Student_analysis

私的に分析したデータなどをアップします。

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マガジン

  • バレーボールのデータを分析するnote

    バレーボールのデータを分析したもの 学会等で発表したものの紹介などをアップします。

  • 野球いじり 2nd Season

    MLBのStatcastデータを分析したものをアップします。

最近の記事

FIVBデータの共有 ネーションズリーグ2024

 例年のことですが、FIVB ネーションズリーグのデータを収集&集計し、共有できるようにしています。今回は2024年のデータの準備ができましたのでそのお知らせです。今朝方(2024/7/1)日程が終了したところですので、結構早い報告といえるのではないでしょうか。  データは以下よりダウンロードができます。  下図のVNLがネーションズリーグのデータ置き場になります。 VNLデータ VNLデータは下図のように、2021年以降、シーズンごとにフォルダがあって各シーズンのデ

    • FIVBデータの共有 FIVBパリ五輪予選 ワールドカップバレー2023 Play-by-Play データ(β)版 男子編

       先日、2023年のワールドカップバレーのデータのPlay-by-Play データを集計したものを公開しました。  こちらでは女子のデータを集計したのですが、今回は男子のデータを集計しました。データの仕様等はこの以前の内容を参照してください。  集計したデータは例の如く以下のリンクから利用することが可能です。 データは下図に示すOQTの所にあります。  以下のファイルが今回追加されたものになります。  ファイルのサイズが大きいので、Poolによってデータを分けて

      • 投球の角度と変化量と空振りの関係

         前回、前々回と投球の角度についてのデータを見てきました。  投球においても、「角度のあるストレート」という言い方はあるので、その効果を見てみたいというものです。  前回まで見てきた投球の角度は垂直方向、つまりは上下の角度になります。今回は左右、水平方向の角度のデータを見て行こうと思ったのですが、そのまえにボールの変化量を垂直方向の角度と絡めて分析してみようと思いました。 ストレート(4-Seam Fastball)の変化量 ストレートという名前ですが、必ずしも変化せ

        • セリエA 2023/2024シーズン データの共有

           今回は、毎年のことになりますが、先日終了したイタリアのセリエA,2023/2024シーズンのデータを共有できるようにしたことのお知らせです。  昨年のお知らせは以下のリンクになります。特に仕様の変更はありませんので、書式などはこちらからご確認ください。 Volleyball-data-room セリエAのデータは,以下のGithubのVolleyball-data-roomという所に置いてあります。  こちらは,下図のようにItaly,VNL,VCC,OQTという

        FIVBデータの共有 ネーションズリーグ2024

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        • バレーボールのデータを分析するnote
          96本
        • 野球いじり 2nd Season
          99本

        記事

          投球の角度と空振り

           前回は、打球の角度への言及は多いのだけれど投球にも角度があるだろうということで、身長の違う2人の投手が投げたストレートは、投球位置が同じでも角度が異なることを確認しました。  さて、前回の分析では投球の角度の違いを確認できたわけですが、これがどのような意味を持っているかはわかりません。そこで今回はストレートの投球の角度と空振りの関係を分析してみました。 分析対象  分析の対象は、2023年のMLBで投げられたストレート(4-Seam Fastball)です。これを下図

          投球の角度と空振り

          FIVBデータの共有 FIVBパリ五輪予選 ワールドカップバレー2023 Play-by-Play データ(β)版

           以前、2023年のワールドカップバレーのデータを集計したものを公開しています。  バレーボールのデータは、FIVBではBoxスコアという形で記録されています。これは1試合、または1セット分の各種スタッツの記録を集計してまとめたものになります。各国のリーグも呼び名は違う場合もありますが、記録として残っているのはこのBoxスコアになります。  こうした記録を集めて他の人にも使えるようにしているわけですが、Boxスコアにも限界があり、例えば、レセプションが良かった時と悪かっ

          FIVBデータの共有 FIVBパリ五輪予選 ワールドカップバレー2023 Play-by-Play データ(β)版

          投球にも角度はある

           今回のテーマは投球の角度です。打球の角度についてのデータは多いのですが、投球についてはあまりないと思ったのでデータを見て行きたいと思いました。  しかし、打球の角度の話が出てくるもっと前から、“角度のあるストレート”という言葉は耳にします。これについては、“背の高い投手の投げるストレート”くらいの意味だとは思うのですが、数値化することも可能です。  Baseball Savantでは、下図のように投球軌道を視覚的に見ることができます。  例としてあげたのは山本由伸

          投球にも角度はある

          ワールドカップ-VNL間の男子日本代表の成績比較

           前回の分析では、2023年の日本女子代表のワールドカップバレー(OQT: Olympic Qualification Tournament)と、同年のネーションズリーグ(VNL)の成績を比較しました。  今回は、同様の集計を男子日本代表でも行いたいと思います。 OQT-VNLの比較:スパイク それでは、まずは例としてスパイク決定率のデータを以下の図1-1に示します。  左側がワールドカップ(OQT)で、右側がネーションズリーグのスパイク決定率の分布になります。  デ

          ワールドカップ-VNL間の男子日本代表の成績比較

          カーブのリリースポイントと身長の関係

           これまでリリースポイントと身長の関係を色々と分析してきました。  発端としては下記のリンクにあったJoe KellyとHeath Hembreeという2人の投手についての記述です。  シーズン中に得意のスライダーが上手くいかなくなった時、リリースポイントの高さが下がっていることを発見して、それならということでカーブを導入して切り抜けたところが肝です。  リリースポイントと相性の良い球種があるという話だと思うのですが、各投手のリリースポイントは投手の体の大きさによっ

          カーブのリリースポイントと身長の関係

          ワールドカップ-VNL間の女子日本代表の成績比較

           昨年末にワールドカップバレー(OQT: Olympic Qualification Tournament)のデータを共有できるようにしましたが、今回はその中から日本のデータを見て行きたいと思います。  どのようにデータを見て行こうかと考えたのですが、女子日本代表のデータの分布を、少し前に開催されたネーションズリーグ(VNL)と比較してみたいと思います。 OQT-VNLの比較:スパイク それでは、まずは例としてスパイク決定率のデータを以下の図1-1に示します。  左側が

          ワールドカップ-VNL間の女子日本代表の成績比較

          リリースポイントと身長の関係2018年のJoe KellyとHeath Hembreeのリリースポイントと身長

           今回は久しぶりにリリースポイントと身長の関係を分析してみたいと思います。  この関係に興味を持った発端ですが、『アメリカン・ベースボール革命』という書籍にJoe KellyとHeath Hembreeという2人の投手についての興味深い記述にあります。  これは、シーズン中にリリースポイントが低くなってきた2人の投手が、主となる変化球をスライダーからカーブへと変更して奏功したケースになります。  この事例から、球種によって相性の良いリリースポイントの高さがあるのでは

          リリースポイントと身長の関係2018年のJoe KellyとHeath Hembreeのリリースポイントと身長

          バレーボール学会に向けて 2024

           毎年3月に開催される日本バレーボール学会の日程が発表されました。3月18日(月)と19日(火)に明治学院大学の白金キャンパスで開催されます。  平日開催か……と行かない理由を探してくるのは簡単ですが、昨年は忙しくてお休みしたので、今年は一般研究発表に参加しようと思います。 テーマ:レセプションの精度とスパイクの結果 発表に向けたテーマですが、皆さんは昨年のワールドカップを見たでしょうか?女子日本代表は惜しくもオリンピックの切符をつかみ損ねたわけですが、中継でAパスの重

          バレーボール学会に向けて 2024

          ヤンキースの得点不足と打者の特徴

           昨年の分析では、以下に紹介するヤンキースの得点不足の原因を指摘するコラムを発端に色々と分析してきました。問題のコラムは以下のリンクになります。無料登録することで読むことができるようになります。  このコラムの趣旨としては、以下に引用するチームの指針が、チームの得点にはマイナスに作用しているというものです。  角度をつけた打球を狙うというのはフライボール革命とも呼ばれる近年のトレンドでもあり、そこに副作用のような問題を指摘するこのコラムは非常に興味深いものといえます。

          ヤンキースの得点不足と打者の特徴

          FIVBデータの共有 FIVBパリ五輪予選 ワールドカップバレー2023

           今回は2023年の9月から10月に開催されたFIVBパリ五輪予選 ワールドカップバレー2023のデータを共有できるようにしたのでその紹介です。  日本ではワールドカップバレーのイメージが強いのですが、男女ともに3会場で行われているパリ五輪の予選でもあります。  各会場の参加チームのリストを以下の表1-1と表1-2に示します。  上位2チームがパリ五輪への参加権を得る結果となりました。  各チーム7試合しかない点は少し物足りませんが、3会場全て合わせれば84試合

          FIVBデータの共有 FIVBパリ五輪予選 ワールドカップバレー2023

          ヤンキースの得点不足とKyle Schwarber

           前回の分析ですが、2023年に得点不足で苦しんだヤンキース打線の特徴を検証しました。  これは、以下の日刊スポーツのコラムの指摘を元にした分析になります。  この記事では、元所属選手が“データ分析に傾倒し過ぎる球団の方針”にヤンキースの問題があると指摘しています。  打球速度が95マイル以上、打球角度が25度から30度をバレルゾーンといい、打率.500、長打率1.500以上の成績が期待できるといわれています(下記のリンクでは98マイル以上)。  この指摘が正しいの

          ヤンキースの得点不足とKyle Schwarber

          ネーションズリーグ・レポート 日本:女子

           前回、前々回とネーションズリーグでの日本男子の成績をまとめてきました。  今回は同様の集計を女子でもやっていきたいと思います。 成績の比較 今回見るデータは2021年から2023年のネーションズリーグ(VNL)の予選ラウンド(Preliminary Phase)の成績になります。ファイナルラウンドは試合数が少ないために予選のデータを見ることにしています。  まずは、勝敗とセットカウントを比較したデータを以下の表1に示します。  男子とは正反対に成績は下降線です。2

          ネーションズリーグ・レポート 日本:女子