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テレビの字幕と心づかい


2024年5月20日

テレビを観るときに、ついつい目で追ってしまう字幕。
喋っている人の言葉が文字起こしされている。

この字幕は必ずしも喋った言葉を全て文字起こしされているわけではないと気付いたのは、小学生の頃だった。
テレビの字幕は常にキーワードを抜き取っている気がする。
口語特有の部分は省き、文語として読みやすい文章になるよう、言葉を足したりしながら、字幕として映し出されている。
私たち視聴者は、音声と文字という視覚情報により、その言葉と出来事を読み取っている。
人間がやっているのか、機械的になされているのか、
よく分からないが、人がやっているのだとしたらすごく大変そうだなと思う。
頭が上がらない。
いつもお世話になっています。

私は、この字幕を見るときに一つ、いつも考えてしまう、感じてしまうことがある。
それは()の付く人と付かない人との差である。
()は基本的に話し手が省略して話しているが、
省略しない方が伝わりやすい、あるいは文として見たときに読み取りやすいように付けられているのだと思う。(真意は知らない)
なぜか、この()の補足がない言葉選び、喋り方をする人に私は惹かれる。
日常会話なら、省略、省略で話さないと会話のリズムが取れず、とてもストレスだが、誰かに向けて発信する際は、この省略がない方が聞き手への思いやりを感じる。
しかも、()の補足は字幕を入れる人の読み取りであり、話し手の本当の言葉ではない。
つまり、()が多くなればなるほど、誤解を招きやすいのだ。

無駄な説明と思わず、丁寧に分かりやすい言葉で相手に伝える。
誰かに発信し、心通わせる上でとても大切なことだと私は思う。

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