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リベロの評価を考える
今回で2021年は最後になります。今年もニッチもニッチな内容にお付き合いいただきありがとうございました。
さて、今回の内容は軽めに来年やってみようかなというアイデアを書いておきたいと思います。
リベロを評価したい
来年に向けて、今興味があることの1つに、『リベロの評価』があります。これまでの分析で、イタリアセリエAの採点法の分析をしてきましたが、採点の性質上リベロには基本的に採点がつかないということがわかりました。
セリエAの採点法は得点に依存するところが大きいようで、直接的なプレーでは得点に関与しないリベロは採点の対象外となるのは仕方のない所もありますが、リベロもゲームに関与しているわけで、そこをとらえきれていないのは採点法の問題といえます。
これを解決してリベロの評価を試みたいと考えるわけです。
ところで、Vリーグの個人賞でベストリベロって無かったかな?と思い調べてみたところ、春高バレーではありましたが、Vリーグでは例えばサーブレシーブ賞といった個別のスタッツに賞が与えられます。
この方法だと、選手間のスタッツの差を客観的に比較することはできますが、一方で、リベロという特殊なポジションでの役割を果たしたかはわかりません。
このあたりがリベロの評価の難しさといえます。
考慮すべき点
以降は、リベロの評価を目指すにあたって考慮が必要ではないかと考える点を挙げてきたいと思います。
1.ノンスコアリング・スキルの評価
リベロの評価が難しい理由に、関与するプレーが直接得点にはならないノンスコアリング・スキルであることが大きいと思います。
しかし、直接得点にはならなくても、リベロの1stタッチや2ndタッチがその後のプレーに影響するのは確かで、この“その後のプレーへの影響度”を評価する方法が現状確立されていないことが、リベロの評価を難しくしていると考えます。
2.ボールタッチが少ないことも貢献となるか?
次に、リベロのプレー機会、つまりレセプションやディグの本数が多くなること、これは果たして良いことなのでしょうか?レセプションやディグが上手い選手がいれば、単純にそうした選手にはプレーさせたくないのが相手チームの気持ちではないかと思います。
ということは、上手いリベロほどプレーの記録自体は少なくなるのか?それとも、相手からは敬遠されながらもプレーの機会を確保できるのがリベロとしてのスキルの条件なのか?こうしたことも検証が必要ではないかと思います。
3.そもそも現行のスタッツだけでリベロの評価はできるのか?
大前提かもしれませんが、リベロを評価するのに現行のスタッツでは不足は無いか、つまりリベロの仕事をとらえきれていないことはないだろうか?
現行のスタッツをこねくりまわすことに囚われてしまうと、大切なことを見失うリスクもあるので、こうした視点は必要です。
まとめ
来年に着手するにあたって、気を付けておきたいことをまとめておきました。これ以外にも何かあればご意見いただけると幸いです。
データを集めて1回分析すればできることではないので、いつものようにコツコツと進めていきたいと思います。
最初はデータを分析するよりは、色々な選手や監督のリベロ観を一度整理しても良いかなと思っています。
とりあえず酒井大祐氏の書籍を買ってみたので読んでみようと思います。
他にもおすすめなどあれば教えてください。
それでは、本年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
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