後に伝えられます。
4世代目のM3は、そのM5の後を追う様にV8になりました。
4気筒から始まったM3がついに、その倍のV8にです!!!
しかも先程管楽器と称したE60M5のV10エンジンの先っぽ二気筒を
切り落としてのNew V8エンジンで、これが上の二千回転だけ
カンツオーネを奏で、それ以下の回転だと以外と大人しいモノですから
ちゃんと上まで踏んでない人からは340iだとバカにされていた話好きです。
貴方が馬鹿にされてるんですよ、ってwww
地味ながら前後のオーバーフェンダーは継承されましたが
各自先代に比べると、また少しM5との距離が縮まった時代ですね。
こちらはSMGではなくDCT(ダブルクラッチ)とマニュアルの設定でした。
そしてクーペとセダンでコードが変わったのもここからですね。
更に進めていきまして、その4年後にM5がモデルチェンジします。
第五世代のM5となるF10型M5の登場です。
TURBOです・・・
ここからTURBOです・・・
マルチスロットルを搭載したカミソリの様な
MのNA(S)エンジンはここで終了です。
時代です。。。
仕方ありません(TдT)
7速のDCTのみの設定で、またしてもアメリカだけマニュアル設定あり
昔はATのイメージしかなかったアメリカが今や
最大のマニュアルギアボックスマーケットって所は
アメリカの大きさと人口の多さと自由さを感じます。
正直ここまでのM5の中では一番個性薄めでしたかねぇ。
TURBOエンジンである事以外は。
でもM5の一番の美点であるバランスの良さは勿論併せ持った
素晴らしいM5でしたよ。
となると当然M3もその3年後に続きます。
M3にもTURBOが搭載されました。
第五世代のM3であるF80型です。
ここからCoupeとCabrioletはM4という呼称になりました。
V8から直6に戻り、そこにツインターボを搭載し431psを発生しました。
初めて乗った時に先代のE90型V8よりも、ヤンチャさが戻った感じがして
少し嬉しく感じたのをよく覚えています。
ほとんど7速DCTでしたが、まだマニュアルの設定は残りました。
M5に寄ったM3が元の位置に戻った気がします。
そして、その3年後に
第六世代のM5であるF90型が発表になります。
M5初の全輪駆動車で、初の8速オートマティック車になりました。
エンジンは先代の正常進化版で外観共々特に大きなトピックはなく
いやホントに最速なのに快適で素晴らしいクルマなんですが
なんていうか没個性は否めないのかなぁって正直に思います。
リアシートもバケット化したM5CSだけは今でも欲しいです(^_^;)
段々現代に近づいてきました。
このF90型M5発表の4年後についに
現行車である第六世代のM3、G80型の登場ですっ!
何よりかにより最初に話題にあがったのは巨大なキドニーグリル
ホントのクルマ好きはそういうの全く気にしないんですが
どうせ買わない外野がやいのやいのwww
F80M3からの正常進化ではありますが、各部より細かに洗練されていて
僕も日々愛用しておりますがホントに名車だと思います。
ギリギリクーペだけマニュアル設定ありましたが
こないだのLCIでカタログ落ちしましたがドイツにはありますw
全輪駆動が多いですが、変わらないFR愛好者にも選ばれてます。
もはやMINI M5の面影はないですね、ここまで来ると。
そして本年2024年に
第7世代のBMW M5/G90型が発売になりました。
ハイブリッドになった関係で重量は2.4トンになりました。
それでも重いものは出来るだけ下に中央に集めて
最新のデジタル制御で重量によるパフォーマンスの低下を補ったと
こないだBMWJAPANの御舘さんも発表会で仰られていました。
なので今日のブログの一番最初の文面に戻りますが
僕はフランクVM社長のコメントに疑問符を抱いたのです。
M5なら重くてもヨシ、M3(M4)は軽くないと駄目
過去のM3とM5の歴史をこれだけ長文で紐解いてきて
どうしてもこの一文に納得がいかない。
となると、もうM5は別の路線になりましたって事なんですかねぇ・・・
正直まだG90M5乗ってないのでなんとも言えません。
XMは乗りましたが、あれはまた全然別の乗り物でした。
答えはありそうでない気もしてますが、まずはNew M5乗ってみます。
そしたら、また書きまぁーすwww
こんな長文最後までお読み頂いた方は少ないと思いますが
もしいらっしゃいましたらありがとうございました。
ブーーーーーーーーーーン✈